急に息苦しくなったり、呼吸が上手くできなくるとパニックになってしまいますね。

電車やバスの中で呼吸が上手くできなくなり倒れてしまったり、しゃがみこんでしまった経験をした方もいるのではないでしょうか。

呼吸が早くなりめまいや動悸が起こると慌ててしまいますが、原因や対処法が分かれば落ち着いて処置をすることができます。

今回は、若い女性に多く見られる過呼吸について説明します。

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過呼吸とは

体が健康であれば、酸素や二酸化炭素のバランスが保たれ、規則的な呼吸をすることができます。

私たちの体は、PH7.35~7.45に保たれていますが、酸素と二酸化炭素の量が上手く保てなくなると過呼吸が起こります。

 

過呼吸は過換気症候群とも呼ばれ、呼吸が早くなり酸素が増えすぎて二酸化炭素が減った状態を言います。

酸素が増えすぎて二酸化炭素が少なくなっているため、呼吸を止めようとしますが、息苦しさのため呼吸を止めることができずに呼吸数が増していきます。

 

脳にある呼吸中枢が上手く働かなくなり、脳と体のバランスが釣り合わなくなってしまいますが、このような状態を過呼吸と言い、体はアルカリ性に傾きます。

 

過呼吸の代表的な症状

過呼吸は突然に起こるため、多くの方はどうしてよいのか混乱してしまいます。

呼吸は小さく、何回も繰り返すのが特徴です。

 

体内の酸素と二酸化炭素のバランスが乱れることにより起こり、症状の出始めは酸素欠乏の状態から徐々に症状が強くなります。

次では、過呼吸に見られる主な症状について説明します。

 

息苦しさ

呼吸が浅く早くなることにより、息苦しさを感じるようになります。

 

めまいやふらつき

過呼吸は酸素が増えすぎた状態で、二酸化炭素が少なくなっている状態です。

二酸化炭素が少なくなると、体の血管が収縮して血液の流れが悪くなり脳の血流が悪くなって、めまいやふらつきが起こります。

 

頭痛

呼吸が浅く早くなり血液の流れが悪くなって、酸素が十分に行き渡らないため頭痛が起きます。

 

手足のしびれ、けいれん、硬直

体はカリウム、ナトリウム、カルシウムなど、さまざまなイオンバランスで保たれています。

過呼吸になるとカルシウムイオンの濃度が低下し、神経の興奮によりしびれや痙攣など症状が見られるようになります。

 

動悸・不整脈

過呼吸では、二酸化炭素が減って心臓の血管も収縮してしまいます。

心臓の血管が縮むと、胸の痛みや動機など感じるようになります。

 

吐き気

胃腸にも血管が走っていますが、胃腸の血管が収縮すると胃腸内の働きが悪くなり、吐き気など症状が現れるようになります。

 

以上のような症状を主症状としますが、主に息苦しさや手足のしびれなどが比較的多く見られます。

 

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過呼吸になる原因

突然過呼吸を引き起こすと、何らかの病気ではないかと心配になってしまうものです。

過呼吸になる原因が分かれば少しは安心ですよね。

どのようなことが引き掛けとなって、過呼吸になってしまうのか見ていきましょう。

 

ストレス・疲労

不規則な生活や、仕事や私生活でのストレスが引き金となって起こることがあります。

そのほか心配事や不安、緊張などあると過呼吸にかかりやくなります。

 

不規則な生活

不規則な生活は自律神経のバランスが乱れ、過呼吸を引き起こしてします。

 

睡眠不足

睡眠不足は、交感神経や副交感神経のバランスが乱れて過呼吸の原因になります。

 

食生活の乱れ

栄養の偏った食事などは、必要な栄養素が体や神経に運ばれずバランスを崩してしまいます。

 

精神的な悩み

将来への不安や緊張、仕事の悩み、恐怖心など、心に悩み事があると自律神経や呼吸を司る神経に影響を与えて、過呼吸となることがあります。

このように、過呼吸は日常生活が深く関係しているのです。

 

過呼吸は若い女性に多く発症しやすい症状ですが、不規則な生活や外食中心の生活、睡眠不足や仕事のストレスなどの問題を抱えていると起こります。

過呼吸になったときの対処法

心臓疾患など特別な持病もなく、急に呼吸ができなくなると慌ててしまいますよね。

過去に過呼吸を起こしたことがある方ならどのように対処すれば良いのか分かりますが、初めて経験する方はパニックになってしまうことがあります。

 

過呼吸が起きた時の対処法を理解していれば、自分の周囲の方が過呼吸を起こした時にも適切に対処することができますね。

ここではいくつか過呼吸の対処法をご紹介しますので、参考にしてみて下さい。

 

落ち着く

過呼吸になってしまったら、落ち着くことが大切です。

息苦しいと何回も呼吸をしたくなりますが、慌ててしまうとゆっくりとした呼吸ができず、更に症状が悪くなってしまうので落ち着くようにします。

30分くらいで症状も落ち着いてきます。

 

呼吸を整える

一度発作を起こしたことがある方の場合なら、ゆっくりと浅い呼吸をして呼吸を整えるようにします。

過呼吸の時は体がアルカリ性に傾き、めまいや動悸、しびれなどの症状が現れるため、もっと呼吸をしようとしますが、胸に手を当てて浅くゆっくりとした呼吸を心掛けるようにしてください。

 

呼吸はゆっくり浅く

過呼吸では、体内に酸素が多く取り込まれ過ぎて二酸化炭素が少ない状態になっています。

浅い呼吸をゆっくり続けることで、体内の二酸化炭素が増えてきます。

また、呼吸をする時に息を2秒くらい止めるのも効果があります。

 

