【看護師直伝】採血が痛い・怖いを克服する15の方法!

健康診断のシーズンになると憂鬱になる方はいませんか?

会社の健康診断では、必ず採血の項目がありますよね。

健康診断でなくても病気などで病気にかかると多くの場合、医師から「採血をして調べましょう」と言われ、ドキッとした経験のある方もいるはずです。

今回は、採血は苦手という方のために克服する方法などを、わたくし看護師のミヨが解説いたします。

これから採血の予定のある方は参考にしてくださいね。

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「採血が痛い」の解決方法

会社の健康診断や病気をしたときなど、採血を受ける機会はたくさんありますよね。

平然と採血を受けている方もいれば、「採血苦手なんです」と看護師などに訴えている方もみかけます。

 

採血は注射針が皮膚を通して血管に突き刺さるわけですから、多少の痛みを伴うのは仕方のないことです。

理解していても痛いのはやっぱり嫌ですよね。

この章では採血の克服方法を紹介していきます。

採血の大切さを理解する

採血がなぜ苦手なのでしょう?

それは「痛いから」と多くの方は思っているはずです。

 

痛いのは針を刺す瞬間だけで、後は失敗されない限り痛みはほとんどありませんよね。

健康診断で行う採血は病気を早期に発見することを目的としていますが、病気の場合は治療の経過を観察するのに役立ちます。

 

病気になってしまったら1年に1回〜2回の採血だけではすまず、月に1回など定期的な採血が必要になってしまうことがあるのです。

採血の大切さを理解することで痛みがあっても「自分の健康のため」と納得できるので痛みが少し軽減されるはずですよ。

採血の時に両方の腕を出す

採血をするときに血管が良く出ている方を出してくれるのは、採血する側にとってもありがたいことです。

ですが、血管は日によって見え方が違っていたり、また良く見えていても血管に弾力がありすぎて刺した瞬間に血管を外してしまったということもあり得るのです。

 

また、慣れていないスタッフが採血の当番の場合、利き腕を出して、出された方の血管からそのまま採血して失敗するケースがあります。

反対側の腕を見せてもらったら、出された方とは反対側の腕の血管が良く出ていたとうこともあるのです。

両方の腕を出して、血管の選択は採血をする人に任せるようにしましょう。

細い針を使ってもらう

健康診断などでは「真空管採血」と言って、血液を入れるスピッツ(試験管)と針がセットになっているものを使用します。

健康診断の場合、多くの受診者を短時間で採血するために真空管採血が便利ですが、血管が細い人に使ってしまうと血液の圧力が不足して途中で血液が出なくなってしまうことがあります。

 

自分の血管が明らかに細くて、出にくいと分かっている場合は、最初から細い針を使ってもらうようにすると良いでしょう。

採血をするスタッフに血管が細いことを伝えると、「翼状針」と言って細めの針を選んでくれたり、真空管ではない通常の注射器(シリンジ)で採血してくれます。

刺す血管を押さえておく

採血が苦手という方は「チクッ」とした痛みがダメという方が多いのではないでしょうか。

実は、この「チクッ」とする痛みを和らげる方法があることを知っていますか?

 

採血をする部分の腕(または刺してもらう部分)を少し押さえるだけでも痛みが和らぐのです。

押さえる時間は約1分程度を目安としますが、その頃には感覚が鈍くなって痛みを感じにくくなってきます。

ベットに横になった状態で採血する

採血が苦手な方は、最初からベットに横になって採血をお願いしましょう。

極度の緊張から採血中に椅子から倒れてしまう方もいるので、採血中に倒れたことがある方はスタッフにお願いしてベット上で採血してもらってくださいね。

 

ベット上なら採血の針先が見えずにチクッと刺されていつの間にか終わってしまいます。

正直に話す

幼少時や以前、採血をしたときに嫌な思いをしたなど関係している場合、無理せずスタッフに伝えるようにしてくださいね。

怖い理由をスタッフに話すだけで、気を遣ってくれ痛みが少ないように採血してくれますよ。

緊張しないようする

緊張するのは仕方のないことですが、緊張すると血管が収縮して見えずらくなってしまうことがあります。

私たちの身体は自律神経で調整されていますが、緊張によるストレスから血管が収縮して採血が難しくなることがあります。

 

