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山に登ったときなど酸素が薄くなると酸欠を起こすことがあるかと思います。

人は自然と酸素を体の取り入れていますが、日常生活でも何らかの原因で体内に酸素が上手く循環しなくなることがあります。

酸素は人間が生きていくうえで欠かすことのできないものですが、酸素が体内を循環しないとさまざまな症状が現れます。

今回は、酸欠が起こる原因や対処法などについて説明します。

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人体における酸素の必要性

人が生きていくうえで酸素は必要不可欠な物質です。

生きるためにはエネルギーが必要ですが、食物から取り入れたエネルギーを細胞に取り込む際に酸素が必要になります。

私たちが運動や体温を上げる時にATP(アデノシン三リン酸)という物質が必要になりますが、この物質は食事をしてエネルギーに変換される物質なのです。

 

この時に酸素が必要になり、酸素がないと生命を維持するためのエネルギーが作り出されず、体温を上げたり、体を動かすことができなくなってしまいます。

酸素が取り込めないと、食べたものがエネルギー源となる物質に変換できず、活動できなくなるということです。

エネルギー源となるのは、主にご飯や麺類などの炭水化物です。

参考文献:「NHK高校講座 呼吸」

 

酸欠の酸素濃度による段階別症状

高い山に登った時や狭い部屋に閉じ込められたときなど、空気中の酸素が薄くなると酸素が上手く取り込めず息苦しさを感じるようになります。

通常、血中の酸素濃度が18%未満になると酸欠の状態になると言われています。

 

また、酸素濃度によりそれぞれ異なった症状が現れます。

もし以下の症状を感じるようなら、なるべく軽症のうちに通常の酸素濃度を持つ場所に移った方が良いでしょう。

 

酸欠の第一段階 (酸素濃度が16%~12%になった時)

  • 頭痛
  • 耳鳴り
  • 吐き気
  • 脈拍・呼吸数の増加
  • 集中力の低下

 

酸欠の第二段階(酸素濃度が14%~9%になった時)

第一段階の症状に加え、

  • 嘔吐
  • 判断力の低下
  • 精神不安定
  • 顔面蒼白

 

酸欠の第三段階(酸素濃度が10%~6%になった時)

  • 意識消失
  • 全身けいれん
  • チアノーゼを起こす

 

酸欠の第四段階(酸素濃度が6%以下になった時)

  • 昏睡状態になる
  • 呼吸停止から心臓停止

 

酸欠の第五段階(酸素濃度が6%になった時)

  • けいれん
  • 呼吸停止
  • 生命活動の維持が出来なくなり、最悪死に至る
  • 助かっても何らかの障害を残す可能性が高い
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代表的な酸欠の症状

毎日、何気なく呼吸をして酸素を取り入れ活動していますが、この章では酸欠になった時に現れる主な症状をまとめましたので参考にして下さい。

しびれ

酸欠で呼吸が少なくなると血液中の酸素も減少します。

酸素が少なくなると、脳にたくさん酸素を送りこむために手足の末梢部分にまで血液が十分に循環できなくなり、しびれの症状として現れます。

 

ねむけ・あくび

酸欠で眠気をもよおしたり、あくびが出るという経験をしたことがある方もいるかもしれませんね。

脳は酸素を多く必要とする器官ですが、酸素が欠乏すると眠気やあくびとして症状が現れるようになります。

 

ふるえ

酸素が欠乏すると手足が震えるなど症状が出ることがあります。

 

頭痛

頭痛も酸欠の時に起こりやすい症状のひとつです。

脳に十分な酸素が行き渡らず、脳の動脈が拡がり頭痛が起きます。

 

疲労感

脳に酸素が行き渡らいないと、細胞がエネルギーを得られずに疲労感として症状が現れます。

 

冷え性

脳は酸素をたくさん必要とします。

酸素が少なくなると脳に多くの酸素を運ぶため、手足の抹消部分まで十分に酸素が行き渡らず、冷え性などの原因になります。

酸欠になりやすい原因や環境

私たちが普段生活をしているなかで、酸欠を起こす可能性の高い環境があることを知っていますか?

