足の裏に発疹ができるとすごく不快ですよね。
子どもに症状が現れると特に心配になるお母さん達も多いのではないのでしょうか?
症状によっては適切に治療すれば早期に治るものも多くありますので、代表的な5つの病気を見ていきましょう。
足白癬の可能性
足白癬(あしはくせん)とは一般的に水虫のことです。20代以上の男性により多いとされています。
夏になると多くみられ、冬になると症状は軽くなるとされています。
白癬自体は真菌(しんきん)というカビが皮膚の角質や爪、毛に感染して起こるものです。
足の裏や足の指などに小さな水ぶくれができたり、皮がむけたり、角質が厚くなり白くふやけたりします。
ただ足白癬にかかると手白癬や爪白癬にもなりやすくなってしまうため、白癬が疑われる場合は皮膚科へ相談しましょう。
疥癬の可能性
疥癬(かいせん)とはヒゼンダニ(疥癬虫)というダニが皮膚に寄生する病気です。人から人、寝具などを通し感染します。
胸部、腹部、大腿部、わきの下などに現れる赤い小さな発疹、水疱、膿疱などが特徴です。激しいかゆみが現れ、特に夜になるとそのかゆみは悪化します。
治療法は外用薬と内服薬が中心ですが、疥癬は同居者の誰かがかかると同居者全員治療が必要になる為、厄介な病気です。疥癬が疑われる場合も皮膚科を受診しましょう。
汗疱状湿疹の可能性
汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)とは季節の変わり目である春や秋によく現れるとされています。
症状は1~2mmの小さな水疱が手や足の裏に現れ、水疱が破れて湿疹化し、痛みや強いかゆみが現れます。
汗をかきやすい人やアトピー性皮膚炎を持っている人、金属アレルギーを持っている人に起こりやすいとされています。
汗疱状湿疹は人にうつることはありません。皮膚科へ行き適切な治療を受けましょう。
掌蹠膿疱症の可能性
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは手のひらや足の裏に水ぶくれのような発疹ができ、長期間再発を繰り返します。
原因は解明されていません。手のひらや足の裏(主に土踏まずなど)にかゆみを伴う小さな水疱ができます。
その水疱が時間とともに黄色く変色し、最後かさぶたとなって剥がれ落ちます。この水疱とかさぶたの混合状態が長期間にわたって続きます。
ひどい場合は、脛(すね)や皮下、爪にまで水疱が現れることもあります。症状が足白癬と似ているので、皮膚科で検査してもらい区別する必要があります。
手足口病の可能性
手足口病(てあしくちびょう)とはウイルスの感染により、手や足、口に水疱性の発疹ができる病気です。
主に生後7か月から5歳までの子どもがかかりやすいとされています。
夏に流行することが多いのですが、秋から冬にも流行することがあります。手のひらや指のあいだ、足の裏や足の指などに楕円形の水ぶくれがまばらにできます。
その水ぶくれは、何もしなくても2~3日であめ色の斑点になり消えていきます。中にはあせもに似た発疹が出ることもありますがこちらも数日で消えてしまいます。
口にできる水ぶくれは、口唇の内側、頬の内側、舌などにできます。この場合、破れてしまうことがほとんどなので、潰瘍状になり、痛みを伴います。
水ぶくれの他に発熱の症状も現れます。治療としては有効な薬がない為に対症療法が中心になります。病気が疑われるときは、他人にうつるものなので、外出は控えましょう。
まとめ
発疹にもかゆみを伴うものからそうでないもの、水ぶくれ状のものと湿疹のようなものなど様々な種類がありました。
また中には合併症を引き起すものや、症状が似ているがゆえに判断に迷うものなども多くありました。
皮膚における異常が現れた場合は早期に皮膚科へ相談するようにしましょう。