暑くなると肌を刺す虫も増えてきて、かゆみがつらいですよね。
少し赤くなってかゆくなるだけならすぐに治まりますが、時には水ぶくれを起こしてしまうことがあります。
なぜ虫に刺されると水ぶくれができてしまうのでしょうか?
治し方についても解説していますので参考にしてみてくださいね。
虫刺されで水ぶくれになる原因
虫刺されによる水ぶくれにはこれらの原因が考えられます。
症状によって原因は変わるので治療のためにはきちんと見極めましょう。
毒性を持つ虫に刺された
ハチ、ムカデなど毒を持つ虫に刺されると、直後に強い痛みを伴い数時間後に水ぶくれができはじめます。
強い痛みがあるので、毒性がある虫に刺されたことは明白です。
場合によって、吐き気や嘔吐など重大な症状を起こすこともあるため、水ぶくれ以外にも注意が必要です。
蚊、ブヨの唾液によるアレルギー反応
蚊やブヨは刺すときに皮膚下に唾液を注入するのですが、それが人によってはアレルギーを起こすものになるので酷い場合には水ぶくれができます。
細菌が入り込んだ
虫に刺された後に刺し口から細菌が入り込むと感染症を起こすことがあります。
複数の水ぶくれが増え、熱や痛みを伴う「とびひ」の状態になり、掻き壊すとさらに水ぶくれが広がるのが特徴です。
掻き壊した
上記の「細菌が入り込んだ」と理由は同様ですが、虫刺されのかゆみで患部を掻き壊し傷口から細菌が侵入すると、とびひになって水ぶくれが複数できたり広い範囲に広がることがあります。
患部はジュクジュクとして傷から染み出る液が周囲に付着すると、さらにそこから水ぶくれが増えます。
虫刺されで水ぶくれになるのは何の虫?
水ぶくれの原因になる虫にはどんな虫がいるのかこちらにまとめています。
色々な虫がいるので日常的に注意が必要です。
蚊
蚊のメスはヒトを好んで刺し、刺された直後は強いかゆみがありアレルギー反応を起こすと水ぶくれができることがあります。
ブヨ
山や川の周辺に生息し、集団で襲いかかることがあります。
ブヨは刺すのではなくかじって皮膚を破り血を吸うタイプの虫で、かじられた瞬間は少し痛みがあり少量出血します。
数時間後、かゆみが激しくなりアレルギーを起こすと水ぶくれができます。
ハチ
1回刺された場合ならすぐに良くなることがほとんどですが、数回刺された経験がある場合はアレルギー反応により水ぶくれや強い腫れ、ショックを起こす可能性があります。
イエダニ
ネズミに寄生しているダニで、刺されると真っ赤でしこりのある腫れや水ぶくれができます。
症状は1週間以上続き、その間も強いかゆみがあるので外用薬を使いかゆみを抑えます。
虫刺されによる水ぶくれの治し方
虫刺されで水ぶくれができてしまった時は、正しい処置をして悪化やトラブルを防ぎましょう。
患部を冷やす
虫に刺されて水ぶくれができたらまずは強いかゆみを抑え掻き壊すのを防ぎましょう。
濡らしたハンカチやタオル、保冷剤、水に手をつけるなどして患部を冷やします。
保冷剤を使用する場合、長く肌につけておくと凍傷になる可能性があるので気をつけて下さい。
ガーゼやラップで覆う
水ぶくれが破れるのを防ぐためにラップやガーゼで覆います。
とびひの場合、水ぶくれからの液が周囲に広がるのを防ぐことができるので、とびひの広がりを抑える効果もあります。
薬を塗る(市販薬)
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こちらのふたつの薬は水ぶくれが破れる前の強いかゆみを伴う虫刺されのかゆみ止めに効果的です。
蚊、ノミ、ダニなど色々な種類の虫刺されによる腫れに大体効きます。
ただし、この二つの薬はステロイドを配合しています。
オイラックスPZ軟膏は効果があるのは皮膚上のみで皮膚に入った後には効果がなくなるので、副作用の心配はありません。
ステロイドの副作用が気になる方はムヒアルファEXよりもオイラックスPZ軟膏を選ぶのがおすすめです。
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こちらの薬は水ぶくれが破れてしまった時に使用するのがおすすめです。
皮膚科でも処方される殺菌、抗炎症作用があるリンデロンVGに近い成分を配合しています。
水ぶくれが破れた場合の患部の悪化、化膿を防ぎます。
症状が軽い場合は市販薬を塗って清潔に保てば改善していきますが、症状が重い場合や患部が悪化してしまっている場合には皮膚科を受診することをおすすめします。
特に、毒性を持つハチやムカデは患部のかゆみや痛み・腫れが激しい場合がありますし、その他の重大な症状を起こす可能性もあります。
毒を持つ虫に刺された場合は患部の様子が軽くても油断はせず、念のために病院へ行きましょう。
まとめ
虫に刺された時、かゆみだけでなく水ぶくれもできてしまうと患部が悪化しやすいので細心の注意を払わなければなりません。
正しい対処や治し方を知り患部の悪化を防いで新たなトラブルが起こるのを予防しましょう。
虫刺されに効果的な市販薬を常備しておくと、いざという時に役立ちますよ。