口内炎で悩んだ経験はありませんか?

痛みが特に気になる場所にできると、食事はおろか会話をするのさえ一苦労ですよね。

今回は、口内炎を早く治す方法を11個ご紹介いたします。

有名な方法から、あまり聞き慣れない裏技的方法まで、専門医だからこその視点で解説して参りますので、ぜひお役に立てて下さい。

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口内炎等治療薬

口内炎を治す薬として代表的なものが口内炎等治療薬です。

口内炎等治療薬には、

  • 口腔用軟膏
  • 口腔用貼付剤
  • 口腔用クリーム
  • 外用カプセル

などいろいろな形態のものがあります。

 

口腔用軟膏としてはケナログや、アフタゾロンなどがあげられます。

これらはお口の粘膜用に作られたステロイド軟膏です。

びらんや潰瘍を伴う治りの悪い口内炎にも有効です。

 

口腔用貼付剤にはアフタッチがあります。

口内炎の上から貼付けるシールタイプになっています。

 

口腔用クリームにはデスパという薬があり、口内炎以外に入れ歯によってできた傷や歯周炎の痛みにも効果的です。

 

外用カプセルタイプではサルコートカプセルがあります。

専用の噴射器にカプセルをセットして、口内炎部に噴霧して使います。

びらんや潰瘍を伴う治りにくい口内炎に使われます。

 

内服薬

口内炎の治療薬といえば、軟膏が一番最初に思い出されるほどに一般的ですが、実は飲み薬タイプの口内炎治療薬もあります。

 

グリチロン

グリチロンとはミノファーゲン・エーザイが製造販売している肝臓病の薬です。

肝臓の機能を改善させるだけでなく、炎症緩和の効果もあり、口内炎にもよく効きます。

口内炎以外にも皮膚炎、湿疹、円形脱毛症などにも使われる有用な薬です。

剤形は錠剤です。

 

アズノール

アズノールは日本新薬が製造販売している薬です。

胃潰瘍や胃炎に効果のある防御因子増強薬とよばれるタイプの薬です。

アズノールの剤形は錠剤と細粒がありますが、口内炎に適応をとっているのは錠剤のみです。

アズノールの錠剤は、口内炎のほかに歯肉炎や舌炎、お口のケガなどにも使われます。

 

抗菌薬

抗菌薬が口内炎に有効な場合もあります。

口内炎は、お口の中に起こったあらゆる炎症を総称する疾患名です。

一般的な意味での口内炎は、アフタ性口内炎というお口の粘膜に潰瘍を形成する病気です。

 

しかし、病名に口内炎とはつかないけれどもお口全体に口内炎を形成する病気があります。

急性壊死性潰瘍性歯肉炎という病気です。

急性壊死性潰瘍性歯肉炎とは、歯周病の一種で歯肉がお口の中にいる細菌に感染を起こし、急激に壊死し潰瘍を形成、崩壊していく病気です。

急性壊死性潰瘍性歯肉炎はまず歯肉から始まりますが、進行すると歯槽骨という歯を支える骨が侵され、さらに悪化すると頬の外面にまで症状が進みます。

 

通常は、お口全体の歯肉が痛むため歯みがきができないばかりか、食事も困難になり栄養状態が悪化し、さらに病状が悪化するという負のスパイラルに陥ることが多いです。

そこで、栄養管理を行ない栄養状態を改善させ、お口全体をきれいにするようにします。

そして平行して、抗菌薬の投与による炎症の緩和を図ります。

 

急性壊死性潰瘍性歯肉炎は、細菌感染が原因ですので、抗菌薬が有効なのです。

なお、急性壊死性潰瘍性歯肉炎に口内炎の軟膏は効果的ではありません。

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漢方薬

口内炎に効く漢方薬もあります。

口内炎を漢方薬で治す場合は、黄連(オウレン)が入った漢方薬がよく用いられます。

黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)

黄連解毒湯は、皮膚炎や口内炎によく効く漢方薬として知られています。

便秘を伴わない口内炎には、この黄連解毒湯がよく用いられます。

特に、みぞおちのあたりに違和感があるときや、イライラ感が現れているようなときには有効です。

体調があまりすぐれない時に使われます。

 

三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)

口内炎以外の随伴症状として、頭の中が充血している感じがしてさっぱりしないとき、便秘の傾向があるとき、みぞおちがつかえている感じがするときなどに有効です。

体調がすぐれない時に用いられる黄連解毒湯に対して、三黄瀉心湯は体調がしっかりした時に使われます。

 

 

温清飲(ウンセイイン)

温清飲は、黄連解毒湯と四物湯を混ぜ合わせたものです。

口内炎以外にも皮膚炎や粘膜炎にもよく効きます。

口内炎以外の症状として、皮膚のがさつきや皮膚の色が浅黒くなったりしているときに使われます。

 

黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)

