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あなたは家族やパートナーから、歯ぎしりについて注意を受けたことはありませんか?
歯ぎしりは、本人には全く自覚症状がないのでとても厄介ですよね。

そんな悩みを抱えるあなたは、ぜひこの記事に目を通してみてください。
その道の専門である口腔外科医により、歯ぎしりの主な原因とその対策を分かりやすく解説されています。

この中でご自分に心当たりがあるならば、すぐにでもお近くの専門医と相談しながら対策を施していきましょう!

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歯ぎしりをする6つの原因

それではまず、歯ぎしりをしてしまう6つの主な原因について見ていきましょう。

ストレスや緊張

ストレスや緊張も、歯ぎしりの原因の1つです。
ストレスを受け続けたり、緊張を強いられる状態に継続的におかれるようになると、咬筋の筋活動のレベルが上昇するからです。
そして、お口を閉じようとする働きが生じるために、歯と歯の接触を誘発し、結果的に歯ぎしりを起こすようになります。

ストレスを受けると歯ぎしりをするようになる原因について、人類の歴史的背景が影響しているという興味深い説があります。

人類が飢餓から開放されたのはつい最近のことで、人類の長い歴史のほとんどが飢餓との戦いでした。
食べることが出来ないと、お口を使うことが無くなるので、お口を開け閉めする筋肉が弱くなってしまいます。
そして、いざ食事にめぐりあえたときに筋力が低下していると、しっかり噛めむことが出来なくなりますからとても困ります。

そこで、飢餓状態になった時、歯ぎしりをして筋肉が衰えないようにしていたのではないかという理由。
そして飢餓=ストレスなので、ストレスを受けると飢餓を思い出して、歯ぎしりを生じるという名残がみられるのではないかという説です。

うつむいた姿勢

上顎の前歯に対して、内側から外側にかけて弱い力を継続的に加えると、咬筋というお口を閉じる筋肉が刺激されて、お口を閉じようとする働きが生じることがわかっています。
これを緊張性歯根膜咬筋反射といいます。

上顎の前歯に内側から力をかけている状態は、頭を前方へ傾けている姿勢、つまりうつむいた姿勢をとる時に生じます。
うつむくと前歯同士が当たりやすくなり、それによってお口が閉じる働きが生まれます。
これによって歯が全体的に接触するようになりますので、音を感じるほどではないにしろ、歯ぎしりが起こってしまうのです。

ノートパソコンでデスクワークをしているときやスマホを使っているときには、うつむき姿勢になりやすいので、特に注意が必要ですね。

何かに集中している

何らかの決められた作業を集中して行なっていると、咬筋の活動性が活発化することが明らかになっています。

何かに一生懸命取り組んでいるとお口を閉じやすくなり、その結果歯と歯が接触し、歯ぎしりにつながります。

不安傾向などの心理的要因

咬筋の筋活動のレベルの高い人を対象にして、歯ぎしりをしやすい人としにくい人にわけて精神心理テストを行った研究があります。
すると、歯ぎしりをしやすい群で不安傾向を示す数値が高かったという結果が得られました。

精神的な影響によっても歯ぎしりが生じる可能性が示されています。

不安定な噛み合わせ

奥歯が失われた結果、奥歯の噛み合わせがおかしくなった人や、不安定な入れ歯を使っている人に、咬筋の筋肉の活動レベルの上昇を認めるという研究結果があります。

このことから不安定な入れ歯によっても、歯ぎしりが起こりうるのではないかと示唆されています。

逆流性食道炎

睡眠中には意識することはあまりありませんが、身体はいろいろな反応を示しています。
なかでも胃食道逆流症、いわゆる逆流性食道炎は、睡眠中の唾液の飲み込みと有力な関係性があります。

逆流性食道炎と歯ぎしりに関する研究によりますと、食道内のpHが4未満に低下している歯ぎしり群では、睡眠中に唾液の飲み込みに伴う筋肉の活動が認められました。
しかも、逆流性食道炎の治療薬を投与した群と、偽薬を投与した群を比較すると、前者において有意に歯ぎしりの発症が減少しました。

これらのことから逆流性食道炎が、睡眠中に歯ぎしりをひきおこしている可能性が考えられています。

これで熟睡!歯ぎしりを治す7つの対策

歯ぎしりの対策は、1日でも早いほうがよいです。
それでは、具体的にはどのような方法があるのでしょうか。

マウスピース

歯ぎしりの治療として広く行なわれているのが、マウスピースによる治療です。

歯の噛み合わせ面を全て覆うマウスピースを装着すると、歯と歯を接触させることが出来なくなります。
しかも、歯と歯の間にマウスピースが介在するわけですから、歯と歯の距離を一定に保つ働きもあります。

