足の裏に汗疱(かんぽう)ができる3つの原因と3つの治し方!おススメの薬は?

汗疱とは、手のひらや足の裏にぽつぽつと1~数ミリの小さな水泡が出てくる症状です。

汗疱自体は痛くもかゆくもないのですが、汗疱が破れて足裏に湿疹(汗疱性湿疹または異汗性湿疹と言います)が出てくると、地面に触れるたびに強い痛み、かゆみに悩まされることになります。

今回は、足の裏に汗疱ができる原因に加え、併せてその対策についても見ていくことにしましょう。

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足の裏に汗疱ができる原因

汗疱は水虫と似ているのですが違う病気です。

汗疱の原因は何なのか?まだ正確には解明されていませんが、現在考えられている理由についてここで紹介していきたいと思います。

たくさん汗をかくから!?

汗疱は、汗をたくさんかく夏季にとくに多く見られる病気ですが、春や秋にも見られます。

汗疱になる人は多汗症を伴っている傾向が見られます。

汗をたくさんかくことで汗が皮膚から外へと出る穴(汗腺)に、汗が出られずに溜まってしまい、汗の成分で皮膚が炎症反応を起こしてしまい、結果的に水泡ができてしまうと考えられています。

下記リンク先の「アース皮ふ科クリニック」さんのページでも、汗疱についての解説が図解付きで掲載されていますのでご参照下さい。

参考文献
「アース皮ふ科クリニック 汗疱・手荒れ」

アレルギー反応として出てくる!?

金属アレルギーの患者さんに汗疱が出てくることがよくあります。

食物に含まれる水銀やクロムなどの微量金属や、歯科用金属で用いられる金や銀などは体内に流入した金属が、一定の割合で汗の中に混入して排出されます。

このとき金属アレルギーなどを持つ人では、金属を含む汗に皮膚が反応して汗疱が出てきてしまうことがあるのではないかと考えられています。

医療機関では、汗疱性湿疹が金属アレルギーによるものかを調べるためにパッチテストを行う場合もあります。

たまった汗へのアレルギー反応で湿疹化する!?

これも仮説のレベルですが、汗疱が湿疹化してしまう理由として、汗腺内にたまった汗が周囲の皮膚にアレルギー反応を起こさせて、その結果、湿疹として広がっていくという考え方があります。

下記リンク先の「森田皮フ科クリニック」さんのページでは、汗疱状湿疹についての説明を見ることができます。ご参考にして下さい。

参考文献
「森田皮フ科クリニック 汗疱と汗疱状湿疹について」

足の裏にできた汗疱の治し方

さて、次に足裏にできた汗疱は、どのようにして治療していくのでしょうか。

順にみていきましょう。

自然治癒に任せる

長時間にわたり靴を履いて歩き続けて、足裏を汗で湿らせてしまうような状態になるのをさけましょう。

入浴時には足をよく洗い、汗をしっかり落とし、洗った後は足裏をしっかり乾燥させるようにしましょう。

汗疱の症状が軽ければ、一週間程度で皮がめくれますが、やがて通常の状態に戻っていきます。

水泡が破れると一時ジュクジュクした感じになることもありますが、やがて乾燥し、皮が薄くめくれてぼろぼろと剥けていき、数週間のうちに治っていきます。

薬で治す

皮膚が腫れたり、紅い斑点が見られたり、かゆみが治まらない場合には医療機関を受診しましょう。

皮膚の炎症を抑えるステロイド外用剤、足裏表面の角質を軟らかくして、汗の排出を促進するヘパリン類似物質、かゆみを抑える抗ヒスタミン剤などが処方されます。

ここまでの汗疱の治し方については、下記リンク先の「しんどう皮ふ科アレルギー科」さんのページにも分かりやすくまとまっていますので、宜しければご参照下さい。

参考文献
「しんどう皮ふ科アレルギー科」

併発している多汗症も治す

多汗症を併発している場合も多く、この場合には医療機関で塩化アルミニウム外用剤が処方されることもありますが、この薬には保険がきかないので割高になります。

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足の裏にできた汗疱におススメの薬

それでは最後に、足裏の汗疱におススメの薬をいくつか紹介していきます。

コーフル軟膏

湿疹、かぶれ、ただれ、切り傷、やけどなどに効く市販薬です。

殺菌効果のあるアクリノール、被膜を作って傷口を乾燥させる酸化亜鉛の2つを有効成分としており、その他、ビタミンA、D2、B2、Eの他、スクワランなどの基材が配合されています。

とりあえず自分で治したいという人に適した薬です。

【楽天市場 クスリ聖和】

ヒルドイド(ヘパリン類似物質)

アトピー性皮膚炎のスキンケアに用いられることもある保湿効果の高い薬剤で、血行促進、抗炎症作用もあります。

足裏表面の角質を軟らかくして、汗の排出を促して症状を改善します。

ちなみにヒルドイド(ヒルドイドローションやヒルドイドソフト軟膏)は医師の処方がないと入手できませんが、ドラッグストアでもヒルドイドと同じヘパリン類似物質が配合されたローションの「さいきa」や、ヘパリン類似物質が配合されクリーム「HPクリーム」や、「ヘパソフト」を入手することができます。

【くすりの福太郎 楽天市場店】

ステロイド外用薬

医療機関を受診した場合、汗疱もしくは汗疱性湿疹の症状が強い場合にステロイド外用薬が処方されます。

ステロイド外用薬は効き目の強さが5群に分かれており、炎症の度合いに応じて処方されるステロイドも変わります。

抗ヒスタミン薬

汗疱性湿疹のかゆみが強い場合に医療機関で処方されます。

抗ヒスタミン薬はドラッグストアでも販売されており、飲み薬と塗り薬(軟膏)があります。

飲み薬なら

  • エスタック
  • アレグラ

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塗り薬なら

  • フェミニーナ軟膏
  • ウナコーワ

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などが有名です。

まとめ

ぶつぶつ出てくる汗疱を見ると、水虫などと勘違いしてしまう人がいます。

でも汗疱はウイルスや細菌によるものでなく、人から感染したものではありません。また人にうつしてしまうこともありません。

似たような症状に小水疱型足白癬があります。これはいわゆる水虫で感染することもあります。

白癬菌というカビ(真菌)が、皮膚の一番外側にある角質層に侵入し、繁殖することで起こります。

白癬菌は高温多湿の環境が得意で、最も活発に繁殖します。

よって、夏になると症状が出てきて、冬になると症状が治まりを見せる傾向があるのです。

汗疱と水虫は見た目が似ており、皮膚を調べてみて白癬菌がいるかいないかで判断できます。

一般的に汗疱の方が症状が出たあとの回復が早い傾向がありますが、病名を確定させて、きちんと治したい人は医療機関で診断してもらうのがよいでしょう。

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