何気なく利用してる公共機関や場所なども、酸欠を招く恐れがあるので注意が必要です。

電車・バス

電車やバスなど多くの人が乗車する公共機関の乗り物は、酸欠を起こしやすいので注意が必要です。

特に満員電車やバスなどは、たくさんの人が呼吸をするため酸素が薄くなってしまいます。

 

標高の高い山

酸欠になりやすい場所として良く知られている場所ですね。

高い山では、気圧が低く酸素が少なくなります。

標高の高い山に登った時は、酸素を十分に取り込めず頭痛や疲労感、めまいなど高山病にかかりやすくなります。

 

マンホール

マンホールなどには、目には見えない小さな微生物が生息しているため、酸素が少なくなっていることがあります。

また、有害ガスが発生するなど思いもよらぬ危険を伴いことがあります。

 

洞窟・井戸

洞窟や井戸など狭い場所も、酸素が不足しやすい場所です。

マンホールと同様に、意外な場所から有害な毒ガスなどが湧き出ていることがあるので、井戸などにむやみに入るのはやめた方が良いでしょう。

 

狭い室内・締め切った場所

狭い室内などで大勢の人が集まる場所では、酸素濃度が薄くなります。

台所などガスを使用する場合や、ガスヒーターなど使用する時は、酸欠になりやすいので注意しましょう。

風呂場

毎日お風呂に入る方がほとんどだと思いますが、風呂場は蒸気や湯気などにより酸素が少なくなっている状態です。

更に長時間の入浴では、汗を多くかき血液の流れが悪くなって脱水症状も起こしやすくなります。

 

倉庫

狭い倉庫内での作業も酸欠に気を付けたい環境です。

また、野菜を保管しておく倉庫などは、植物が呼吸することにより酸素が薄くなることがあるので注意が必要です。

 

デスクワーク

オフィスでデスクワークの仕事に就いている人も、酸欠になりやすいと言えます。

高層ビルにあるオフィスなどは、空調はあっても窓を閉め切って仕事をしたり、多くの人が働いているため酸素濃度が薄くなることがあります。

また、デスクワークのストレスなどから呼吸数が少なくなったり、酸素が脳まで回らず頭痛など症状が現れることがあります。

 

 

息切れを起こしやすい病気

階段をかけ上がったり、坂道を登るときなど誰でも息切れすることがありますよね。

健康な人の場合、階段を登ったときでも少し息切れがするくらいで、その後は通常の状態に戻ります。

 

しかし、いつも使っている階段が急に辛く感じたりする場合は、何らかの病気の可能性があります。

この章では酸欠の延長として、息切れを起こしやす病気を紹介します。

 

気管支喘息

気管支喘息は、気管支が炎症を起こし気道が狭くなっている状態で息切れなどの症状が現れます。

 

花粉やハウスダスト、食物がアレルギーの原因となるもの。

そして、大気汚染やたばこの煙、ストレス、気温の変化が引き金となり症状が起こることがあります。

 

気管支喘息は、気道が狭い状態になっており吐き出すまでに時間がかかるため、息苦しさを感じます。

 

 

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

たばこを長年吸った結果、肺や気管支に炎症が起こり肺気腫などを発症します。

肺気腫になると、肺の弾力が低下して息切れなど症状が出てきます。

ゆっくりと進行する病気で、ヘビースモーカーの方がなりやすい病気です。

 

 

貧血

貧血は鉄分不足で起こりますが、酸素と結合するヘモグロビンの量が少なくなり、血中の酸素濃度が低下して息切れなどが起こります。

 

 

拘束性肺疾患(こうそくせいはいしっかん)

