頭痛の種類ごとに原因・対処法を徹底解説!病院は何科を受診?

今あなたを悩ませているその頭痛、しっかり原因を把握されていますか?

頭痛は、そのタイプや原因となる病気により、対処法や治療法が異なってきます。

今回は、頭痛の種類や元となる病気ごとに、対処法や受診すべき診療科まで一挙にご紹介して参ります。

あなたの頭痛の快方が最短距離となるべく、この記事がお役に立てたら幸いです。

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頭痛の種類

一言に頭痛と言っても、頭痛の種類はひとつだけではありません。

頭痛のタイプによって、痛み方や痛む場所が異なることがあります。

ここでは代表的な頭痛の3つの種類を紹介していきましょう。

 

片頭痛

頭の片側が痛むタイプの頭痛で、ズキズキやガンガンなど脈を打つような鋭い痛みがあり、症状が酷いと吐き気や嘔吐することもあります。

痛みは4時間から3日間続くことがあります。

痛みが強いため寝込んでしまい、日常生活に支障をきたすこともあります。

 

片頭痛の原因

片頭痛の原因は、脳のホルモンバランスや脳の血管の収縮や拡張が関係していることがあります。

また不規則な生活や睡眠不足、アルコールやタバコ、チョコレートなどの嗜好品の摂取が原因で起こる場合もあります。

そのほか、仕事などのストレスが蓄積されると頭痛が起きてしまいます。

 

片頭痛の対処法

片頭痛は血管が拡張して痛みが起こっているため、入浴やシャワーなど頭を温めてしまうと痛みが増強してしまいます。

痛みがある時は、氷枕などで頭やこめかみの部分を冷やし、うす暗い静かな部屋で横なって休むようにすると良いでしょう。

 

片頭痛では、吐き気がしたり、嘔吐してしまうことがあります。

吐いた場合は、脱水症状が起きないように水分補給をしてください。

 

脱水症状も頭痛の原因となります。

規則正しい生活を心がけ、チョコレートやチーズなど頭痛の原因となる食べ物を控えることも大切です。

 

また、予防としてはサプリメントを利用するのもおすすめです。

以下の記事では、当サイトおすすめサプリメント3種類の特徴を比較しています。

ご自身に合ったサプリメントが見つかれば幸いです。

片頭痛で受診すべき診療科

風邪などの症状があり頭痛が起こっている場合は、内科で結構でしょう。

頭痛が日常的に起こり、生活に支障をきたす場合は、神経内科脳神経外科、または頭痛外来があれば、そちらを受診するのが良いでしょう。

 

緊張型頭痛

鈍い痛みのタイプで、痛みは片頭痛ほど強くなく、吐き気や嘔吐はありません。

パソコンなど長時間使い続けたり、デスクワークなどで同じ姿勢を保ち続けることで痛みが起こります。

また、仕事や人間関係など精神的なストレスが原因で起こることもあります。

 

緊張型頭痛の原因

デスクワークなど同じ姿勢をとり続けることで、首や肩周りの筋肉が固まって頭痛を引き起こします。

また、歯の咬み合わせが悪く頭痛が起きていることもあります。

緊張型頭痛も片頭痛と同じように、ストレスが原因となって痛みが起こります。

 

緊張型頭痛の対処法

緊張型頭痛では、首や肩の血流が悪くなり痛みが起こっているので、血流を促すようにすると痛みが緩和します。

片頭痛では、冷やすのが効果的ですが、緊張型の場合は、入浴やシャワーなどで体を温め血行を良くしてあげてくださいね。

 

そのほか、蒸しタオルで肩などを温めてあげるのも良いでしょう。

適度な運動や首を回したり、肩の上下運動などのストレッチも効果的ですよ。

 

緊張型頭痛で受診すべき診療科

片頭痛と同様に、頭痛外来が近くにあればそちらを受診すると良いでしょう。

頭痛外来がない時は、神経内科脳神経外科などを受診するようにします。

 

