
肋骨は胸のあたりにある24本の骨の事で、肺や心臓を守るように覆われています。
その肋骨がさまざまな理由でひびが入ってしまうことがあります。
肋骨にひびが入った場合、どれくらいの治療期間を要するのでしょう?
ここでは、肋骨にひびが入ったときの治療法と治療期間などについてご紹介していきたいと思います。
肋骨にひびが入ったときの治療法は?
肋骨にさまざまな理由でひびが入ってしまうと、体を動かしたり、咳やくしゃみをするだけでも苦痛を味わいます。
その苦痛を取り除くためには治療することが必要です。
では、肋骨にひびが入るとどのような治療を行うのでしょうか?その治療方法を見ていきましょう。
肋骨にひびが入ったときの一番の治療法は「安静にする」ことです。
肋骨にひびや骨折がある場合、特に手術をする必要はなく安静にすることで、骨が元の状態に戻るのを待ちます。
また、足など骨折するとギプスをして治療を行いますが、肋骨は肺があるためギプスをすることで呼吸がしにくくなるためギプスをすることが出来ません。
では、安静にすること以外に治療する方法はないのでしょうか?
治療法というほどでもありませんが、治癒をサポートするための施術として以下の方法があります。
- 痛みがひどい場合は、病院で痛み止めの薬をもらい痛みがひどいあいだ痛み止めを飲むこと
- 体を少し動かすだけで痛い場合は、胸部固定サポーターをまいて動かないようにすること
胸部固定サポーターとは伸縮性のあり厚みのある柔らかい素材で出来ており、マジックテープで取り外し可能です。
柔らかい素材で出来ているので、ギプスのように固めることがないため呼吸がしやすいようになっています。
このように、肋骨にひびが入ってもこれといった治療法はありません。
自然に骨がくっつくのを待つ間、痛みを和らげる施策をするだけです。
そして痛みが出ない程度に動くのは良いですが、重いものを持ったり力を入れたりすると、治療に時間がかかってしまうので注意が必要です。
また、ひびではあまりありませんが、筋肉や肺に合併症を起こすことがあります。
息苦しさや、違和感などを感じた場合病院に行って診てもらうようにしましょう。
治療期間はどのくらい?
肋骨にひびが入ったときは、安静にして自然に骨が元の状態に戻るのを待つのですが、どれくらいの期間かかるのでしょうか?
また、痛みは完治までの間、ずっと続くものなのでしょうか?
ここでは、肋骨にひびが入ったときの治療期間について見ていきましょう。
肋骨にひびが入ると痛みが出ますが、きちんと安静にしていれば痛みは大体1週間で引いていきます。
しかし、痛みがひいたからと言って治っているわけではありません。
痛みが引いた後でも、安静にすることが大切です。
では、完治するにはどれくらいの期間がかかるのでしょうか?
それは、ひびの大きさなどや安静具合などにより個人差がありますが、だいたい3週間くらいで完治します。
肋骨は回復が早い部分ですので、足などより早く完治する傾向にあります。
ですので、合併症などを引き起こしていなければ、思ったよりも治療する期間が短く通常の生活に戻れそうですね。
これには注意!肋骨を痛めやすい要因は?
これまでは、肋骨にひびが入ったときの治療法や治療期間などについてお話ししてきました。
では、どのようなことで肋骨を痛めやすく、そして注意が必要なことは何でしょう。
ここでは、どんなことが原因で肋骨を痛めやすいのか見ていきましょう。
肋骨にひびが入るのは、転んだりすることで外側から強い力が加わるとなりやすいです。
ですが、特に外的な衝撃を加えていなくても、ひびが入ってしまっていたということがあります。
これを「肋骨疲労骨折」といいます。
例えば、風邪をひいたときに咳がひどく止まらない時、くしゃみが止まらない時など、肋骨に痛みを感じたら肋骨疲労骨折になっていたなんてことがあります。
特に高齢者の方は骨が弱ってきているので、肋骨疲労骨折になりやすいですので注意が必要です。
まとめ
肋骨は咳やくしゃみなどによって、簡単にひびが入りやすい場所でもあります。
治療方法も安静にすること以外ありません。
ですので肋骨にひびが入るのは、いつでも誰でもなる可能性があることを覚えておきましょう。
ただし、呼吸器系の異常などが起こった場合、ひび以外にもなにか原因があるかもしれません。
この場合は、早めに病院に行ってお医者さんに診てもらうようにしましょう。