なんとなく食欲が出ない、と感じていたら下痢になっていた…。
こんな時、どのような対処をとるのが正しいのでしょうか。
食欲不振と下痢が続くと、体に必要な栄養がほとんど吸収されず栄養不足となってしまう可能性がありますから、できるだけ早く対処していきたいものです。
今回は、食欲不振と下痢が同時にある場合の対処法と、市販薬の効果、病院ではどのような治療が行われるのか詳しく解説していきます。
食欲不振と下痢がある場合の対処法
まずは食欲不振と下痢が同時にある場合の対処法についてみてみましょう。
おなかを温める
食欲不振と下痢が同時に起こった場合、まずはおなかをゆっくり温めましょう。
肌着の上から貼るカイロをおへその上に貼り付け、ゆっくりと横になりましょう。
おなかの冷えは内臓の働きを低下させますが、クーラーの当たりすぎや冷たいものの食べ過ぎ・飲みすぎ、さらには冷え性などが原因である可能性があります。
具合が良くなってきたら、暖かいお風呂につかるのも効果的です。
ツボを押す
具合が悪いとき、寝ながらでもできる対処法がツボ押しです。
ツボ押しの効果は眉唾物と考える人も多いでしょうが、何もしないよりも寝ていてもできることをやると気がまぎれることもあります。
吐き気に効くツボは薬指の先、爪の横小指側にあります。
両手にあるツボですが、両方を押してみてより痛みが強い方を重点的に押してあげてください。
体の血流を促す
ストレスからくる食欲不振と下痢には、体全体の血流を促しリラックスさせることが大切です。
吐き気が治まってきたら、ストレッチやマッサージをして体全体に血液が回るように意識してみてください。
普段から運動不足の方は、特にふくらはぎを集中してマッサージしましょう。
ふくらはぎは下半身の血液を心臓に送り返す役割を持っていますので、ふくらはぎの血流を促すことで自然と血流が良くなります。
食欲不振に効く市販薬は?
次に、食欲不振にも効果的な市販薬をご紹介します。
ビオフェルミン止瀉薬
【楽天市場 エナジードラッグ】
吐き気と下痢、どちらの場合にも使える市販薬が「ビオフェルミン止瀉薬」です。
生薬と乳酸菌配合でおなかと体にやさしく、5歳から使えます。
生薬で腸の粘膜を保護し、異常な蠕動運動を抑え、さらに乳酸菌で腸内フローラを正常へと導いてくれる市販薬です。
ザ・ガードコーワ整腸錠
【マツモトキヨシ楽天市場店】
腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の働きを抑える効果があるのが「ザ・ガードコーワ整腸錠」です。
乳酸菌だけではなく納豆菌も配合され、より日本人の胃腸に適している市販薬だと言えるでしょう。
生薬には胃の働きを助けるものが配合されています。
タナベ胃腸薬
【楽天市場 爽快ドラッグ】
下痢よりも食欲不振が強い場合には、「タナベ胃腸薬」がおすすめです。
飲み過ぎ食べ過ぎなどのあとにはさらに効果的で、胃痛や胸やけにも効果があります。
こちらは15歳以上のみしか服用できませんので、15歳以下のお子様には使えません。
食欲不振で病院にいくときは何科?治療法は?
食欲不振が続いたときには、無理せず病院で検査・治療を受けるようにしましょう。
とはいえ、「一体何科にかかればいいんだろう?」と考える方も多いでしょう。
食欲不振がどのような原因からきているのかで、かかる科と治療法は異なります。
精神的なものからくる食欲不振
精神的なストレスが原因となって食欲不振になっている場合には、心療内科にかかるようにしましょう。
心療内科ではカウンセリングや処方薬での治療が行われます。
胃腸の不調からくる食欲不振
胃腸の不調が考えられる場合には、ひとまず内科を受診しましょう。
もしかすると消化器官が原因かも?と思ったら始めから総合病院の内科を受診することをおすすめします。
内科では、食欲不振と下痢の原因が病気にある場合には病気の治療を、特段の原因が見受けられない場合には胃腸の働きを助ける薬で治療が行われます。
場合によっては、食生活や生活習慣の指導を受けることもあるでしょう。
まとめ
冒頭でもお話した通り、下痢と食欲不振が続くことで体に必要な栄養がほとんど吸収されずに栄養失調のような状態となってしまうこともあります。
食べることは生きるためにとても大切なことですから、下痢と食欲不振が同時にある場合には軽視せず、なるべく早く治すための努力をするようにしてください。