咳と吐き気がするときの6つの原因と対処法!

咳が止まらなくて辛い思いをされてはいませんか?

それに吐き気まで加わるようであれば、一度しっかり原因を確かめる必要があるでしょう。

今回は、咳と吐き気が同時に起こる6つの症状、原因、対処法までまとめましたので、是非お役に立てて下さい。

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風邪

症状

一言で風邪と言っても、風邪の症状は様々で、実際に風邪という病名はありません。

気管支炎であったり、上気道炎であったりそれぞれに病名がついています。

私たちがそれらを総称して風邪と呼んでいるこの症状には咳や鼻水、腹痛、吐き気、体のだるさ、熱など多様にありますが、吐き気を伴う咳もわりと多くみられる症状です。

そして、風邪で熱や鼻水などの症状は治まっても、そのあとに咳の症状がいつまでも続くことがあります。

そのため長引く咳によって喉も炎症を起こして、さらに咳を誘発してしまいます。

 

原因

風邪は年間を通してみられる症状ですが、多くは菌などを体に取り込んでしまうことで風邪をひきます。

風邪をひいている方からくしゃみや咳などで直接うつってしまったり、菌が付着している物を触れて、鼻や口などから菌が入り込んだりすることが主な原因です。

 

特に冬場は乾燥しているので咳も出やすく、喉は乾燥によって炎症を起こしやすくなっています。

また、風邪の菌やウイルスなどは喉で増殖することが多いですので、ひどくなると唾も飲み込めないほどの痛みや腫れが出てしまいます。

 

対処法・治療法

風邪を治すには安静や休息が一番です。

しかし咳は安静にしていても、なかなか治まらない場合も多くみられます。

 

咳が長引いたり、咳のために睡眠が充分にとれずにいると、体力を消耗してしまいます。

そうすると体の免疫力がさらに衰えて、他の病気の原因となる菌やウイルスに感染しやすくもなってしまいます。

 

咳や喉の痛みがひどい時は医療機関を受診して、症状に合ったお薬を処方してもらいます。

咳止めや喉の炎症を抑える薬を服用することで、咳やのどの痛みが治まり、吐き気も鎮まるでしょう。

 

気管支喘息

症状

気管支喘息は子供や大人に関係なくかかる病気ですが、喘息を患っていて咳で吐いてしまうのは小児喘息の子供に多くみられる症状です。

発作のように咳が出始め、激しい咳が続き、しまいには吐いてしまいます。

ひどくなると喘鳴といって呼吸をする際にヒューヒューとか、ゼイゼイなどの雑音がしてきます。

 

原因

肺の中には空気の通り道である気道という部分がありますが、そのまわりにある筋肉が発作によって収縮している状態が喘息の発作です。

気道の内側の粘膜が腫れている状態になっており、その粘膜の部分から痰が出てきます。

子供の場合、多くは痰が絡んだりして思うように呼吸が出来ずに吐いてしまうということです。

 

対処法・治療法

咳の原因である、喘息の治療をしなければいけません。

喘息はアレルギーの症状の一種です。

一般的に喘息で多いアレルギーの原因は、ダニとハウスダストですが、そのほかにも動物の毛や食べ物、気温や湿度など多種多様な要因があり、検査して調べる必要があります。

原因が分かり、もしアレルギーの原因となるものを避けたり、取り除くことができるならばそうすることが一番でしょう。

 

ただ、一度発症するとそれだけでは簡単に治らないのが喘息ですので、やはり医師によって処方された飲み薬や吸入薬などをうまく使用しながら、発作を起こしにくくしていくことが大切になるでしょう。

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咳喘息

症状

咳喘息は気管支喘息のような、ゼイゼイという喘鳴はなく、咳のみの症状があり、それが長びいている症状のことをいいます。

基本的に乾いた感じの咳が続きます。

 

咳が出始めると止まらなくなり、喉に炎症を起こし、咳によって喉に刺激を受け続けるので吐き気も出てきます。

激しい咳が続くために、肋骨にひびが入ったり、失禁したりする場合もあります。

 

原因

咳喘息は気管支喘息になる手前の状態をいいます。

軽い刺激でも長く咳き込んでしまいます。

咳が出るきっかけは様々で、

  • 冷たい空気を吸う
  • 湯気を吸いこむ
  • 眠っている間
  • 会話の途中で

など実に多様です。

 

対処法・治療法

咳喘息の状態から症状が悪化して30%は気管支喘息となってしまいます。

咳喘息のうちに治療してしまうことが大切で、気管支喘息になってしまうとなかなか完治に至るのが難しくなってしまいます。

咳が長引くと感じたら早めに医療機関を受診して、吸入薬などを処方してもらい治療しましょう。

 

自律神経失調症

症状

自律神経失調症での症状のあらわれ方は人によって様々で複数あります。

  • 睡眠障害
  • 頭痛
  • 肩や背中の痛み
  • 喉のつまり感
  • 息苦しさ
  • 咳き込み
  • 吐き気
  • 不安感
  • 疲れがとれない