肺全体が硬くなったり、呼吸をするための筋肉の機能低下で上手く肺を膨らませることができなくなり、息切れが現れます。

肺線維症や特発性問質性肺炎、じん肺症、膠原病肺などが拘束性肺疾患に該当します。

狭心症・心筋梗塞

心臓の血管の一部が動脈硬化により狭くなって、血液がスムーズに流れず血流が不足して、息切れや胸痛などの症状が現れます。

狭心症の胸の痛みは数分で治まることがほとんどです。

 

心筋梗塞の場合は、心臓の動脈が狭くなり血液の塊が血管に詰まり、血液が流れなくなってしまいます。

血液が流れないと心臓の筋肉が壊死を起こし、血圧低下や意識障害など症状が悪化します。

心筋梗塞では、痛みが強く30分以上続くことがほとんどです。

 

心不全

心不全は、不整脈や狭心症、心筋梗塞など心臓の病気が原因で心臓の働きが弱くなり、体内の血液循環が悪くなる病気です。

 

脳出血

脳にある血管が破れて出血する病気です。

脳内に血液の塊ができることで血液の流れが悪くなり、周囲の組織にも悪影響を及ぼします。

脳の一部の血管や組織が圧迫されると息切れやめまい、しびれなどの症状が見られるようになります。

 

過換気症候群(過呼吸症候群)

ストレスによって起こることが多く、早くて浅い呼吸を繰り返すようになります。

呼吸をしても早くて浅いため、息苦しく感じます。

 

 

酸欠の対処法

息ができなく苦しいと感じた場合は慌ててしまいますが、対処法が分かっていればいざという時でも慌てず落ち着いて対処することができます。

ここでは、酸欠時の対処法を6つご紹介します。

 

安静にする

酸欠で息切れなどが現れたら安静を保つようにします。

近くに椅子があれば腰かけたり、ソファがあれば横になって様子を見るようにしますが、喘息の場合は座った状態の方が楽なことがあります。

自分の楽な体勢で安静にすると良いですね。

換気をする

狭い室内やオフィスなどで息苦しさを感じたら、一旦席を離れ外に出て見たり、窓があれば窓を開けて換気をするのも良いでしょう。

オフィスでは多くの人が働いているため、酸欠を感じることがあります。

 

深呼吸

仕事などに集中していると呼吸が少なくなったり、浅くなり酸欠を引き起こしてしまいます。

意識的に深呼吸をすると、酸素が体内に行き渡り酸欠に効果的です。

 

栄養バランスの良い食事

貧血があると酸欠を起こしやすくなります。

栄養バランスの取れた食事を摂取するように心がけてください。

 

特に鉄分を多く含む食品を摂取すると良いですね。

豚や鶏レバー、豚のもも肉、かつお、イワシ、ひじき、小松菜、ほうれん草、大豆など鉄分を多く含んだ食品を食べるよにしてくださいね。

 

禁煙する

タバコは肺の機能を低下させ、酸欠を引き起こしやすくなります。

タバコは有害で、酸素をスムーズに運ぶことができなくなってしまい、酸欠となります。

 

適度な運動

運動不足の場合、肺活量や肺の機能が低下して呼吸が浅くなりがちです。

呼吸が浅いと、たくさんの酸素を取り込めず酸欠の原因となります。

運動する時間がないという方は、ウォーキングをするだけでも肺の機能が鍛えられますよ。

まとめ

酸欠になるのは、病気が関係していることがありますが、生活環境など日常生活で酸欠になってしまうことがあります。

主に挙げられるのは、酸素濃度が十分でない環境に置かれること(高標高地や人込みの中など)、体質の問題(呼吸が浅い、睡眠時無呼吸症候群がある、ストレスを感じているなど)、貧血を起こしている、といったことです。

万が一酸欠を起してしまった時や酸欠気味と感じた時は、ここで紹介した方法で対処するようにしてくださいね。

参考文献:
「タケダ健康サイト 呼吸困難」
「日本呼吸器学会 呼吸器の病気」

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