舌になんだか違和感が…と鏡をみたらブツブツしたできものが出来ていた!?
こんなものを突然発見したら驚いてしまいますよね。
もしそのできものに痛みはなくても、やはりすごく鬱陶しいし、場合によっては喋ったり食べたりする時に邪魔になります。
「舌イコール味を感じる器官」だけと思うかもしれませんが、実は舌は内臓など体の状態と密接に結びついたデリケートな器官です。
様々な感染症がぶつぶつとして舌に現れることがありますし、身体・精神面の不調が現れことも。
中には放っておくと怖~い「舌癌」になるケースもあるようです。
ブツブツの原因はたくさんありますので、代表的な例と対処法を見ていきましょう。
舌にブツブツができる原因と対処法
舌炎
舌にできものが出来る原因で多いのは口内炎ではないでしょうか?
口の中全体に口内炎はできますが、舌にできた口内炎は痛みも激しくストレスが溜まります。そしてこの状態を「舌炎」といいます。
口内炎にはよく知られているアフタ性口内炎の他にもハンター性、潰瘍性など様々な種類があり、原因も噛んでしまった、やけどをした、ヘルペス、細菌、タバコの吸いすぎ、栄養不足など様々です。
鉄分、ビタミンB12が不足すると口内炎ができやすいので食生活や生活リズムを見直してみましょう。
副腎皮質ホルモン剤を塗る、抗生物質を服用するなどの治療が効果的です。
絶扁桃炎
舌に赤いブツブツがあるけれどあまり痛みはない。そんな時は絶扁桃炎の可能性があります。
絶扁桃は喉の奥にある免疫器官で、ここに炎症が起きると異物感や閉塞感を感じ、悪化するとブツブツがでる、痛みが出る、発熱するなどの症状が起きます。
咽頭炎が原因となることもありますし、更年期障害・自律神経失調症から発症することもあります。
男性よりも女性がなりやすい症状と言われます。抗生物質の投与などの治療を行います。
カンジタ症
カンジタ菌はどこにでもいるありふれた細菌ですが、免疫機能が衰えてるところに感染すると体のあちこちで症状がでます。
舌にカンジタ菌が感染するとヒリヒリとした痛み出る、白い苔状のものが着く、粘膜部が赤くなる、など症状は一種類ではありませんが、赤いブツブツができるようなこともあります。
症状によって治療方法が異なるので医師の判断に従いましょう。
有郭乳頭
舌の奥の方に横並びで2mmくらいのおできのようなものがいくつか見える、ということなら有郭乳頭かもしれません。
同時に味覚に違和感がある、ピリピリ痛いといった症状がでます。原因はストレスとも栄養不足とも言われていますが、実はよく解明されていません。
口の中を清潔に保つこと程度以外治療法も特にないので、そのままにしておいても良いですし、痛みや腫れの症状が気になるようなら病院で治療を仰ぎましょう。
咽喉頭異常感症
喉がつかえるような感じがする、締め付けられるような圧迫感がある、いがらっぽくなる、ひりひりする、といった不快感が主な症状の咽喉頭異常感症ですが、時には舌にブツブツができることもあります。
はっきりとした原因は解明されていませんが、ストレスを感じている人に出やすいようです。
炎症が見られるような場合は薬での治療をすることがありますが、精神的な部分での治療を行う場合もあります。
溶連菌感染症
舌にイチゴのような赤い発疹が出た時、一番注意しなくてはいけないのが「溶連菌感染症」です。
幼児がかかりやすい感染症ですが、看病している大人に移る…ということもあります。
高熱が続き、手足の発疹もあるのが特徴です。周りへの感染を防ぐためにもすぐに病院へ行きましょう。
抗生物質の投与などで症状を抑えます。
病院へは何科を受診すればよい?
たくさんの原因が考えられる舌のブツブツ。一体どこの科へ行けばいいのか分かりませんよね。
迷う場合はかかりつけの歯医者さんや内科、耳鼻咽喉科へ行ってみるのが良いでしょう。
症状によってはそのままそこで治療をしてくれるでしょうし、そこの科の専門外なら口腔外科や大きな病院を紹介してくれますよ。
総合病院へ行くようなら、まず受付で症状を伝えてから指示を仰ぎましょう。
まとめ
舌にブツブツができた時の原因は一つではなく、様々な症状があることが分かりました。
痛みの出方も多少の違和感程度、という症状もあれば、強い痛み、喉まで痛いといった症状まで様々です。
素人目には判断の付きにくいのが舌の症状ですので、辛い時は我慢せずにすぐ病院へ行きましょう。
診察を受けたおかげで症状の悪化を免れるだけでなく、実は癌だったということも早期発見できたケースもあるので、軽視しないことが重要ですね。