「首痛めてる系男子」なんてポーズが話題になったことも記憶に新しいですが、あなたもついつい首の付け根をかかえて痛みを我慢していませんか?
特に何日も続くような痛み、また頭痛・吐き気まで伴うようなら、何かしらの注意が必要な症状が隠れているのかもしれませんよ。
ここでは首に付け根に痛みや異常がある場合に考えられる可能性をいくつか紹介していきますので、あなたの症状に当てはまるものがあるか参考にしてみて下さい。
寝違え
首が痛い時に真っ先に思いつく症状と言えば「寝違え」ではないでしょうか?寝違えは寝ている時の体勢が悪く、知らず知らずに首に負荷をかけてしまっていることで炎症が起きてしまう症状です。
寝違えは「急性項部痛」「頸部挫傷」などとも呼ばれるのですが、これは眠っている時にだけ起こる症状とは限りません。日常生活の中で首への負担の大きい姿勢を取り続けている方にも起こりえます。
最近ではパソコンを使う作業姿勢から、首の左右どちらか一方への疲労が蓄積した結果その方向が痛む、というケースも増えています。
後頭神経痛
首の付け根、耳の後ろ、後頭部などがズキズキ痛い。首の付け根を押してみると後頭部に激しい痛みが出る。そんな症状があるなら「後頭神経痛」の可能性があります。
これは首の付け根から後頭部、またはこめかみにかけて走る後頭神経が、疲労やストレスを原因として神経痛を発する症状です。
生活習慣の乱れや姿勢バランスによる筋肉の緊張も後頭神経痛の原因となりますので、体を休めたのちは原因を見つけて対処しましょう。
我慢できない痛みがストレスになるようなら鎮痛剤を服用して対処しましょう。
緊張型頭痛
慢性的に首や肩が凝っており、痛みがある、そして頭痛が伴う。そんな「緊張型頭痛」は頭痛持ちの中でも特に患者の多い症状だと言われています。
首周辺の筋肉への負荷が重なることで常に緊張した状態になることが、痛みの原因と言われています。また精神的なストレスは緊張状態をさらに悪化させてしまいます。
注意したいのが、原因となる首周辺の凝りが根本的に解消しないと、凝っていないのに痛みだけは起こる状態になりえることです。慢性化するようなら早め受診して治療を受けましょう。
頚椎椎間板ヘルニア
腰ではよく聞くヘルニアですが、首でも起こります。
その原因は様々で、激しいスポーツでの衝撃であったり、慣れない重労働であったり、また日常的な負荷の積みかさねというのも頚椎椎間板ヘルニアを引き起こすきっかけとなります。
首の後ろにかなり激しい痛みがでるので、安静に保ち医師の指示に従った治療を行いましょう。また指のしびれや麻痺が現れるのも特徴です。
くも膜下出血
首の痛みは実はくも膜下出血の初期症状の一つです。
痛みの他に「首を下に向けられない」「首が硬直する」「殴られたような痛みに変わっていく」「吐気がする」といった特徴的な症状が現れるようなら危険信号です。
命にかかわるようなことになる前に速やかに病院へ行ってください。
リンパ節の腫れ
風邪などの感染症や虫歯などの口内トラブルは首の痛みとは関係ないように思えます。
しかし首の付け根やうなじの辺りに、痛みと共に「しこり」の様なものがあるなら「リンパ節の腫れ」が関係している可能性があります。
大抵は風邪などの原因が治れば一緒に収まりますが、異常が続くようなら重大な病気が起きているのかもしれません。
うつ
身体的な異常はないのにずっと首が痛い…。そんな時は実は「うつ」が隠れているのかもしれません。
うつは精神的な症状だけと思いがちですが、身体の様々な症状となって表れるのは珍しくありません。
首の痛みもうつの身体症状の一つとして知られています。
まとめ
首の付けに痛みや異常がある時にはとりあえずマッサージにいけばいいかな?なんて思ってしまうかもしれません。
しかし首は脳に最も近く、体中の重要器官が集まる大切な場所です。今回紹介したような病気が隠れている場合、マッサージは効果がないどころか症状を見落とすことにもなりかねません。
異常がある時は、まずは医療機関で診断を受けて判断しましょう。