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ジョギングや水泳などの運動をすれば心臓はすぐにドキドキし始めます。

大勢の前でスピーチをするとき、お酒をたくさん飲んだときなどもやはり心臓のドキドキが気になることがあります。

このような動悸は健康な体で起こる生理現象ですが、とくに運動をしているわけでなく、安静な状態でいるのに突然動悸が起こることがあります。

このような動悸は身体に異常がある可能性があり、その原因を見つけて何らかの対策をうつ必要があります。

今回は、運動時でもないのに突然始まる動悸の6つ原因を徹底解説し、その対処法まで紹介していきます。

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不整脈

  • 加齢
  • 過労
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 喫煙
  • コーヒーの飲みすぎ

などで不整脈による動悸が起こることがあります。

心臓は1日約10万回、脳からの電気信号を受けて規則的な収縮と拡張を繰り返していますが、不整脈では時々、脳からの信号が乱れること(リズムが不規則になること)があり、心臓の筋肉の動きもこの信号に合わせて不規則になってしまうのです。

 

このため不整脈では、脈が異常に速くなり動悸が激しくなったり逆に遅くなったりリズムが不規則になったり短期間の胸痛が起こったりします。

不整脈は程度の差はあれ、中年以上の人ではほとんどの人に見られる生理的な現象です。

 

でも怖い不整脈もあります。

それは心房細動という心臓の中の心室が小刻みに動き、けいれんする病気です。

心房細動は加齢とともに起こりやすく、心房細動が起こると心房に血栓ができやすくなり、その血栓が脳に飛ぶことで脳梗塞が起こりやすくなります。

心房細動の典型症状として激しい動悸息切れめまいなどが挙げられます。

 

なお、不整脈は脳からの信号異常によるもので、心筋梗塞や狭心症などのような心臓の血管が詰まってしまう病気とは、性質が違っていることを理解しておきましょう。

 

自律神経失調症、更年期障害

自律神経は心臓や肝臓、胃などの臓器や血管などの器官の動きを調節する神経で、自分の意識とは関係なく常に働いています。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、これらの神経のバランスが崩れて起こる症状が自律神経失調症です。

自律神経失調症の症状の一つとして寝起きに起こる動悸が挙げられます。

 

とくに更年期障害では、自律神経失調症が起こりやすくなります。

  • 顔のほてり
  • 発汗
  • イライラ
  • 頭痛
  • めまい
  • 寝つきが悪い
  • 疲れやすい

など、他の更年期障害特有の症状が見られないか、最近の身体の状態を振り返ってみましょう。

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パニック障害・心臓神経症・過換気症候群

「通勤電車に乗りたくない」

「会社に行きたくない」

などの気持ちが強くなり、激しい不安感から、

  • 動悸
  • 息切れ
  • ふるえ

が出てきて、今にも死んでしまうように感じたり、気絶してしまいそうになったりする状態(パニック障害)を呼び起こすことがあります。

 

また、とくに心臓に病気があるわけではないのに、

「自分は心臓病ではないか」

と不安に感じることで起こる病気が心臓神経症です。

 

ちょっとした動悸が起きたり、心臓部に不快感があったりしたときに、

「心臓が止まって死んでしまうかもしれない」

と思うことで、この症状がさらに強くなっていきます。

似たような症状に過換気症候群(過呼吸発作)もあります。

 

パニック障害、心臓神経症、過換気症候群の症状が強くなり、発作が起きると、そのただならない様子に自分や周囲の人が思わず救急車を呼んでしまうほどですが、実際には30分前後で症状は治まります。

 

なおパニック障害と心臓神経症では

  • 動悸
  • 胸痛
  • 息切れ
  • めまい

などの症状がかなり重複しますが、心臓病に対する不安を抱えているようならば心臓神経症として診断します。

 

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺機能亢進症とは、のど仏の下方にある甲状腺の働きが過剰になり、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで起こる病気です。

バセドウ病とも呼ばれます。

 

主に女性に発症し、症状の一つとして脈が速くなったり、動悸が起こったり、心房細動が起こったりすることがあります。

その他、手指が震えたり、発汗が増えたり、甲状腺そのものが腫れたり、眼の玉が飛び出してくるなどの症状が出てくることがあります。

 

また食欲が増進するにもかかわらず、体重は減少するといった症状が出てくることもあります。

この病気は医療機関でもよりメジャーな疾患である更年期障害と診断して、見逃してしまう場合があります。

肺塞栓症

血や脂肪の大きい塊が、肺動脈に行き、これらがふたとなって動脈の血流を止めてしまう病気が肺塞栓症です。

心臓から肺へと血液を送り出す肺動脈の太い部分がつまると、

  • 動悸
  • 呼吸困難
  • 胸痛

などの症状が強く出てきて低酸素状態となり、意識の消失、最悪の場合は死に至ることもあります。

 

