日常的に私たちを悩ますことの多い頭痛。
この頭痛に、「眠気」や「だるさ」、そして「めまい」といった症状も同時に起こることはありませんか?
そのようなあなたに、今回はその3つの原因と対処法を詳細に徹底解説いたしました。
いつものように「少し眠れば治る」ではなく、ここで積極的な治療法を見つけてみるのも良いかもしれませんよ。
緊張性頭痛
緊張性頭痛の症状
頭痛が起きて困っている人のほとんどは、緊張性頭痛が原因のようです。
痛みはそれほど強くない場合も多いのですが、頭痛が毎日のように起きてしまい、その持続時間は30分で治まる場合もあれば1週間続く場合もあります。
頭を何かでキリキリと締め付けられているような痛みがします。
頭痛と同時に首、肩、背中などのハリやコリ感を伴うことも多く、また目の疲れや目の奥の痛み、眠気、身体のだるさ、めまいを伴うこともあります。
男女差は見られません。
緊張性頭痛の原因
この全身の苦痛を伴う頭痛の原因は、身体的ストレス、精神的ストレス、またそのどちらも原因の場合もあります。
身体的ストレスが原因というのは、この場合ですと日頃の姿勢の悪さからくるもの、長時間座りっぱなしのデスクワークからくるもの、忙しくて毎日の睡眠時間が不足していることなどがあげられます。
すると身体は筋肉が緊張し続け、血液の循環まで悪くなってしまいます。
精神的ストレスが原因の場合は、
- 対人関係
- 仕事や家庭での悩み
- 心配や不安なことを抱えている
など人によって内容は様々です。
これら心因的な理由によって、自律神経のバランスが崩れてしまっていることが原因であったりします。
緊張性頭痛の対処法・治療法
できれば頭痛外来など専門外来を受診されるとよいでしょう。
すべてに共通していえる事ですが、頻繁に起こる頭痛には一度脳神経外科を受診して、他の大きな病気が隠れていないかを確認されると安心です。
身体的ストレスが原因だとわかっているなら、それを解消すれば頭痛の症状やだるさも軽減されますね。
座っている時の姿勢の悪さをもし自分で治せないなら、姿勢をよくするようなデスクチェアーもありますし、バランスボールを使っている人も案外多いようです。
デスクワークでは長時間座ったままの姿勢になりがちですから、一定の時間ごとに何か立って違う仕事や動作をするとか、合間あいまに、軽い運動をするとか、自分でできるようなことを取り入れてみましょう。
精神的ストレスが原因の場合は、すんなり解決策は見いだせないかもしれませんが、軽減していくことは何かできないでしょうか?
対人関係や、ほかの不安などの悩みは、なかなかすぐに解決できるようなものではありませんね。
あまり他人が介入できるようなことでもありませんので、どうしても改善策が見いだせなければ、メンタルクリニックを訪れてみるのも一つの策かもしれません。
第三者に話をしてみたら、なにか良い策が提案されたりよい方向に向かうことでしょう。
また、「気持ちを楽にするような薬を処方してもらって服用してみたら、頭痛も肩こりも改善された」というケースも結構あるものです。
身体的、精神的頭痛の原因に共通して肩や体のコリをほぐす薬や痛み止め、漢方薬などで改善するケースも多くあります。
まずはかかりつけの内科などのお医者様に相談してみると良いのではないでしょうか?
片頭痛
片頭痛の症状
思春期から40代位の人にみられる頭痛の症状です。
この頭痛は月に数回から週に1~2回起きることが多く、頭の片側が痛むと思われがちですが、実は両側が痛む場合も多くみられます。
ズキンズキンと脈打つような激しい痛みを感じ、吐き気や嘔吐も伴うことが多いです。
片頭痛が起こる前に目の前で光がチカチカして眩しく感じたり、めまいがしたり、手足がしびれたり、話しづらくなる人もいます。
しかし、なんの兆候もなく急に頭痛が起こる人のほうが多いようです。
ただ、前兆ではありませんが、片頭痛の前にイライラしたり、体がだるくなったり、眠気を感じたりするような漠然とした症状が出ることもあります。
片頭痛の原因
片頭痛が起こる要因はいろいろあります。
- 激しい運動をした後や過度な緊張をして、解放されてホッとした時に起こるもの。
- 女性の場合ですと生理前、生理中など、女性ホルモンバランスの変化に伴うもの。
- アルコール、赤ワイン、チョコレート、チーズを食べた時に起こるもの。
- その他、偏頭痛持ちの家族がいて、疲れやストレスなどが重なり起こるもの。
このように、片頭痛は体質的要素が強いのです。
片頭痛の対処法・治療法
片頭痛が起きてしまうと音や光などの刺激に過敏になりますし、それらを不快に感じるようになります。
片頭痛が起きたら、音や光の影響をなるべく受けないような環境を作って安静にすると良いです。
家にいれば、カーテンを閉めたり電気を薄暗くして、静かな部屋で安静にしていることが一番です。
出来れば少し眠る事が出来ると良いです。
もし外出先などでその状態が作れない場合は、イヤホンで静かな音楽を聴いたり、静かなカフェなどでゆったりコーヒーや紅茶など、カフェインをとるのもよいです。
