夜あった熱が、朝には下がっていた!
安心して仕事や学校へと送り出した夫や子供が、帰宅時には熱が上がってぐったり…。
こんな経験、主婦の皆様なら何度となく経験していることでしょう。
一度下がっても夜になると熱が上がってしまう、昼間は微熱だったのに夜には高熱に、これにはいくつか理由が隠されているようです。
今回は、夕方になると熱が上がる謎を解明!大人と子供で異なる対処法についても解説していきます。
夕方に熱が出る理由
夕方になると熱が上がってしまう理由はいくつかありますが、特に大切なものを3つご紹介します。
体温の変化に合わせている
まず第一に考えられる理由として、そもそも人間の体温は一日のうちでも上下しているため、発熱時にもその変化に合わせて夕方に体温が上がってしまうということです。
人間は起きた時が一番体温が低く、その後活動量の増加に比例して体温が上がっていきます。
最も高くなるのが夕食後、その後就寝前までには体温が再び下がります。
夕食後に体温を測ると熱がある、しかし朝になると熱が下がっているのはこの作用があるためです。
風邪をひいてしばらくは、朝方熱が下がっていたとしても油断大敵ということになりますね。
疲れ
朝には睡眠で疲労が回復していて元気でも、夕方になるとその日の疲れがたまって再び熱がぶり返してしまうこともあります。
特に体内でまだウイルス等が残っている場合、ウイルスと体が戦う体力と平常の生活を送る体力、2つの力が必要となるために健康な時よりも疲れやすくなっているのです。
特に子供の場合には、体が元気だとついつい遊びまわってしまい、夕方にはぐったりなんてこともあります。
学校に行くことで余計に体力を使いますから、朝熱が下がってていも、状況によっては学校や幼稚園を休ませる対処も必要です。
肺炎等の病気
熱が上下を繰り返し、しかもそれが長期間続いている場合には肺炎等の長引く病気が隠れている可能性があります。
熱は通常3日まで、4日以上熱があるのであれば、何かしらの病気の可能性も視野に入れ、病院を受診するようにしてください。
大人が夕方に熱が出たときの対処法
大人の夕方の熱は、疲れによるものやストレスによるものである可能性が考えられます。
仕事が忙しい時期など、溜まる疲労を放置し仕事に邁進(まいしん)していませんでしたか?
「これ以上は体を動かせない」という、体からの無意識のサインかもしれませんから、熱が出た時には無理せずゆっくり休むようにしてください。
勿論栄養補給も大切です。
イオン飲料とバランスのいい食事を摂取し、アルコールは控えのんびりと過ごしてみましょう。
もし熱が4日以上続く場合には、病院で診察を受けてみて下さい。
子供が夕方に熱が出たときの対処法
子供は大人よりも熱に強く、38度程度の発熱ならそれほど心配はありません。
とはいえ、子供は夜中に突然高熱を出すこともありますから、夕方に熱が上がっていた場合には夜間にも何度か熱を測るようにしてください。
40度以上の熱が出た場合にはすぐに病院へ行きましょう。
また、熱に強いからと言って軽視はいけません。
熱が低くとも明らかに元気がなくぐったりしている時には、念のため病院へ行き診察を受けて下さい。
自宅で看病する際には、わきの下、太ももの付け根など大きな血管が通っている部分をアイシングし、熱をなるべく早く下げてあげましょう。
あまりにも高熱が続く場合には、病院から処方された解熱剤を用法・用量を守った上で利用しても大丈夫ですが、ウイルスによっては解熱剤によってより体調が悪化してしまうこともあります。
できれば解熱剤は最低限にとどめ、十分な水分補給とアイシングで対応しましょう。
まとめ
大人と子供では同じ熱でもその原因は大きく異なります。
子供であれば対処法もほとんど決まっていますが、大人の熱は個人により対応も異なりますから、不審な熱が続く場合には病院で検査を受けるようにしてください。