病気をしたり健康診断などで採血を受ける機会は多くあるのものです。

採血は体の健康状態を把握したり、病気の治療や経過観察などに役立つ検査ですが、採血をした後に内出血であざになってしまう方もいるのではないでしょうか。

ここでは、採血をした時に起こりやすい内出血について紹介します。

 本記事は、下記の文献などに基づき看護師が執筆いたしました。
「健診会 東京メディカルクリニック 採血による内出血について」
「ナースプレス 採決の手順」
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採血で内出血のあざができる原因

会社の定期健康診断や病気で病院を受診した時に、採血検査を行うことがあります。

採血は、現在の健康状態や病気の治療薬などを決めるのに重要な検査ですが、多少の痛みを伴うばかりではなく、採血をして内出血からあざになってしまうという方もいます。

 

内出血であざができてしまう原因にはどのようなことが考えられるのでしょうか。

この章では、さまざまな原因について説明していきます。

 

採血後の押さえが不十分

採血をした後に採血部分を押さえるように指示されるのは、そのまま放置してしまうとあざができてしまうからです。

健康診断などでは、他の検査の都合で採血が終了した後に採血部分にバンドを巻いてくれますが、ゴムバンドをすぐに外してしまうとあざができてしまうので最低でも3分間はつけておくようにして下さい。

 

何回も刺された

採血を受ける側は、採血を行う看護師などの医療技術者を選ぶことができませんよね。

技術不足で採血が苦手な看護師などに当ってしまうと何度も刺されたり、針を動かしながら血管を探していると内出血してしまいます。

 

ゴムバンド(駆血帯)の締め方が強かった

採血をする際に、腕をゴムバンド(駆血帯)で絞めますが、強く締めすぎられると内出血の原因となります。

 

採血後に重たいものを持った

採血後は、採血した側の手で重たいものを持たないように説明を受けるかと思います。

採血した腕で重たいものを持つと血管に空いた穴から血液が漏れ出し、内出血が起こりやすくなります。

 

ワーファリンなどの内服薬

高血圧や脳梗塞などの治療薬に用いられる血液の流れを良くする薬、ワーファリンなどを内服している方も内出血を起こしやすくなります。

採血の時に「血液をサラサラにする薬は飲んでいませんか?」など質問されるのは、血が止まりにくいか確認するためなのです。

 

血小板の病気

血小板は血液を止めるために大切な血液細胞です。

肝臓病や血液の病気などで血小板の機能が低下している場合、血液が止まりずらくなり内出血を起こしやすくなります。

採血で内出血をしやすい体質や条件は?

採血をして内出血になってしまうと、採血の検査が憂鬱になってしまいますね。

採血を受けるたびに内出血が起きるという方は、自分の体質を理解しておくことで、あざができないように対処することができます。

 

こちらの章では、どのような体質の方が内出血をしやすいのかを説明したいと思います。

 

薬を内服中の方

脳梗塞や心筋梗塞の病歴のある方、高血圧症の方はワーファリンやバイアスピリンなど血液が固まらないようにするための薬を内服しています。

血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合、血液が止まりにくいため他の人より長めに押さえる必要があります。

 

血管が細い又は、弾力がある血管

血管が細い方や、病気で点滴を受けているなど血管が弱くなっている場合、内出血する確率が高くなります。

また、血管が太くて良く見えていても弾力があり過ぎると針を刺した瞬間に逃げてしまい、血管を傷めてあざになってしまうことがあります。

 

高齢者

高齢者の方は血管や皮膚が弱く、内出血傾向が強くなります。

 

採血後の圧迫が足りなかった

採血は血管に穴が開きますが、止血が不十分の場合、血液が血管の穴から流れ出して内出血となります。

採血後に「採血した部分をしっかり押さえて下さい」と説明されるのは、内出血を起さないためなのです。

 

血管が弱くなっている

高齢者や癌の治療を受けている方など、血管が弱くなっている場合は内出血を起こしやすくなります。

 

血小板の値が低い

血小板は、血液細胞のひとつですが、血液を固める働きがあります。

血小板の働きが悪くなるような血小板減少症などの病気にかかると、血液を止める機能が低下して血が止まりにくくなります。

血小板の値が低いと血液が止まりにくいため、内出血を起こしやすくなります。

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採血で内出血が起きたときの対処法

内出血は、きちんと押さえることで防ぐことができますが、技術者の手技が悪く、内出血を起こしてしまうことがあります。

採血で内出血をしてしまうと痛みや腫れ、浮腫み、しびれなど起こることがありますが、医師に相談した方が良いケースもあります。

 