カフェインには血管を収縮させる効果がありますので、日本茶を飲んでも同じ効果が期待できます。
静かで落ち着いた環境を少しでもとれると、だいぶ楽になります。
片頭痛が起きている時は脳の血管が拡張している状態です。
痛む場所をアイスノンなどで冷やすと気持ちがよく、症状も緩和することが多いです。
空腹時など、低血糖時にも片頭痛が起こりやすいといわれています。
頭痛を感じたら、アメなどの甘いものを口にすることでも緩和する場合があります。
そして、片頭痛が起きている時にしてはいけない事は、運動をして起きるということでも分かるように、激しく動いたり、入浴やマッサージをして血流がよくなるようなことです。
血管の拡張を助長してしまいますので、ますます痛みがひどくなってしまいます。
片頭痛で医療機関を受診するなら、内科でもよいですし、頭痛外来があれば一度受診してみるのも良いでしょう。
片頭痛は通常の鎮痛剤ではよくなりません。
片頭痛用のお薬がありますので、それを服用することで治まります。
頭痛の予防にはサプリメントもおすすめ
頭痛というのは、痛くなってからだと回復に時間がかかったりしますよね。
ですので、頭痛持ちの自覚のある方は、普段から予防に気を使いたいところです。
以下の記事では、当サイトのおすすめサプリメント3種類の特徴をまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
更年期障害
更年期障害の症状
更年期自体は誰にでも訪れる期間で、女性だけでなく、男性でも起こりうる症状です。
でもその症状の現れ方には、更年期障害と感じないくらいの軽いものから、寝込んでしまうほどのものまで色々です。
その症状の現れ方も人によって様々ですが、
- 頭痛
- イライラ
- のぼせ
- 冷え
- 体が重い
- だるい
- 疲れやすい
- 肩こり
- たちくらみ
- 耳鳴り
- 動悸
- めまい
- 眠気
- 不眠
この他にもたくさんあります。
更年期障害の原因
更年期障害は「女性ホルモン(男性ホルモン)」の減少によって引き起こされ、体がその変化について行けず起こる現象です。
最近は30代でも若年性更年期障害といって、若いうちからホルモンの分泌が乱れてしまう人も急増しています。
そして、ホルモンの減少以外にも、更年期障害の症状を重くさせる原因があり、それはその人をとりまく環境です。
その人にとってストレスを感じやすい環境や、ことがらに囲まれていると、やはり心身は不安定になりますので症状も悪くなりがちです。
そして、更年期の来る時期が、
- 子供の独立
- 親の介護
- 職場で重要な立場になる
- 周りとの人間関係の変化
このように、生活が変わるような時期とちょうど重なったりするので、余計にひどくなる場合が多いのです。
更年期障害の対処法・治療法
まずはその不快な症状が、更年期障害からきているものなのかどうかを医療機関で検査してもらうとよいでしょう。
更年期障害でなくても起こる症状ばかりですので、自分で判断するのは難しいでしょう。
我慢できるくらいの症状なら気持ちで乗り切ることも出来るかもしれませんが、日常生活に支障をきたすほどのひどい症状であれば医師に頼った方がずっと早く楽になります。
医療機関ではホルモンの値を調べる検査をしてくれます。
その値をみて、医師は治療が必要か、必要なら漢方薬を使うのか、西洋医学の薬を使うのか、どんなタイプの薬が良いか、症状の度合いをみながら患者さんと話をして決めていきます。
薬を使用していくうえでも、その薬が合っているか違う薬に変えた方が良いか、医師は色々と相談に乗ってくれることでしょう。
そこまでのひどい症状でないならば、最近は薬局でも症状を緩和させてくれるような医薬品を購入することが出来ます。
更年期の時期というのは、人生のちょうど折り返し地点とも言えます。
どうせこの時期を過ごすのであれば、「更年期なんだから仕方ない」と自分で割り切って、同時に家族や友人にも理解をしてもらいましょう。
出来ないときは無理をせず、反対に体が楽なときには積極的に外出や趣味に励み、悩みやストレスを上手に乗り切っていきたいところです。
この更年期障害に対する受診すべき医療機関は、女性ですとやはり婦人科、男性ですと内科でも大丈夫です。
まとめ
眠気と頭痛は一見、関係のないことのように思われがちですが、実は隣り合わせのように関わり合っています。
頭痛が起きているという事は、脳が休みなさいというサインを送っているのです。
なかなかすぐに一息つけるような状況は取れないかもしれませんが、自分の身体は本当は自分が一番よくわかるものです。
身体のちょっとしたサインを見逃さず、時には自分をいたわりながら、毎日の生活を送りましょう。
参考文献
「脳神経外科 八重洲クリニック 頭痛外来では」
「みんなの家庭の医学 コミコミクリニック 頭痛」
「命の母 更年期・更年期障害とは?」