突然発生して甚大な被害をもたらすゲリラ豪雨。
近年は毎年のようにニュースになっていますよね。
その被害から人命や財産を守るため、普段からの備えは欠かせません。
今回は、ゲリラ豪雨の原因とその対策、そして前兆の特徴まで解説していきます。
ゲリラ豪雨が発生する原因とは
ここ数年で急激に増えているゲリラ豪雨。
主に都市部を中心として、短時間で集中的に雨が降る現象のことを表しています。
ゲリラ豪雨の原因となるのは積乱雲の発生によるもの。
地表近くの暖かく湿った空気が上昇し、上空にある冷たい空気が混ざり合うことで、対流が起こります。
その結果、空気中の水分が凝結されて積乱雲が発生し、ゲリラ豪雨が起こると言われています。
積乱雲が発生しやすいのは夏です。
夏になると、日本の南側に太平洋高気圧が張り出します。
これが積乱雲発生の要因となる「暖かく湿った空気」です。
また、夏は偏西風の影響で、北部にあった「冷たい空気が南下」してきます。
これらの条件が合わさって、積乱雲が発生するんですね。
ゲリラ豪雨にはヒートアイランド化が大きく関与
もともと夏に発生しやすかった積乱雲。
それでは近年、都市部を中心にゲリラ豪雨が発生しているのは何故でしょう?
その原因は、ヒートアイランド現象による上昇気流の発生です。
ヒートアイランド現象とは、都市部の気温がほかの地域に比べて高くなることです。
その原因は、主に以下の3つによるところが大きいでしょう。
人口密度によるもの
人口や産業が密集すると、交通量もそれに比例して多くなります。
それによる車の排気ガスが原因で、急激な上昇気流を発生させるのです。
また、家庭やオフィスなどのエアコンの室外機から発せられる熱が、一部の狭い地域(都市部)に集中することも原因のひとつです。
地表のコンクリート化
地面がアスファルトやコンクリートに覆われ、緑地や水面が失われたことも、上昇気流の発生を促しています。
アスファルトやコンクリートは熱をため込みやすいことは、皆さん実感されていると思います。
特に都市部では、緑地は住宅地や駐車場になり、川や池などは埋め立てが進み、どんどんアスファルトやコンクリートの面積が増えています。
緑地や水面は空気中の熱を吸収してくれますが、その機能が失われて地表に熱がたまってしまうんですね。
高層建築物の乱立
そして、最後に高層建築物の乱立です。
高い建物がたくさんあると、風通しが悪くなり、行き場をなくした熱は上に上がるしかありません。
そこで上昇気流が発生してしまうんです。
もともとの夏に起こりやすい気象要件に、これら都市部特有の上昇気流が発生しやすい要件が合わさって、ゲリラ豪雨の頻発を起こしているのです。
ゲリラ豪雨になる前兆はあらわれる?
ゲリラ豪雨は予測が難しいのが特徴ですが、3つの前兆があります。
2 雷鳴が聞こえ出す
3 急に空が暗くなり、黒い雲が発生する
夏の日の午後に、このような様子が見られたら要注意です。
建物の中に入るなどして、びしょぬれになるのを防ぎましょう。
ゲリラ豪雨の3つの対策
それでは、ゲリラ豪雨に対してとれる対策はあるのでしょうか?
いくつか見ていきましょう。
天気情報のチェック
ゲリラ豪雨の発生は夏です。
6月末から9月下旬ころまでは新聞やニュースだけではなく、スマホの天気予報や空模様などのリアルタイムの情報をチェックするようにしましょう。
傘を用意する
折りたたみ傘を常備するのもいいですが、残念ながら強風になると役に立ちません。
ゲリラ豪雨に備えて、下記のような風に強いタイプの「耐風傘」を購入しておくといいでしょう。
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ゲリラ豪雨の情報サービスの活用
気象庁や民間の気象情報会社では、リアルタイムのゲリラ豪雨に関する情報を入手できるサービスを提供しています。
これらを活用して、ゲリラ豪雨に備えるとよいでしょう。
頻繁に起こるゲリラ豪雨に備えるには、自分自身の意識も大切です。
ゲリラ豪雨が起こりそうだとわかったらどうするかを普段から意識し、身を守る対策を心がけましょう。
参考文献
「tenki.jp」
「気象庁レーダー ナウキャスト」
まとめ
突然起こるゲリラ豪雨は、早めに予測することが難しいもの。
発生しやすい夏には、いつ発生してもおかしくないという意識を自ら持つことが重要です。
ゲリラ豪雨に関する情報を得られるようにしたり、天気の変化に注意したりすることで、突然の集中豪雨に備えたいですね。