ここでは症状に合わせた対処法を紹介しますので、内出血を起こしてしまった時は参考にして下さいね。

 

痛む場合

採血した部分が痛む場合は、血管周囲の炎症を防ぐためにもアイスノンや保冷剤、冷たいタオルなどを使って冷やすようにします。

冷やすことで内出血部分の炎症が抑えられます。

 

また、痛みが和らいだ後は、温かい蒸したタオルなどで温めて血液の流れを促します。

血液の流れが促進されることにより内出血部の改善が早まります。

 

腫れている場合

採血した部分が腫れている場合も症状が悪化しないように痛む場合と同じ対処法で、保冷剤や冷たいタオルなどで冷やすようにします。

 

痺れ(しびれ)がある場合

採血をした時に、血管周囲にある神経などに注射針が触れてしまうと、指先がしびれた感じになります。

採血の際に看護師が「指先にしびれた感じはありませんか?」と質問するのは、針先が神経に当っていないか確認しているのです。

しびれがある場合は、安静にして冷やしながら様子を観察しますが、しびれが持続するようであれば採血した施設に相談するようにしてください。

 

あざを隠したい場合

内出血をした場合、腕にあざが残ってしまうことがありますよね。

冬場ならコートや長袖のセーターで隠すことができますが、汗をかく時期は半袖を着ることも多いため青あざは隠したいものです。

 

あざを隠したい場合は、ファンデーションなどの化粧品を使用して隠すと効果的です。

あざができている部分に化粧下地やファンデーションを塗り込むと目立たなくなります。

 

また、ファンデーションテープなど傷跡を隠すテープも販売されているので活用して下さいね。

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医師に相談したほうが良い場合

指先がしびれているような時は、採血の針が細い神経に当ってしまった可能性があります。

採血を受けた医療機関などで相談するとフォローアップしてくれたり、また健康検診センターなどでは病院などを紹介してくれます。

しびれが続くような時は、無理せず相談するようにしましょう。

採血による内出血はどのくらいで治る?

採血の時に内出血をしてしまうと、どれくらいの期間であざが改善するのか気になりますよね。

内出血した部分は、時間の経過と共に吸収されて元の皮膚の状態に戻りますが、吸収されるまでに個人差があります。

通常、2日~3日くらいで徐々に改善され、その後あざの色が目立たなくなり、約1週間程度で良くなります。

 

採血による内出血の予防法

内出血を防ぐには、看護師さんから言われたことを守ることが一番ですが、体質や採血をする側の技術によって内出血を起こしてしまうことがあります。

採血の内出血を予防するには、どのような方法があるのか見ていきましょう。

止血はしっかり行う

採血をした後は、必ず押さえるようにします。

採血後に揉んでる方を見かけることがありますが、揉むと内出血の原因になってしまいます。

 

必ず看護師の指示に従い、約3分間は押さえるようにすると内出血を予防することができますよ。

またバファリンなどの痛み止めを飲んでいる方は、押さえる時間を長めにすると内出血が起こりにくくなります。

 

重たい荷物は持たない

採血が終了して止血をして血液が止まっても、重たい荷物を持つと内出血してしまうことがあります。

重たいものを持つ場合は、採血していない反対側の腕で持つようにしましょう。

 

鉄分などの栄養素の摂取

内出血を起こしやすという方は、日常の食習慣を振り返ってみましょう。

鉄分やビタミン類が不足すると血液の流れが悪くなり、内出血を起こしたときに治りにくくなります。

 

鉄分は、レバーやひじき等海藻類などに多く含まれ、ビタミンは野菜や果物から補うようにすると良いですね。

ビタミン類のなかでもビタミンCは鉄分の吸収を高める働きがあります。

 

ビタミンCは、レモンやパセりなどに多く含まれています。

内出血を早めに改善するためには、レバーやひじきなど鉄分を多く含む食品を積極的に摂取するようにすると良いでしょう。

まとめ

採血で内出血ができるのは、採血後の押さえ方が十分でないことが原因として挙げられます。

また、採血部分を押さえるのに予防接種の時と混乱して揉んでしまうなど、説明を聞いていないと内出血の原因になってしまいます。

バファリンなどの痛め止めを日常的に飲んでいる方や、血液をサラサラにする薬を内服している方は、採血前に看護師に説明するようにしてくださいね。

参考文献:
「健診会 東京メディカルクリニック 採血による内出血について」
「ナースプレス 採決の手順」

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