靴を履くとなんだか違和感が!?よく見てみると、足の甲が腫れて痛みを感じる・・・。
そんな時、考えらえる原因は何なのでしょうか?
今回は、不思議な足の甲の腫れや痛みの原因は何なのか、そしてその対策についてもご紹介していきます。
浮腫(ふしゅ)
足の甲は気づきにくいですが、体の中でも特に浮腫みやすい部位です。
足先の冷えやストレスといったものでも浮腫みますが、肝臓の病気でも足の甲が浮腫むことがあります。
肝臓に異常がある場合には、何もしていないのにとてもつもない疲労感に襲われたり、皮膚や白目が白くなる黄疸などの症状が出ます。
このような症状と併せて足の甲のむくみがある場合には、肝臓の病気である可能性が高いので、すぐに病院で検査を受けましょう。
病気ではない浮腫みは、長時間の立ち仕事やデスクワークによってあらわれます。
足先の冷えや運動不足によって浮腫みやすくなるので、毎日軽いストレッチやマッサージ、ウォーキングやスクワットなどの下半身の運動を行うことで解消できます。
捻挫
捻挫と言えば足首、というイメージですが、足の甲にも痛みや腫れが起こることもあります。
捻挫とは靭帯が損傷を受けている状態のことを言いますが、足の甲にも様々な靭帯があり、これは足首の靭帯とは違い激しい衝撃がなくとも損傷を受けやすいという特徴があります。
具体的には、つま先をよく使う、よく伸ばすといった動作を繰り返すことで捻挫が起こります。
捻挫は激しいスポーツによるものという固定観念がありますが、足の甲の場合にはスリッパやヒールの高い靴を長時間履き続け、同じ個所に負担をかけ続けることで捻挫してしまうこともあります。
足の甲が捻挫した時は、まず第一に安静にすることが大切です。
そして痛みが激しい場合には、整形外科で詳しく診てもらいましょう。
疲労骨折
足の甲には中足骨という骨があり、この骨は着地の際に土踏まずが吸収しきれなかった衝撃をうけています。
土踏まずの衝撃吸収機能が十分に働いていなかったり、激しい運動を毎日繰り返していると中足骨が疲労骨折を起こし、足の甲が腫れ痛むことがあります。
この部分が疲労骨折を起こしやすいスポーツには、ジャンプを繰り返す動作をするスポーツやマラソンといったものが挙げられます。
疲労骨折が疑われる場合には、まず安静とアイシングが必要になります。
運動は最低でも1か月は様子を見て練習を中止し、歩行の際にも痛みが出る場合には松葉杖を使うこともあります。
中足骨の疲労骨折は、普通の骨折とは違いレントゲンを撮っても気が付かないことがあります。
最初にかかった病院による治療でも症状が回復しない時は、違う病院で診てもらうのも一つの手です。
腱鞘炎
これも疲労骨折と同じようなものですが、運動によるオーバーユースで足の甲にある前頸骨筋腱や、長母趾筋腱という腱が炎症を起こすことで腱鞘炎となり、足の甲に腫れや痛みが出ることもあります。
こちらも疲労骨折と同じく、マラソンやランニングを日常的に行っている人、バレーボールやバスケットボールなどジャンプする動作のあるスポーツをしている人に多く見られます。
また、サイズの合わない靴によっても腱鞘炎となることがあり、ハイヒールをよく履く女性や、足のサイズが変わりやすい小さな子供もなりやすいようです。
腱鞘炎の場合も、やはり大切なのは安静にすることです。
痛みが取れるまでは無理をせず、足の甲を圧迫するような靴下や靴も避けるようにしましょう。
足の甲が熱を持っている場合は冷やし、歩行の際に痛みがでるならサポーターを使用するのもおすすめです。
痛みが完全に取れるまでには時間がかかりますので、治るまでは足になるべく衝撃を与えないように心掛けるようにしましょう。
痛風
痛風は、足先に激痛が走る病気として有名ですが、足の甲にも腫れや痛みが出ることがあります。
よく、痛風は足の親指の関節から痛みが来るといいますが、痛風を繰り返しているうちに痛みの範囲が広がり、足の甲、足首、手首や手指にも痛みが出ることもあります。
痛風による激しい痛みは「痛風発作」と言いますが、この痛みは通常、最初の激しい痛みはすぐに治まり1週間ほどで完全に消えていきます。
このため、痛みが消えてくると痛風を軽く考えて治療を行わない人もいるのですが、痛風発作は忘れたころにまた起こり、その間隔も徐々に短くなります。
痛風を放置していると、最終的には腎不全となり人工透析が必要になってしまうこともあります。
痛風が疑われる場合には、すぐに医療機関で検査を行い、治療を開始してもらいましょう。
注意したいのは、痛風は生活習慣によって容易に再発してしまうということです。
いくら病院で治療しても、暴飲暴食を繰り返し、運動もほとんどしないといった生活では再び痛風となってしまうでしょう。
痛風を治療し、再発を防ぎたいのなら、健康的な生活習慣を身に付けるということが重要です。
まとめ
足の甲が腫れて痛む原因について、主に考えられる5つのものを挙げてみましたが当てはまるものはありましたでしょうか?
どのようなものが原因であっても、体に痛みや腫れが出るということは何らかの異常が起きているということです。
激しく痛み、夜も眠れないといった場合には、躊躇せずに病院でしっかりと診てもらうことが大切ですよ。