口内炎以外の症状として、寝付きが悪かったり、湿疹ができやすいなどが認められる場合に適応があります。

再発しやすい口内炎の治療にも効果的です。

体力が低下して、体調が良くない時に使われます。

 

甘草湯(カンゾウトウ)

口内炎の痛みが激しくて食事ができないような時に有効です。

甘草湯を溶かしたものをしばらくお口に含み、そして飲み下すように飲み込みます。

すると痛みがとれることが多いです。

うがい薬

うがい薬といえばイソジンが有名ですが、口内炎の場合はイソジンを使うことは勧められません。

イソジンは消毒効果が高いのですが、その反面正常な細胞を障害する可能性がある点が指摘されています。

アズノール

アズノールは傷の治癒を促進する効果や潰瘍を治す作用が高い薬です。

うがい薬用のアズノールには、ガーグル顆粒と、うがい液の2種類があります。

どちらも口内炎の治療に有効です。

口内炎以外に、咽頭炎や扁桃炎といったのどの炎症、歯肉炎や舌炎、お口のケガの治療などにも使われます。

 

含嗽用ハチアズレ

含嗽用ハチアズレは、顆粒タイプのみとなっています。

アズノールと同じく口内炎以外に、のどの炎症や歯肉炎、舌炎、お口のケガの治療に投与されます。

 

トローチ

殺菌消毒薬が含まれたトローチも口内炎に有効です。

 

SPトローチ

1回1錠を、1日6回お口の中に含み徐々に溶かして使います。

口内炎だけでなく、咽頭炎や扁桃炎等ののどの炎症緩和にも効果的です。

殺菌消毒薬が配合されているので、お口の中の細菌による感染予防の効果もあります。

 

オラドール

使い方はSPトローチと同じです。

口内炎だけでなく、咽頭炎や扁桃炎等ののどの炎症緩和にも使われます。(乳幼児には禁忌)

サホライド液を塗る

サホライド液とは、正式にはフッ化ジアンミン銀というむし歯や知覚過敏の歯に塗布する薬です。

この薬を塗ると歯が黒くなってしまうので、永久歯に使うことは稀で、主に乳歯のむし歯の進行を抑える目的に使われます。

口内炎にこの薬を塗ると焼灼効果が現れ、塗布直後には強い痛みが生じるのですが、その後は比較的早期に口内炎が治ることが知られています。

 

しかしサホライド液は、口内炎の治療への適応が認められている薬ではありません。

その点で、医師の立場からはあまり勧められる方法とは言えません。

それ故にあくまぜ「裏技」的な意味合いで紹介させて頂きました。

 

レーザー

レーザーを照射して口内炎を治療する方法もあります。

レーザー治療は麻酔をしなくてもできる場合があり、口内炎の大きさによりますが回数も1回〜数回ですむことが多いので、とても効果的な治療法です。

 

しかしレーザー治療器は非常に高価なので、どこの歯科医院にも設置しているわけではありません。

レーザーによる治療を希望している場合は、事前に連絡して確認しておいた方がいいでしょう。

 

ビタミン剤

ビタミン不足も口内炎を引き起こすことがあります。

口内炎に関係するビタミンはビタミンB2です。

 

ビタミンB2は、皮膚や粘膜を作るために欠かせないビタミンですので、これが不足することで口内炎が起こることもあります。

口内炎を繰り返す場合は、ビタミンB2を含むビタミン剤を使うのも有効です。

OTC薬

OTCとはOver The Counterの略で、ドラッグストアや薬局などで購入できる薬のことです。

仕事や学業で歯科医院に通う時間が確保できない場合、ドラッグストアでOTC薬を購入して使ってみるのもいいでしょう。

 

お口の中を清潔にする

お口の中をきれいにしておくことも、口内炎の治療には大切な要素です。

お口の中をきれいにしておかなければ、汚れた部分が細菌が繁殖する温床となります。

 

入れ歯を調整する

入れ歯の当たりが歯肉に傷をつけて口内炎をつくることがあります。

このような原因で生じた口内炎に対しては、軟膏を塗るのもいいのですが、入れ歯のあたりを調整するのが一番の対策です。

 

 治らない口内炎
口内炎は、おおむね1〜2週間で治ってくるものが大半です。
これ以上経過しても治らない口内炎は、一般的な口内炎ではなく悪性腫瘍の可能性も否定できません。
かならず、専門医師の診断を受けるようにしてください。

 

まとめ

口内炎ができると痛みで食事ができなくなったり、歯みがきができなくなりお口の中が不潔になったりすることがあります。

口内炎を治すには、これまでご紹介してきたように色々な方法があります。

口内炎で悩んでいるのなら、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。

参考文献:
「今日の治療薬2016 南江堂」
「漢方処方類方鑑別便覧 藤平漢方研究所」
「口腔外科学 医歯薬出版株式会社」
「口腔外科学 口腔保健協会」

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