右胸の下が呼吸したり動いたりすると、ズキズキ痛くなったりすることはありませんか?
左胸なら心臓が病気か何かになったためのサインを出していると思うかもしれません。
しかし右胸の下だと、何が原因で痛みが出るのか分かりにくいですよね!
ここでは、右胸の下がズキズキと痛む原因についてご紹介していきます。
結石が原因で右胸の下が痛くなる
結石が原因で右の胸の下が痛くなる場合、胆のう炎や胆管炎、胆石炎になっている可能性があります。
では、なぜ結石が原因で右の胸の下が痛くなるのか見ていきましょう。
胆のうは、肝臓で作られた胆汁を溜めておくところです。
胆汁は脂肪分を分解するために必要で、十二指腸で膵液と混ざることによって脂肪分を分解するための効果が出ます。
胆汁は胆管を通って十二指腸へと送られていきます。
不規則な生活を送っていたり、油物の多い食事をすると結石が出来ます。
その結石が胆のうや胆管に詰まることによって炎症を起こすことによって、胆のう炎や胆管炎、胆石炎になります。
その胆のう炎や胆管炎、胆石炎になると右の胸の下が痛くなることがあります。
胆のう炎や胆管炎などは、もともと胆石症になった人が油分の多い食事をしたり、不規則な生活をすることによってなることが多いです。
他にも、胆のうや胆管に腫瘍ができた場合に右の胸の下が痛くなることがあります。
これは、胆のうや胆管の場所は肋骨の下の肺の下にあるためです。
奥の方で痛みを感じる場合は、早めに病院に行くようにしましょう。
気胸が原因で右の胸の下が痛くなる
息を吸った時に右の胸の下が痛くなる場合、気胸になっている可能性があります。
肺は左右に1つずつあり、炎症を起こすと痛みます。
気胸になると肺に穴が開き、胸膜の間の胸腔という部分に空気が漏れることによって起こります。
気胸になることで、肺は膨らみにくくなるため呼吸が困難になります。
特に気胸になりやすい人は10代から30代の男性で痩せている人に多いです。
チクチクした痛みや呼吸がしづらいなどの症状がある場合、気胸になっている可能性があるので早めに病院に受診するようにしましょう。
気胸はレントゲンでの診断後、症状の軽い場合は安静にさせ様子を見たりします。
しかしそうではない場合、呼吸がしやすくなるように、胸腔の中の空気をチューブをさして抜いていきます。
女性特有の症状などが原因で右胸の下が痛くなる
女性は、生理中や妊娠中などによってホルモンのバランスを崩します。
ホルモンバランスが崩れると体がむくみやすくなります。
そのむくみが乳腺の間質でむくんでしまうと、胸の下が痛くなります。
それ以外にも授乳中になりやすい乳腺炎になっても、胸の下が痛くなることがあります。
母乳は左右の出方が違うため、ついつい出やすい方を頻繁に飲ませてしまうことがあります。
そこで出にくい方を放っておくと、うっ滞してしまい、うっ滞性乳腺炎になり胸の下が痛くなります。
乳腺炎の痛みがひどいときは、病院に行って診てもらうようにするのが最善ですが、乳腺炎の応急処置として乳腺炎になった方の胸を冷やすと痛みが軽くなることがあります。
肋間神経痛が原因で右胸が痛くなる
肋間神経痛とは、背骨から肋骨に沿って伸びている肋間神経がさまざまな原因によって痛みが出ることを言います。
原因は色々ありますが、左右どちらかの胸にだけ痛みが出ることが特徴です。
肋間神経痛は、悪い姿勢や生活リズムが乱れることによって起こることが多いので、普段から注意することで予防することが出来ます。
気胸や結石などが原因でない場合は、肋間神経痛で胸の下が痛くなっている可能性が高いです。
この場合自分で治療することは出来ないので病院に行って診てもらうようにしましょう。
まとめ
右胸の下が痛い場合は痛みだけでなく、その他に授乳しているとか呼吸がしにくいなど、体に出ている症状や痛みが出ているときの生活環境などによって原因が変わってきます。
心臓がある左胸とは違うため、右胸に痛みが出ても放置してしまうことがあるかもしれませんが、症状がひどくなればその後大変なことになる可能性もあります。
痛みがひいてしまったりした場合でも同様です。
とりあえず一度でも痛みが出たら、これ以上症状がひどくならないように病院に行って診てもらうようにしましょう。