内服療法

ストレスや不安、恐怖など精神的な問題で過呼吸を起こすようであれば、心療内科などを受診して抗不安薬などで治療を行うことがあります。

不安症やうつ病など精神的な病気のある方は、内服治療を行うことが症状が改善します。

 

ペーパーバッグ法

過呼吸になると、紙袋などで口と鼻を覆うという方法がありますよね。

この方法は以前からある方法で過呼吸に有効だと言われていましたが、近年では、ペーパーバッグ法は血液中の酸素と二酸化炭素のバランスが上手く取れないことがあり、危険を伴うと注意があります。

 

紙袋に吐いた息を吸わせることで急激に二酸化炭素濃度が上がり、酸素が少なくなってしまい窒息してしまうなど危険です。

この方法を取り入れる場合は、十分注意して下さい。

 

パニック障害との違い

パニック障害は急に心臓がドキドキして不安になり、めまいがやふるえ、発汗、過呼吸、呼吸困難など症状が起きます。

時間に関係無く発作が起き、寝ている時や街中を歩いているときなどにも発作が現れます。

日常生活を送っていても「また発作が起きるのではないか」など不安になったり、何回も症状が起こると外出が怖くなり、日常生活や社会生活などにも影響が出てきます。

 

パニック障害の症状は、過呼吸症候群の症状と似ているので、同じように考えれることもあります。

不安感が強く見られるのがパニック障害の特徴ですが、外出するのが怖くなったり発作が起きた場所に行くのを避けるなど、家に閉じこもりがちになります。

電車やバス、飛行機など公共の乗り物を避けるようになるなど、大勢の人が集まる場所に行くのがとても不安になります。

 

パニック障害の症状のひとつに過呼吸があるため、パニック障害を見落としてしまうこともあります。

しかし同じ過呼吸であっても、人混みを避けるなどパニック障害の症状がないようでれば、過呼吸症候群の可能性が高いと言えます。

パニック障害になる原因

パニック障害は20代から30代の若い女性を中心に発症しますが、過呼吸症候群と症状が似ているのでパニック障害を見逃さないようにすることが大切です。

 

どちらも精神的な悩みやストレスが原因であることが多いですが、はっきりとした原因は良く分かっていません。

その中でも、パニック障害の原因と疑われている要素は以下に紹介していきましょう。

 

ストレスや疲労

仕事や私生活での悩みなど大きなストレスがかかると症状が出やすくなります。

不規則な生活や睡眠不足、疲労なども加わると、自律神経の乱れから症状を発症してしまいます。

 

また風邪をひいた時など、疲れが溜まった時にも起こりやすくなります。

ストレスは失恋や配偶者の浮気、死別など、精神的に大きなダメージを受けた時や身体的に弱っている時にパニック障害になってしまうこともあります。

 

脳内物質のバランスの乱れ

脳内にはさまざまな血管や神経などが存在します。

なかでもアドレナリンやセロトニンの脳内物質が関係し、この二つのバランスが崩れるとパニック障害が起きると言われています。

 

血流障害

慢性的な肩こりなど血流が悪くなるような症状がある場合、脳への血液の流れが悪くなるため症状が起こりやすくなります。

 

幼少期の環境

子供の頃に、親から厳しいしつけを受けてきた方や虐待などを受けた子供が、大人になって症状が出ることがあります。

特に子供の頃に受けた辛い思い出は、大人になってからも精神的なストレスとなり症状を引き起こしやすくなります。

 

偏った栄養

外食やコンビニ弁当など栄養の偏った食生活が多い場合、精神面に関係している脳内物質のセロトニンに悪影響を及ぼします。

バランスの取れた食事は、脳や体の大切な栄養源なのです。

 

パニック障害の対処法

過呼吸症候群と症状が似ていますが、精神的な悩みやストレス、身体的な疲労が原因で起こることがあります。

 

一度起こしてしまうと発作を起こした場所に行くことを避けるようになります。

もし症状が出た場合は、どのように対処すれば良いのでしょうか。

 

呼吸法

症状が起きたら呼吸を整えるようにします。

鼻から息を吸って口からゆっくり吐き出す、腹式呼吸を行ってください。

 

深く呼吸をする前に息を止めてから3秒くらいかけて息を吐き出します。

その後、3秒かけて息を吸って更に3秒かけて息を吐き出す呼吸法を行います。

リラックスする気持ちで行うと、気持ちが落ち着き症状が緩和します。

 

前かがみの姿勢をとる

呼吸数が増えたり、パニック障害の症状が起こりそうな時は、椅子に座って前かがみになったり、うつ伏せになります。

前かがみの姿勢は腹式呼吸となり、呼吸数が早まるのを防ぐことができます。

自宅にいる時は、ベルトやファスナーなど体を絞めつけているものを緩めてリラックスするようにします。

 

冷水を飲む

発作は温度が高くなると起きやすいと言われています。

冷たい水を飲むことでリフレッシュすることができ、症状が落ち着きます。

まとめ

今回は、過呼吸やパニック障害について紹介しました。

どちらも症状が似ていますが、原因はストレスなどで起こることがほとんどです。

不規則な生活や疲労など現代人はストレスを抱えて生活しています。

症状を起こさないためにも、適度な運動や趣味などを持って日常生活を送るようにすると良いですね。

参考文献:
「新家庭の医学(時事通信社)」
「日本呼吸器学会 過換気症候群」
「パニック障害(パニック症)の認知行動療法マニュアル」

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