新潟大学大学院医学部教授の安保徹の文献にも、緊張と血流障害の関係を見ることができます。

参考文献
「ストレスで交感神経が過度に緊張して起こる病気」

 

緊迫した空気を和らげるため、採血台にきたらスタッフと軽く話をすると良いですね。

気持ちが楽になれば、採血も痛みが少なくスムーズに進みますよ。

「採血が怖い」の克服方法

多くの方は採血が苦手、または嫌いと感じている方が多いのではないでしょうか。

自分も採血室で働いていた時、「採血が苦手なんです」や「採血が怖くて」という方が多かったように思います。

 

採血が嫌いという方に限って、血管が出ずらかったり、無表情だったりして緊張が伝わってきます。

採血が怖くて悩んでる方は、以下の克服方法を参考に次回の採血検査に役立ててくださいね。

採血の意義を理解する

採血が怖いという方は昔のトラウマも関係してしますが、採血イコール怖いという関係が出来上ってしまっている可能性があります。

採血は、針を刺すので快適な検査ではありませんが、自分の健康状態を知るうえで大切な検査のひとつです。

病気を早期に発見でき、重大な病気を防ぐことができるのです。

採血の大切さを理解することで、痛くても我慢できるようになりますよ。

水分制限がなければ水分を補給しておく

採血では、食事制限や水分制限の指示がある場合があります。

水分制限の指示がない場合は、麦茶や白湯など糖分などを含んでいない水分を摂るようにすると良いでしょう。

 

水分を摂らない場合、血液がドロドロになりやすく採血の時、血管が探せなくなることがあります。

また、夏場は脱水症状の原因になるので、水分制限がなければ白湯などの水分を補給しておきましょう。

体を冷やさない

体が冷えると血液の流れが悪くなり、血管が見えにくくなってしまいます。

採血する場合、採血する側の腕を温めたり体を冷やさないようにすることが大切です。

 

冷えに注意が必要なのは、冬場だけではなくエアコンの効いている夏場も同様です。

できるだけ血管が見えるように、身体を温めることを心がけるようにしてくださいね。

スタッフと会話をする

採血の順番がまわってきて、「ぶすっ」としたこわばった表情をしている方はいませんか?

採血が怖いのは仕方がないことですが、無表情で採血を受けると、採血をする側も緊張して失敗されるリスクが高まってしまいますよ。

 

お互い緊張した状態では、採血する側も受ける側も緊迫した状態になってしまうものです。

天気の話や採血時の思い出話など何でも良いので、話をすることでお互い心が打ち解け合って緊張も和らぎます。

採血は怖くない

幼少の時代の注射などがトラウマとなり、大人になってからも採血が怖いという方は多いものです。

また、採血をして倒れて以来、採血が苦手という方もいるはずです。

 

採血は多少の痛みはありますが、決して怖いものではありません。

怖いというイメージ、または自己暗示をやめるだけで気持ちも落ち着きますよ。

リラックスする

緊張すると血管が収縮して、血管が見えなくなることがあります。

採血でリラックスすることは簡単なことではありませんが、楽しいことや採血が終わったら食べたいものなどイメージしてリラックスするように心がけると良いですね。

針先に集中しない

採血を受ける時に、注射針をじっと見ている方はいませんか?

採血が苦手と言いながら、注射針をじっと見ている方をたまに見かけますが逆効果になるのでやめましょう。

窓がある採血室なら外を眺めたり、できるだけ針先に気持ちを集中させないようにします。

深呼吸する

採血の順番を待っている間はドキドキするものです。

緊張すると、血管が出ずらくなって採血の失敗につながったりと逆効果になるので、深呼吸をしながら気持ちを落ち着けるようにしてくださいね。

「息を大きく吸ってはいて」を繰り返してみましょう。

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まとめ

採血は多少の痛みを伴いますが、自分の健康を守るうえで大切な検査です。

トラウマが原因で採血がこわくなってしまったり、理由は人それぞれだと思いますが、ここで紹介した方で克服するようにしてくださいね。

また、採血で倒れやすいという方は無理せずスタッフに申し出るようにすると安全に採血が受けられますよ。

以下のサイトも採血時の悩みや相談に丁寧に回答されています。こちらも参考にすると良いでしょう。

参考文献
「神戸市立医療センター 臨床検査技術部 採血のQ&A」

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