など、そのほかにもあらゆる不快な症状としてあらわれます。

咳止めなどの薬を服用してもあまり改善しない場合が多いです。

 

原因

私たちの体は、

  • 自律神経系
  • 脳の中枢神経系
  • ホルモンの内分泌系
  • 免疫系

がそれぞれ連携し、常に体内のバランスを保つ調整をしています。

 

心や体に強いストレスを受けたり、それが蓄積されてきた時に最初に反応して、身体的な症状としてあらわすのが自律神経で、体のバランスに対する中心的な役割をしています。

強いストレスなどを感じて自律神経のバランスが崩れ、それが咳や吐き気などの症状となってあらわれているということです。

 

対処法・治療法

いつまでも長く続く咳や、吐き気の原因がわからない場合は、自律神経の乱れを疑ってみるのも選択肢として良いかもしれません。

一度心療内科などでカウンセリングを受けてみるとよいでしょう。

カウンセリングだけで改善されるかもしれませんし、それぞれの症状に合ったお薬を処方されることで良くなるかもしれません。

アレルギー反応

症状

何らかのアレルギーがあり、主にそれが体内に侵入することで体が激しい拒絶反応を起こします。

くしゃみや鼻水などのほか、激しい咳や吐き気の症状があらわれ、じんましんなど湿疹や皮膚の腫れ、ひどくなるとアナフィラキシーショックを起こし呼吸困難、意識障害にまで至ります。

 

原因

アレルギーの要因となるものを呼吸や飲食などで体内に入れてしまったことが原因です。

アレルギーとなるものも人それぞれで、日本人が多くかかっている花粉症の原因ではスギやヒノキ花粉が有名ですが、ソバや小麦、卵などを原因とする方も多くいます。

最近では大人になってから突然、飲食物などによって新たなアレルギーを発症する方も多く、果物はその典型例ではないでしょうか。

 

対処法・治療法

あらかじめ自分のアレルギーの原因となるものを知っていれば、防ぐことはなんとかできますが、突然アレルギー反応が出て、原因が分からないときはとても危険です。

突然咳が止まらなくなったり、喉の腫れを感じて吐き気を感じたり、じんましんが出たりしたら、すぐにその時の行動を見極めて、原因を知る必要があります。

 

しかし慌てて医療機関に行く必要はありません。まずは冷静に原因を見極めましょう。

なにか食べている時にアレルギー症状が起きたのであれば、すぐに食べるのをやめて水を飲んで安静にして少し様子をみましょう。

 

その際に緊急を要するかの判断は大切ですが、発作性の激しい咳や吐き気がある時に行動するとかえって症状が悪化してしまいます。

数分してもまったく症状が改善しない場合には救急車を要請する必要もあります。

 

医療機関では、血液検査をして原因を特定することが出来ます。

原因となるものを避けるほか、薬物療法でもアレルギー症状を抑えていきます。

 

ノロウイルス

症状

ノロウイルスなどの急性胃腸炎にかかった場合は、下痢や吐き気、嘔吐をくりかえします。

嘔吐や吐き気をくり返すために喉に力が入ったり、炎症を起こしたりするので咳を誘発してしまいます。

体内からノロウイルスがある程度排出されるまでの1~2日の間、その症状は続きます。

 

原因

ノロウイルスが原因の場合は、体内のウイルスを排便や嘔吐することによって排出することが治癒へとつながります。

吐き気などの症状は2日ほどで治まってきますが、感染力の強いウイルスが原因ですので、他の方への感染も予防しましょう。

 

対処法・治療法

ノロウイルスに感染した場合の基本的な治療法はウイルスを体から排出することです。

体内で増殖してしまったノロウイルスに対する抗ウイルス薬は現在ありませんので、排便や嘔吐によってウイルスを排出することになってしまいます。

 

下痢や嘔吐の症状があまりにもひどい場合には、少し症状を抑える薬を服用できることもありますし、脱水の症状があれば点滴などの処置が必要になることもあります。

医師に相談して判断してもらいましょう。

 

咳や吐き気を誘発してしまうような、刺激の強い食べ物を摂取するのは控えます。

アルコールや喫煙なども控えたほうがよいでしょう。

まとめ

咳にも種類があり、乾いた咳や湿った咳、痰がからんだり、喉の腫れを伴うものなど多様です。

咳が続いていると、喉が炎症を起こして他の感染症にかかりやすくもなってしまいます。

まずは咳の原因を知り、原因となるものを避けることが大切でしょう。

 

また、どの場合の咳の対処でも乾燥を防ぐ環境を作ることが大切です。

部屋には加湿器を置いたり、濡れタオルを掛けておいたりして、適度な湿度を保つ工夫をしましょう。

参考文献
「長田こどもクリニック 小児気管支喘息」
「渋谷内科 呼吸器 アレルギークリニック 食物アレルギーの診断・治療」
「池袋大谷クリニック  咳 咳喘息 外来」
「厚生労働省  ノロウイルスに関するQ&A」

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