正座をしていて足がしびれるのはわかりますが、いつも通りに生活をしていて急に足にしびれを感じたら、「体のどこかが悪いサインでは?」と考えてしまいます。
実際に足のしびれは病気が出すサインであることもありますから、足がしびれる原因を足の部位ごとにまとめましたのでご覧ください。
足の指がしびれる原因
足がしびれているということは、何らかの原因によって血管が圧迫され血流が阻害されている状態であるということが考えられます。
病気かもしれない足のしびれの多くは片側だけに現れ、急にしびれたかと思いきや数分でしびれが治まるというのが特徴です。
脳の障害の可能性
足の指がしびれた時に、手にもしびれを感じ、それが体の半身のみという場合には脳に何らかの障害が起きている可能性があります。
これは脳梗塞や脳卒中を起こすかもしれない危険なしびれですから、すぐに病院へ行きましょう。
脳神経外科など、脳を専門としている科のある大きな病院であれば安心です。
前足根管症候群
足の親指と人差し指の間がしびれるのであれば、前足根幹症候群が原因かもしれません。
足のサイズに合わない小さな靴を履いたり、長時間慣れないサンダルを履いていた時などに起こる症状です。
前足根幹症候群はそのほとんどがすぐに治りますが、悪化してしまいしびれや痛みが取れないこともあります。
そんな時は整形外科を受診しましょう。
糖尿病
糖尿病が進むと足にしびれを感じますが、この場合、足先から徐々に上に行くという特徴があります。
さらにしびれは左右対称です。
両足の同じ場所がしびれ、次第にしびれる場所が変わっているのであれば、糖尿病を疑ってみてください。
糖尿病は内科、または糖尿病専門の外来のある病院を受診しましょう。
足の裏がしびれる原因
次に足の裏がしびれる原因を見てみましょう。
足根幹症候群
足の裏に何かがくっついているような感じがする。
砂の上を歩くように歩くたびにしびれる。
このような症状があれば足根幹症候群である可能性があります。
中高年の女性に多く、前足根幹症候群と同じくサイズの合わない靴を履くことなどが原因で起こるようです。
こちらの場合も、数日痛みやしびれが続く場合には整形外科を受診しましょう。
モートン病
足の裏にしびれを感じる病気で、多いのがこのモートン病です。
足の裏、前部分に靴の衝撃を与えることで発症します。
登山靴やスキー靴など、底の硬い靴を長時間履いていたり、衝撃の加わるスポーツをする方は特に注意しましょう。
こちらも同じく、整形外科を受診します。
足の甲がしびれる原因
足の甲だけがしびれるのは珍しいことですが、こんな原因が考えられるようです。
浅腓骨神経麻痺
足を内側にひねり、それが長時間に及ぶと起こるのが浅腓骨神経麻痺です。
足にテーピングを施して長時間圧迫したり、しゃがんだ姿勢を長時間保つことが原因です。
ほとんどの場合はすぐに治まりますが、しびれが続く場合にはやはり整形外科を受診しましょう。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアでも、場合によっては腰痛がなく足の甲だけがしびれるということもあります。
椎間板ヘルニアも整形外科を受診しますが、痛みがひどくつらいときにはペインクリニックで痛みを取り除く治療を受けることもできます。
腰痛を伴う足のしびれの原因
最後に、腰痛と足のしびれが同時にある場合の原因についてみてみましょう。
坐骨神経痛
様々な原因によって、坐骨神経が圧迫されている状態を坐骨神経痛と呼びます。
腰の痛みと足のしびれがある場合には、坐骨神経痛の原因となる椎間板ヘルニア、梨状筋症候群といったものが起因していると考えられます。
坐骨神経痛の検査・治療は整形外科で、痛みを取り除くのはペインクリニックでも可能です。
子宮筋腫
腰の痛みと足のしびれ、女性の場合には子宮筋腫が原因となっていることもあります。
子宮にできた筋腫が骨盤を圧迫することで、骨盤周辺にある神経を圧迫し、痛みとしびれを引き起こします。
さらに生理がいつもと違う、生理痛がひどくなったなどという症状があれば、婦人科で検査を受けましょう。
まとめ
一口に足のしびれと言っても、その部位ごとに原因はこんなにも異なるんですね。
女性の場合には子宮に何らかの異常が起きていることも考えられますから、足のしびれが続いているのであれば軽視せず、総合病院で全身をくまなくチェックしてもらうというのもおすすめです。