群発型頭痛

頭の血管の拡張が原因で起こると考えられている頭痛で、片方の目の後ろの辺りが激しく痛むのが特徴です。

頭痛が起こっている方の目は充血して、鼻水や鼻づまりなどの症状も見られます。

寝ている間や、朝方に起きることが多いタイプの頭痛です。

 

群発型頭痛の原因

群発型頭痛が起こる原因は、はっきりと分かっていません。

目の後ろ辺りを走行している太い血管が炎症を起こし、血管が拡張して痛みが起こっていると考えられています。

男性に多く発症しますが、群発型頭痛が起こる方は少ない傾向にあります。

 

群発型頭痛の対処法

規則正しい生活や、栄養バランスの良い食事をとるようにします。

群発型頭痛は1ヶ月~2ヶ月くらい毎日続くので、痛みのある時はタバコやお酒は控えるようにします。

 

群発型頭痛で受診すべき診療科

痛みが激しいため、脳神経外科脳神経外科頭痛外来など専門の医師に診てもらうようにしてください。

頭痛を伴う脳の病気とは

我慢できる程度の頭痛でも、すぐに治るだろうと軽視していると、実は重大な病気の可能性も否定できません。

ここからは、頭痛を伴う病気についていくつかご紹介してきましょう。

 

くも膜下出血

くも膜下出血は、突然激しい頭痛が起こります。

脳の血液の圧力によって、血管が破れて出血するため痛みが起こります。

 

くも膜下出血の症状

激しい頭痛や脱力感があり、痛みが起こると毎日のように頭痛がします。

脳の出血がひどい時は、激しい頭痛や嘔吐、痙攣、意識障害など起こることがあります。

軽度のくも膜下出血の場合は、痛みが弱く病気に気づかないことがあります。

 

くも膜下出血の原因

脳の血管に動脈瘤ができ、破裂して血管に広がることで痛みが起こります。

血管にできた動脈瘤は、血圧などが高くなることで破裂して起こります。

アルコールやタバコ、高血圧など生活習慣が関係していることがあります。

 

くも膜下出血の治療法

破裂した動脈瘤を治療するには、手術療法が行われます。

特殊なクリップをかけて、出血が起きないようにします。

 

また、足のつけ根や腕の血管から、カテーテルによって動脈瘤に専用の金属を詰めて治療します。

手術をせずに放置してしまうと死に至る確率が高くなるので、脳神経外科を受診して必ず治療を受けるようにしてください。

 

脳腫瘍

脳腫瘍は頭にできる腫瘍です。

良性と悪性腫瘍があり、脳に直接できた腫瘍や肺など他の部位に腫瘍があり、移動してきた転移性の腫瘍もあります。

 

脳腫瘍の症状

早朝に頭痛が起こり、頭痛に伴い嘔気・嘔吐なども見られるようになります。

頭痛は慢性的に起こり、頭重感やけいれん発作が起こることがあります。

進行すると、視覚異常や視力低下、難聴などの症状もあらわれるようになり、腫瘍ができる部位によっては難聴やめまいなどの症状がみられます。

 

脳腫瘍の原因

はっきりとした原因は分かっていませんが、遺伝が関係していると考えられています。

高たんぱく食、ストレス、タバコなども脳腫瘍が進みやすくなります。

他の場所に腫瘍があり、脳に転移して脳腫瘍となることもあります。

 

脳腫瘍の治療法

脳腫瘍は、基本的に手術療法となりますが、悪性腫瘍が脳内にある場合は、化学療法放射線治療などの治療を行います。

転移によって起こっている脳腫瘍の場合は、体の各所にも癌が転移している可能性が高いため、手術療法は行わないことがほとんどです。

髄膜炎

髄膜炎の多くはウイルス性ですが、細菌などの感染で起こることがあります。

ウイルス性の場合、自然治癒することもあり予後は比較的良いですが、結核性や真菌性の場合は症状が悪化することがあります。

 

髄膜炎の症状

38℃~39℃の高熱、強い頭痛、首筋の硬直、吐き気、嘔吐などの症状が見られます。

頭痛はガンガンとした痛みで、頭や体を動かすと痛みが強くなり、また首筋が硬くなるため下を向きにくくなります。

 