歯と歯を接触させないことで、歯ぎしりを防ぎ、かつその状態がリラックスできると脳に再認識させることで、マウスピースをしなくても歯ぎしりをしないように脳にフィードバックさせて、歯ぎしりをしないようにします。

行動変容法

行動変容法とは、人間の行動を変化させる方法のことです。
歯ぎしりの場合は、自らが特に意識することなく行なっている歯と歯を接触させることに気づかせて、自分自身でその行為を変えるように取り組ませることになります。

決して、医療者がその行為を変えるようにしむけるのではありません。
行動変容法の主体は、あくまでも患者さんなのです。

それではその工程をご紹介しましょう。

①理解させる

頬やこめかみの付近に指を当ててもらい、歯と歯を接触させると筋肉が働くことを理解してもらいます。

②気づかせる

歯と歯を接触させるくせがあることを気づかせます。
そして、歯と歯が離れた状態を実感してもらうことで、歯と歯が接触した状態とそうでない状態の違いを脳に気づかせます。

③繰り返させる

日常生活において、歯と歯が接触していることに気づかせて、歯と歯を離すように自らの意識をもっていかせます。
歯と歯に気づいて、歯を接触させないようにすることを繰り返すことで、歯と歯が自然に離れた状態になるようにするのです。

不安定な噛み合わせの治療

不安定な入れ歯を使うことや、歯を失った部分をそのままにしておくことが歯ぎしりを引き起こすことがあります。

そこで、入れ歯を調整して安定させること、歯を失った部分でもしっかり噛めるようにブリッジや入れ歯を装着することで、歯ぎしりを解消させるのです。

ストレスをためない

ストレスを感じないように出来れば理想的なのですが、まずこれは無理です。
そこでストレスを感じても、それをため込まないようにすることが大切です。

まずは生活習慣を見直し、規則正しい生活を身につけましょう。
そして仕事や家事の合間にも、落ち着かせる時間を設けましょう。

運動不足な人には、ウォーキングのような軽い運動がおすすめです。
深呼吸、特にヨガの呼吸法を実践するのもいいですね。

ストレスを解消するには、このほかにもアロマやストレッチ、マッサージなどいろいろな方法があります。
ご自身に合った方法でストレスをため込まないようにしてください。

パソコン指導

パソコンを使った作業のことをVisual Display Terminal(VDT)作業といいます。
VDT作業における注意点に関しては、厚生労働省も喚起しています。

以下のことに注意するようにしてください。

ディスプレイとの距離
ディスプレイと目は腕をしっかり伸ばしたくらいの距離を確保しましょう。
ディスプレイが目の位置より、やや下にくるようにしましょう。
リストレストの使用
VDT作業時の姿勢
顎をひくようにしましょう。つきだしてはなりません。
作業内容に応じてアームレストが動く椅子がいいでしょう。
デスクトップパソコンがおすすめ
ノートパソコンよりも視線が上がる、デスクトップパソコンがおすすめです。

薬物治療

不安などの心理的背景のある強い歯ぎしり症に対して、抗うつ薬抗不安薬を処方することがあります。

こうした症例に対しての薬物治療は効果が高いです。

ボトックス

ボトックスとは、ボツリヌス菌を使った治療法です。
筋肉を麻痺させる働きを利用して、美容外科などで皮膚のしわ取りによく使われています。

ボツリヌス菌を筋肉に注射すると、筋肉が麻痺してその働きが弱まります。
これを応用して咬筋の働きを低下させ、歯ぎしりを抑えるのです。

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まとめ

歯ぎしりは、ストレスの蓄積や姿勢など、いろいろな原因で生じます。
そして、顎関節症や肩こり、歯並びの悪化、歯周病、骨の隆起など様々な症状を引き起こします。

歯ぎしりをマウスピースや行動変容法など、原因と症状に応じた治療法で治し、お口の健康を守っていきましょう。

参考文献

「the Quintessence. vol.35 No.7/2016 覚醒時ブラキシズムとTCH クインテッセンス出版株式会社」
「別冊Quintessence TMD YEARBOOK 2012 アゴの痛みに対処する クインテッセンス出版株式会社」

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