こめかみは目の真横あたりにある骨のくぼんだ場所で、顎を動かすと一緒に骨が動くのが分かります。
人間の急所の一つとしてもあげられる場所ですが、右のこめかみがズキズキと痛む時はとても辛いですよね。
右のこめかみのみが痛む、一緒に頭全体も痛い、ずっと痛い、波打つように痛い、など痛みの種類も様々ですが、右のこめかみが痛む原因は一体なんなのでしょうか?
ここでは右のこめかみが痛む原因と、原因に応じた対処法を紹介します。
偏頭痛
右のこめかみが痛みに頭痛が伴い、脈打つように痛い。そんな時の最も代表的な症状が片頭痛です。
片頭痛は何らかの原因により血管が膨張し周辺の神経を圧迫、刺激することで痛みが発生します。
原因となるのは、
- 風邪などで発熱し血管が膨張した場合
- アルコールの摂り過ぎによる二日酔い
- ホルモンバランスや自律神経の乱れ
などがあります。
特に生理前にホルモン分泌が崩れやすい女性に片頭痛は多いと言われています。
生活習慣の乱れも大きな原因です。
対処法
片頭痛の時は膨張した血管を冷やすと効果的です。
氷嚢や濡れタオルを痛む部分に当て、安静にしましょう。
片頭痛が起きている時は光や音の刺激に敏感になるので、なるべく部屋を静かに暗くして目を瞑って休みましょう。
血管の膨張を抑える効果のあるカフェインを取ると痛みが治まる場合もあります。
片頭痛が頻繁に起こるようなら生活習慣の見直しをしてみましょう。
痛みが我慢できない時は無理せず鎮痛剤を飲んでもよいでしょう。
ただ普段からの予防を意識するならば、サプリメントのちからを借りてみるのもお勧めです。
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緊張型頭痛
筋肉の過度な緊張が起こす頭痛が緊張型頭痛です。
頭全体がずっしりと痛むことが多い頭痛です。
同じ姿勢で長時間作業している人、長時間の運転をする人などは腰や肩が凝るので、慢性的な緊張型頭痛に悩まされやすいです。
また、多くの人は効き手が右なので自然と目も右目が利き目になり、そちらばかりを酷使することが、右目の周りの筋肉の疲れや緊張を生み出します。
対処法
偏頭痛とは逆に、緊張型頭痛の場合は筋肉が凝っている部分を温め緊張を解してあげることが有効です。
ゆっくりお風呂に使ってみてもいいですし、ホットタオルも効果的ですよ。
また筋肉を適度に動かすことで緊張を防ぐことが出来るので、毎日の軽い運動やストレッチを習慣付けましょう。
こちらも痛い時は鎮痛薬を飲んで安静にしましょう。
くも膜下出血、脳内出血
頭痛程頻繁にある病気ではありませんが、右のこめかみが痛い時は頭部で重大な病気が起きている可能性も考えなくてはいけません。
くも膜下出血や脳内出血は脳の血管が破れ出血を起こす疾患です。
血管が破れた場所によっては右のこめかみのあたりに激痛が走ることもあります。
こめかみの痛みの他、手足がマヒする、しびれる、言語障害、意識が混濁する、吐き気がするなどの症状が現れます。
脳梗塞
脳梗塞は脳の血管に血栓が出来て詰まる疾患です。
こちらも詰まった場所によっては右のこめかみのあたりに痛みが出ます。
手足のしびれ、言語障害、意識の混濁、吐気の症状もあります。
側頭動脈炎
高齢者に多い病で、側頭部にある動脈が炎症を起こす疾患です。
視力の障害を起こす患者が多くおり、重症化すると失明する恐れもあります。
この病気の時は、側頭部を中心に起こる頭痛の他、発熱、食欲不振などの症状が現れます。
対策
上で紹介したような重大な病気の吉兆が見られる場合は一分でも早く受診することが一番大切です。
かなり痛みが激しいことが多いので、早めに救急車を呼んで病院へ急ぎましょう。
まとめ
右のこめかみが痛い場合は頭痛の症状であることが殆どです。
辛い時は頭痛薬、鎮痛薬を飲んで痛みの緩和を図るとともに、症状にあった対処法をして安静にしましょう。
人によってはなりやすい頭痛の種類があるので、ある程度は自分で見極められるといいですね。
痛みの頻度が高く生活に支障をきたす時は専門の頭痛外来で診察してもらうのも一つの手です。
あきらかに異常な痛みがあるときは脳疾患などの可能性を考え、早め早めの受診をしましょう。