おたふく風邪の潜伏期間と検査方法を解説!うつる可能性は?

おたふく風邪は確定診断ができない?

じつは、おたふく風邪の原因となるムンプスウイルスは検出するのが難しいのです。

特に大人になってからおたふく風邪を引くとかなり厄介です。

そんなおたふく風邪の潜伏期間や検査方法、気になる感染する可能性があるのかを解説いたします。

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おたふく風邪の潜伏期間

一般的には、おたふく風邪の原因ウイルスである「ムンプスウイルス」が体内に侵入してからおたふく風邪を発症するまでに、2~3週間程度と言われています。

日数にすると10~20日程度の潜伏期間を経て発症すると言われています。

これはあくまでも一般的なケースであって、潜伏期間がもっと短くても発症したケースや逆に2~3週間を越えて発症するケースもあります。

ムンプスウイルスは晩冬から早春にかけて発生のピークを迎え、季節ごとに流行する感染症やインフルエンザなどと比較すると潜伏期間が少し長い傾向があります。

見極めが大変難しくなりますが、おたふく風邪は症状として38°を超える高熱、子供の場合は耳下腺部の腫れなどをおこすことがあります。

しかし大人になって発症した場合は、生殖機能損傷、髄膜炎、難聴、卵巣炎、流産になるケースがありますので大変注意が必要です。

その一方で、おたふく風邪は一度発症すると体内の中に生涯通して存在する抗体が出来るので、再度感染するケースはほとんどありません。

その為、昔はよく「子供のころにおたふく風邪にかかっておけば安心だ」と言われてきたのも納得ができますね。

おたふく風邪の検査方法

おたふく風邪の診断を確定する検査方法は、唾液からウイルス分離、ムンプスIgM抗体やムンプスIgGと言った抗体を調べる免疫学的な検査が有効とされています。

採血してIgM抗体やIgG抗体を調べるという検査も行われていますが、いずれにしてもムンプスウイルスを検出するのは容易な事ではありません。

そして検査をしたとしても検査結果が出るのに1週間~2週間を要します。

病院に行ってそこまで詳細に検査をするケースは少ないです。

実際は、その地域の内科医や小児科医は感染症情報をもとに耳下腺の腫れ・痛み・発熱などをチェックし、その他にも食事をした際に痛みがあったかどうかなどの自覚症状を聞きます。

その上で、医師の経験をもとに「おたふく風邪ですね」と診断されるのです。

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おたふく風邪はうつるの?

おたふく風邪の原因ムンプスはウイルスです。

他のウイルス同様にヒトからヒトへ感染します。

一般的に主な感染ルートは飛沫感染です。

せきやくしゃみに混じって飛び散り、空気中の微粒子に付着したムンプスウイルスを吸い込んでしまう事で感染します。

俗に空気感染と呼ばれるもので、人ごみに行くときには様々な病原体が飛んでいる危険と隣り合わせなのですね。

そして、その次に多いのが接触感染です。

ムンプスウイルス菌の保有者の体液や血液に直接的に手で触れ、そののちに目を掻いたり鼻を触ったりした際に、自分の手から粘膜を介して体内に入り込んでしまいます。

その他には、菌保有者が触ったドアノブやタオルなどを介して間接的に感染します。

家族の場合はトイレ・お風呂・ベッドなど全てを共有しているので避けるのは難しいですよね。

公共機関・施設を利用する際もどんな人が触ったかわからないので、必要最低限以上にあちこち触れないように気をつけましょう。

こういった感染症の場合は、とにかく菌保有者がマスクをするなど飛散防止に気を付ける事が感染予防にもっとも有効です。

「もしかしたらおたふく風邪かな?」と思ったら、自宅でも屋外でも必ずマスクを着用してくださいね。

まとめ

おたふく風邪の「ムンプスウイルス」は類似したウイルスが多く、検査から検出して確定診断をもらうのは大変難しいです。

子供のころにおたふく風邪にかかった事が無い方は重症化を心配しますよね。

しかし安心して下さい。大人でもおたふく風邪の予防接種を受ける事ができます。

予防接種で抗体が出来る確率は90%前後ですが、年を取ると抗体が低下していくので、医師に相談しながら再接種の予定を立てるとよいでしょう。

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