髄膜炎の原因

細菌やウイルスなどが血液を介して神経に達すると、頭痛や吐き気などの症状があらわれます。

原因となる細菌には、

  • 大腸菌
  • 溶連菌
  • 髄膜炎菌
  • 肺炎球菌

などがあります。

また、ヘルパンギーナや手足口病など風邪を引いた時に、ウイルスが入り込んで合併症を起こすことがあります。

 

髄膜炎の治療法

高熱と共に頭痛や首の痛み、硬直が見られるときは髄膜炎を疑います。

子供がかかりやすく、風邪の症状と似ているので内科を受診することが多いはずですが、乳幼児では小児科のある病院を受診するようにします。

 

血液検査や髄液検査を行い、細菌性かウイルス性の髄膜炎かで治療が異なります。

通常、細菌に対しては有効な抗生物質による点滴治療を行います。

嘔吐などで脱水症状が見られるときは、水分や栄養を補給するための点滴を行います。

 

脳動脈解離

脳動脈解離は、血管の壁が何らかの強い刺激を受けて破れた状態を言います。

若い方にも見られる病気です。

 

脳動脈解離の症状

頭や顔面に強い痛みが起こったり、軽い頭痛や首が痛むのこともあります。

また、しびれや片麻痺が起こると、脳梗塞を起こす可能性が高くなります。

 

脳動脈解離の原因

血管壁が破れてしまう原因には、交通事故やスポーツなどが関係したり、線維筋形成不全症高ホモシステイン血症など血管壁の機能が低下するような病気があります。

高脂肪食やアルコール、タバコなど血管がもろくなり、血圧が高くなるような生活習慣を送っていると、少しの刺激で血管が破れて脳動脈解離を起こしやすくなります。

 

脳動脈解離の治療法

くも膜下出血の治療と同じように、足などの血管からカテーテルを挿入して専用のコイルを詰めて治療します。

また、開頭手術により脳動脈解離が起きている部分をクリックで留めて、破裂しないように治療を行います。

慢性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫は、高齢者に多く見られますが、転んで頭を強く打った時にも起こりやすくなります。

頭にある硬膜と、くも膜の間に血液が流れ込んで、塊ができた状態を言います。

 

慢性硬膜下血腫の症状

  • 頭痛や物忘れが多くなる
  • 手が挙げずらくなる
  • 歩き方がおかしい

など症状が見られます。

また高齢者では、尿を漏らしてしまうこともあります。

 

血液の塊が小さい時は症状は少ないですが、塊が大きくなってくると症状が進行します。

頭を打ったなど外傷が原因の場合は、ケガから2週間くらいしてから症状が出ることがあります。

 

慢性硬膜下血腫の原因

  • 高血圧と診断されている方
  • アルコールをたくさん飲む方
  • 血液の流れを良くする抗凝固剤を内服している方

は、慢性硬膜下血腫を起こしやすくなります。

そのほか、転倒した際に頭を打ったことが原因となることがあります。

 

慢性硬膜下血腫の治療法

CT検査などで脳の状態を確認して経過観察したり、手術治療を行うこともあります。

通常は局所麻酔で行いますが、頭蓋骨に小さな穴を開け、チューブを血液の溜まっている場所に挿入して、洗い流すという治療が行われます。

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まとめ

頭痛にはいくつか種類があり、それぞれ対処法が異なります。

慢性的に起こる頭痛では何らかの病気の可能性もあるので、痛みが続くときは早めに脳神経外科・内科などを受診して医師に相談しましょう。

そして頭痛と縁遠くなるためにも、普段から規則正しい生活習慣を心掛けることが大事です。

参考文献
「エスエス製薬 緊張型頭痛」
「大正製薬 頭痛の基礎知識」
「ファイザー株式会社 いつもと違う頭痛に要注意」
「近畿大学医学部 脳神経外科 解離性動脈瘤・動脈解離という病気の病態と治療について」
「たかせクリニック こわい頭痛とこわくない頭痛」
「新家庭の医学(時事通信社)」

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