日常的に運動している人や立ち仕事をしている人は、いつも下半身の痛みに悩まされがちです。
中でも、くるぶしの下の痛みにはどんな原因が隠されているのでしょうか?
今回は、内と外で違う!くるぶしの下が痛む原因と、対処法についてあわせて解説していきます。
内くるぶしが痛む原因
内くるぶしが痛む原因は、内くるぶしにある三角じん帯や筋肉、骨に損傷が起きることで発生するのが殆どです。
内くるぶしが痛い時に考えられる主な原因は次の3つです。
シンスプリント
ランニングを趣味とする人や良くジャンプをする人に多く見られるのがシンスプリントです。
シンスプリントは、脛骨の骨膜に炎症が起こることで内くるぶしの上が痛むのが特徴で、その原因の多くがオーバーユースによるものです。
シンスプリントが疑われる場合には、軽度なものであれば安静にすることで痛みは引きます。
後脛骨筋腱機能不全症
後脛骨筋腱機能不全症は、ふくらはぎに繰り返し過度な負担をかけることで内くるぶしに痛みを生じるものです。
これは体のバランスがどちらかに偏っているために起こるので、両方の足に均等に体重がかかるようバランスを矯正していくことで治療できます。
足根管症候群
くるぶしの内側には、足の裏側の神経を束ねる足根管があります。この足根管が圧迫されることで痛みが出ると、足根管症候群となります。
内くるぶしの痛みの他には足の裏、土踏まずから足先までのしびれが見られます。この神経を圧迫するのはガングリオンや静脈瘤、スポーツによるものが主なようです。
外くるぶしが痛む原因
では、くるぶしの外側が痛む場合にはどのような原因が考えられるのでしょうか?
捻挫
一番多いのが捻挫です。捻挫は生活に支障のない軽度のものから、手術が必要になる重度のものがありますが、大抵は1~2週間で痛みは取れてくるでしょう。
捻挫は繰り返しなりやすく、特に捻挫している間には再び同じ箇所をひねってしまうこともあります。
捻挫した時にはまず冷やし、無理せず安静にできるようにしましょう。足が動かせるようになって来たら、動くときには足首のサポーターなどを使用するのがおすすめです。
腓骨筋腱炎
くるぶしの外側には、短腓骨筋というふくらはぎとつながっている筋腱があるのですが、ここが運動によるオーバーユースで炎症を起こしてしまうことを腓骨筋腱炎といいます。
ランニングやバスケットボールなど、足首が常に衝撃を受けるスポーツで起こりやすく、また肥満傾向にある方はバランスの悪さから発症することがあります。
腓骨筋腱炎になったら、まずは安静にすることが大切です。足のバランスが悪い方は、靴のインソールなどによる補正で症状が改善されることもあります。
くるぶしが痛くなったときの対処法
最後に、くるぶし周辺が痛くなった時の対処法をご紹介します。
これはあくまでも軽度の痛みを感じる方が対象です。歩行が困難、日常生活が不自由なほどに痛みを感じている方は迷わず病院へ行きましょう。
痛みのある場所が腫れて熱を持っている場合
くるぶしが明らかに腫れて熱を持っている、こんな時はまず腫れている箇所を冷やしましょう。
最初はシップよりも氷などガッチリ冷やせるものがいいでしょう。ある程度痛みと腫れが引いたら、普通のシップを貼って安静にしましょう。
しびれがある場合
痛みだけではなくしびれがある場合には、神経が圧迫されていることが考えられます。
靴下やくつなど足首を圧迫するものは脱ぎ、念のため下着なども余裕のあるものに履き替えて様子を見ましょう。
テーピングやサポーターを使用する
ある程度痛みが引いた後でも、さらなる怪我を呼び込まないためにサポーターやテーピングを使用しましょう。
サポーターは「スポーツタイプのガッチリしたものはちょっと…」という方には、下のような薄手のタイプがおすすめです。
肌色と黒があるのでお好みで選んでください。
テーピングは、何も知識がない素人がやると全く意味がなくなってしまうので、スポーツ専門の整骨院などで施術してもらうと良いでしょう。
まとめ
気になるくるぶしの痛み、その殆どは筋肉や靭帯、骨といったものが関係しているようです。
足首は、動かす度に自分の体重がダイレクトに伝わる部位です。一日の終わりには、お風呂上りに足首をマッサージするなどして労わることで痛みを予防していくことができますよ。