長時間椅子に座って足を動かさない状態から動くことで、足の血管にできてしまった血の塊が心臓を流れ、肺動脈に詰まっておこるエコノミークラス症候群もこの病気にあてはまります。

 

心臓弁膜症

心臓の4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)の間には、扉の役割を果たしている4つの弁があります。

これらの弁の働きが低下してしまうのが心臓弁膜症です。

 

心臓弁膜症では弁の開け閉めが悪くなるので、血液がうまく送り出せなかったり、逆流したりしてしまいます。

こうした心臓の弁膜の機能低下により、動悸が起こったり、息切れが起こったり、あるいは呼吸がしにくくなったりなどの症状が出てきます。

急な動悸の対処法

それではこれらの動悸が急に起こったとき、どのように対処すればよいのでしょうか。

対処法を事前に把握しておくことで、いざという時に慌てなくて済むでしょう。

 

まずは落ち着くこと

  • 不整脈
  • 自律神経失調症
  • 心臓神経症

などによる動悸は、重篤な状態に陥ってしまうケースはほとんどありません。

脈が速くなっても1分間120拍程度であり、気持ちが落ち着いてくると治まるケースがほとんどです。

 

動悸、息苦しさ、両手足のしびれを訴え、救急車で病院に運ばれてくる人、脈拍の速さが気になり怖い心臓病ではないかと不安で受診された人なども、リラックスした状態でいると徐々に脈が通常の速さに戻っていきます。

 

「自分の心臓は悪いのではないか」

という不安から、動悸や過呼吸が起こってしまうのです。

 

ですから、

「まずリラックスしよう。脈拍が120以下で規則正しく打っているようなら問題ない」

と自分自身に言い聞かせ、手首に指を当てて血管を流れる脈拍を数えながら、冷静でゆったりした気持ちになるように努めましょう。

 

とはいえ、不意に動悸が起こることが頻繁にあり、それがどうしても気になるようでしたら、医療機関で心電図検査などをして心臓に何らかの異常がないかを確認した方がよいでしょう。

 

激しい動悸が続くときは

不意に訪れる動悸はほとんどが治療の必要がないケースですが、運動をしていないのに脈拍数が1分間で120以上あり、突然始まったり、止まったり、あるいは不規則に脈打ったりするような場合には、心臓の病気が隠れているかもしれません。

すぐに医療機関に行き、検査を受けるようにしましょう。

 

なお、心臓弁膜症、肺塞栓症、心房細動など心臓や血管に異常があることで起こる動悸は、1分間に150から200拍前後のとても激しいものになる傾向があります。

このように激しい動悸が続く場合、すぐに医療機関に連絡して判断を仰ぐようにしましょう。

 

難しいかもしれませんが、あわてる気持ちで我を失うことなく、できるかぎりの平静を心がけ体の異常に対応していきましょう。

このような怖い心臓の病気も、近年の医療技術の進歩により、医療機関で適切な治療(手術、薬の服用など)を受ければほとんどが治せる病気になっています。

病院は何科を受診?

今まで紹介した動悸に関連する病気では、まず心臓血管の専門領域である循環器内科を受診して、心臓血管に異常がないかを確認するのがよいでしょう。

 

循環器内科では心電図検査、胸部X線、血液検査、心臓超音波検査などが行われます。

そして、もし命にも関わるような重度な病気があれば、ここで発見されることになります。

 

循環器内科で心臓や血管に特に異常が見られない場合、精神、神経的な原因によって動悸が起こっている可能性があります。

この場合には、精神科神経科心療内科などを受診するとよいでしょう。

 

まとめ

こうして見ていくと動悸は大きく分けて、

「①ストレスや不安から誘発されるもの」

「②心臓や血管に異常があって起こるもの」

の2つがあることがわかりました。

 

もし、自分や身の回りの人が不意に激しい動悸に見舞われた場合、先ほどのいずれかを正確に判断できれば、過度の不安、深刻な事態等を避けやすくなります。

①なら落ち着いて、動悸が治まるのを待ちましょう。

②なら医療機関にすぐに連絡するなり受診するなりして専門家の判断を仰ぐようにしましょう。

参考文献
「国立循環器病研究センター 怖い不整脈と怖くない不整脈」
「第一線の専門医66人が答える標準治療2002・2003」
「日本甲状腺学会 バセドウ病の診断ガイドライン」
「日本臨床検査医学会」

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