眉間がズキンズキンと痛むのは「眉間頭痛」と言います。
痛むのは眉間なのに一緒に目まで痛かったり、頭痛もしてきたりと眉間の痛みが続くと憂鬱な気持ちになりますね。
痛み方も数時間で治ったり、何度も繰り返したり、ずっと痛み続けたりと様々です。
眉間の痛みはなにが原因で起こるのでしょうか。
実は放置してしまうと重大な症状が出る病気が隠れている場合もあるので、違和感があればなるべく早く医師に相談しましょう。
眉間が痛い時の主な4つの原因と対策法
偏頭痛
眉間やこめかみの周辺を中心に、頭がズキンズキンと脈拍に合わせるように痛くなり吐気の症状を伴うのは、偏頭痛の症状かもしれません。
偏頭痛は様々な原因により頭部の血管が膨張し、周辺の神経を刺激することで痛む症状です。
血管が膨張する場所によっては眉間頭痛がでることがあります。
風邪の症状として血管が膨張することもありますし、睡眠不足、ストレスなどが原因の場合もあります。
また女性ホルモンの影響で偏頭痛を起こす女性は少なくありません。
対策
痛い時は無理せず鎮痛薬、頭痛薬を飲んで体を休めましょう。
偏頭痛の時は光、音、においに敏感になっていることが多いので、静かで刺激のない環境で安静にします。
偏頭痛は膨張した血管を氷嚢や濡れタオルで冷やして鎮めると症状を抑えることが出来ます。
副鼻腔炎、蓄膿症
副鼻腔は顔の中、鼻の穴と繋がっている空洞の事を言います。
風邪や花粉症でこの副鼻腔が炎症を起こすと、鼻水、鼻づまり、嗅覚障害の他、炎症を起こしている副鼻腔の痛みを生じます。
何カ所かあるうちの風鼻腔が眉間の両側にあるので、眉間頭痛の原因が副鼻腔炎であることも多いです。
黄色いドロッとした粘度の高い鼻水が出るのが特徴です。
この状態が続くと蓄膿症と言う病気になってしまいます。
蓄膿症では副鼻腔炎に膿が溜まり、慢性的な鼻づまりや嫌な臭いがすると言った症状があります。
また痛みはさらにつよくなり、押すと痛みが増します。
対策
副鼻腔炎になったときは、鼻水をしっかり出し切るようにして市販の鼻風邪薬を服用する、しっかり耳鼻科に行って治療をうけるなどして対策しましょう。
悪化して蓄膿症になってしまうと、ほぼ自力で治すことは難しくなります。
症状が重いと手術しなくてはいけないこともあります。早めに受診しましょう。
眼精疲労
眼精疲労が原因で目の痛み、かすみ、疲れ目の他肩凝り、全身の倦怠感、吐気、めまい、そして眉間を含む頭痛を生じます。
眼精疲労は単純に目の使いすぎが原因のこともありますし、近視や老眼でメガネ、コンタクトレンズが合っていないことが原因となっていることもあります。
注意したいのが、目そのものの病気が原因になっている時と、目以外の病気の影響である場合です。
先に挙げた副鼻腔炎が関係していたり、脳の障害がある場合、そして意外にも心臓、胃腸、精神的な疾患などが関係していることもあります。
対策
まずは眼精疲労の原因がなにか見極めることが大切です。
症状に合った対策が必要です。眼精疲労を感じたら、眼科へ行き検査をしてもらうのが一番でしょう。
日常的に長時間パソコンを見ている人などは、意識的に目を休ませる時間を設け、目のストレッチや目の周囲を温めるなどしてみると効果的です。
緑内障
目の疾患が原因で起こる眉間頭痛で、特に急激に激痛が現れた時に懸念しなくてはいけないのが緑内障の可能性です。
緑内障は眼圧が高まることで視神経を圧迫し、最悪の場合は失明にも繋がる恐ろしい病気です。
緑内障は慢性のものと急性のものとありますが、慢性のものはそれほど重い症状ではないため見逃してしまう危険性があります。
対して急性の場合は殴られたように痛みが激しく、一日で失明してしまう可能性がある恐ろしさがあります。
対策
上に挙げたように失明の危険がある恐ろしい症状です。
突然の激しい痛みがあった時、気になる症状がある時は早めに眼科での受診をしましょう。
まとめ
眉間に痛みがある場合は鼻や目などの顔面の疾患だけでなく、全身の異常が関係していることもあると分かりました。
たかが鼻風邪や頭痛と放置していると、悪化して重大な病気を見逃して、治療に大変な思いをする結果になってしまうかもしれません。
症状に応じて耳鼻科、神経科、眼科などで早めの受診を心がけましょう。