オウム病とはどんな症状?子供や妊婦の注意点やインコや文鳥の扱いは?

鳥を自宅で飼っている方なら、一度は耳にしたことがあるであろうオウム病。

ですが、普段から鳥と密接なかかわり合いをしていない人にとっては耳慣れない病名ですね。

オウム病とは、人と鳥の間で感染する人獣共通感染病の名称ですが、感染するとどのような症状が出るのでしょうか?

また、オウム病にならない鳥との接し方についてご紹介します。

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オウム病とはどんな症状?

オウム病は、オウム病クラミジアが元となり鳥から人へと感染する伝染病です。

オウム病に人が感染すると、まずは1~2週間の潜伏期間を経たのち、インフルエンザに似た症状があらわれます。

高熱と激しい咳、関節痛、全身の倦怠感、頭痛といったものが主です。

軽症であればこの程度の症状で済みますが、重症になると咳の症状が長引き、肺炎や髄膜炎を発症することもあるようです。

オウム病に関する子供や妊婦の注意点は?

オウム病への感染が特に危ぶまれるのが妊婦や乳幼児です。

鳥を飼っている人なら知っておきたい、オウム病に関する注意点についてご紹介します。

オウム病に関する子供の注意点

オウム病は自宅でよく飼育される「インコ」からの感染が多いのですが、時に動物園などの鳥展示施設から集団感染してしまうこともあります。

オウム病は弱った鳥の便からの感染が多く、自宅で鳥を飼育している人は感染する機会が多いので次のような点に注意しましょう。

子供には鳥小屋の掃除をさせない

教育の一環として、ペットの小屋の掃除などお世話をさせる方もいるでしょうが、抵抗力の弱い幼児に鳥小屋の掃除をさせるのはやめておいたほうが賢明です。

かまれる危険がある場合には触れさせない

鳥にかまれることでもオウム病に感染する恐れがあります。

鳥が子供をつつくようなときには、なるべく触れさせないようにしましょう。

オウム病に関する妊婦の注意点

続いてオウム病に気を付けたいのは妊婦です。

国内では、妊婦がオウム病に感染して死亡する例が稀ではありますが報告されています。

妊婦が気を付けるべき病気は多々ありますが、自宅で鳥を飼育している方は以下の点に気を付けてください。

鳥との接触は避ける

鳥と接触するすべてのことを避けてください。

妊婦のオウム病対策として、「鳥との濃厚な接触を避ける」ことが必要と言われています。

つまり普通程度の接触であれば問題がないということに聞こえますが、鳥を飼育しない人と飼育している人では日常から鳥との接触回数が異なります。

自宅で鳥を飼育している方は、鳥のお世話は家族に任せておきましょう。

野鳥にも注意

野鳥が近くを通っただけではオウム病に感染しませんが、自宅の玄関や軒先に鳥が巣を作っているような場合には十分注意してください。

先ほども説明した通り、オウム病の病原体となるクラミジアは鳥の糞の中にいます。

特に産卵・子育て中の鳥はストレスが強く、体が弱ってクラミジアを排出しやすい環境です。

自宅に鳥の巣ができたら、すぐさま撤去してください。

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オウム病に感染しないインコや文鳥への接し方は?

オウム病に感染してしまうのは、多くは鳥への接し方が間違っていることが原因であると言えるでしょう。

オウム病に感染しない為に、以下の点に気を付けて鳥に接してください。

  • 餌の口移しをしない。
  • 同じ食器を使わない。
  • ケージは毎日掃除する。
  • 鳥に触れた後は必ず手洗いをする。
  • 長時間鳥と接さない。

これらの点に十分注意していれば、オウム病に感染することは殆どありません。

実際、日本全国で鳥を飼育している人は大勢いますから、鳥を飼育してみたい方は以上のことを踏まえて正しい飼育を心掛けてください。

まとめ

オウム病は昔から存在している病気であり、一昔前は発症数も多く認知度も今よりは高かったように思います。

現在では発症例も少なくなってきており、鳥を飼育していても接し方さえ間違わなければ案ずることはない病気です。

鳥と人間が気持ちよく共存できるよう、いつも清潔を保っておきましょう。

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