お酒を飲み過ぎた次の日、またはお酒を飲んでいる最中にも、頭痛を感じてしまったことはありませんか?
アルコールの摂取を起因とする頭痛には、いくつかの原因が存在しているようです。
今回は、そんなお酒と頭痛の関係、またその解消法について詳しくお話していきます。
お酒で頭が痛くなる原因
お酒で頭が痛くなってしまう原因は、主に次の3つが考えられます。
アセトアルデヒドによる頭痛
アセトアルデヒドとは、アルコールが体内で分解される途中で生成されてしまう毒性の強い物質のことです。
アセトアルデヒドは、最終的に体に害のない酢酸に分解されていきます。
しかし、アルコールを分解するアルデヒド脱水素酵素の働きが元々弱い人は、アセトアルデヒドの分解が生成量に追い付かないため、その毒素によって様々な体調不良を引き起こしてしまうのです。
その一つが頭痛なのですが、この場合体内のアセトアルデヒドが分解されるまで痛みが続くという特徴があります。
二日酔いによる頭痛の代表格がアセトアルデヒドといえるでしょう。
脱水
アルコールを摂取しすぎると、体内の水分バランスが崩れ、脱水状態となることがままあります。
アルコールには利尿作用があり、その為飲んだ水分よりも多くの水分を体外へ排出させてしまいます。
すると脳内にある髄液までもが減少し、沈下した脳が神経を圧迫することで頭痛を引き起こしてしまうのです。
この場合の頭痛は、体を横にして寝ている時にはあまり感じません。
急に体を動かしたり、起き上がったときに強い痛みを感じるのが特徴です。
血管の拡張
アルコールを摂取すると、血管がぐんと広がる感覚を覚えますよね。
アルコールには血管を拡張させるという作用がありますが、頭部の血管が拡張されると、広がった血管が神経を圧迫して痛みを引き起こします。
この場合は、ズキンズキンと血流に合わせて痛みが起こります。
お酒による頭痛の解消法
このように、アルコールによる頭痛は普通の片頭痛などとは違ったものが原因となって起こっているものです。
その痛みを解消するためには、普段の頭痛とは違った対処法が必要になります。
まずは水分を
アルコールは、分解時に多くの水分を必要とします。
ですので、脱水状態であるなしにかかわらず、お酒を飲んだら水分を多めに摂るのはとても大切なことです。
すでに頭痛がしている場合にも勿論効果的ですが、頭痛の予防にも役立ちます。
アルコールを飲んでいる最中にも頭痛を感じてしまうという方は、アルコールの合間に水分をとるように心がけてみてください。
また、この時の水分はスポーツドリンクなどのイオン飲料がお勧めです。
ただの水では摂取量よりも排出量が上回ってしまう恐れもありますので、経口補水液など体に浸透しやすい水分を補給しましょう。
糖分の摂取
二日酔いには、はちみつやラムネがいいという話を聞いたことがありませんか?
肝臓は普段、糖分を貯蓄するという活動も行っていますが、アルコールの分解作業に追われていると糖分の貯蓄が出来なくなります。
そして体内に糖分が不足し低血糖状態になると、二日酔いになりやすくなるのです。
飲酒の際には糖分を補給するよう心掛けることで二日酔いを防止できますが、すでに二日酔いになってしまった後に糖分を取るのもとても効果的です。
特に、はちみつに含まれる果糖は二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を促進してくれるといわれています。
二日酔いの時にはちみつをそのままなめるのは辛いと思いますので、少しさっぱりさせるためにはちみつとレモン汁を炭酸水で割って飲むという方法もお勧めです。
まとめ
二日酔いの頭痛が辛いと、「もうしばらくお酒は控えよう」と思いますが、現実はそうはいかないものですよね。
アルコールを飲むと頭痛を感じやすいという方は、頭痛の予防も心掛けていくことも必要かと思います。
アルコールはついつい摂りすぎてしまうものですが、体の為にもなるべく一度に飲む量を減らすなど工夫していきましょう。