台風が発生する時期と場所って?そのメカニズムを徹底解説!

夏から秋にかけて勢いを増してくる台風。
近年は、甚大な被害をもたらすことも少なくありません。

この台風は、どのようなメカニズムによって生まれるのでしょうか?
今回は、台風の生まれる仕組みや条件、時期や場所など、あらゆる角度から徹底解説していきます!

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台風ができる仕組みとは?

台風は、海水が暖められてできる空気の渦によって発生し始めます。
暖かい空気は周りの空気より軽いため、水蒸気を多く含んだ暖かい空気が上昇する上昇気流が発生します。

上昇した暖かい空気は上空で一気に冷やされ、雲がつくられます。
これが台風の兆候に見られる積乱雲です。

雲ができる過程では水蒸気が水滴に変わり、このときに多くの熱を放出します。
この熱によって周りの空気が暖められ、上昇気流はさらに強まります。

暖かい空気は周りの空気より軽いということは、周りより気圧が低いことになります。
空気は気圧の高いところから低いところへ流れる傾向があるため、周りの海面から水蒸気を含む空気が流れ込んできます。

流れ込んだ空気は地球の自転の影響で生じる力により、中心に向かって反時計回りに渦を作ります。
こうして空気の渦はどんどん大きくなり、熱帯低気圧が発達します。

このように発生した熱帯低気圧の中でも、中心付近の最大風速が17.2m以上に発達したものが台風と呼ばれます。

台風が発生する時期は?

台風は夏に多く発生するイメージがありますが、実は発生自体は1年中あり得ます。

台風そのものの力だけではわずかに北西に進むのみで、貿易風や偏西風の影響がなければ発生していても日本へ上陸しないということも多いのです。

一年の内で最も多く台風が発生、上陸しているのは8〜9月です。
8月は日本上空の太平洋高気圧の勢力が強いことに加え、台風を移動させる上空の風が弱いため、日本に近づく台風は多くはありません。
太平洋高気圧は9月になると衰えるため、台風も日本に上陸することが増えます。

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台風が発生する場所はどこ?

台風は熱帯地方である北緯5度〜20度、日本列島の南の海上で最も多く発生します。

台風が最初に発生する条件として海水の温度の高さがありますが、このあたりは他の場所と比べても海水温度が高いのです。
同じ熱帯でも、大陸上では台風が発生することはありません。

ちなみに、日本は台風大国とされていますが、地理的な条件で言えば東南アジアや中国、台湾も台風が来やすい国なんです。

台風が発生しやすい条件は?

台風の発生には、海水温の上昇が不可欠です。

春から夏にかけて気温が上昇し、熱帯地方の海水温度が26℃以上まで上昇することが発生条件のひとつです。

日本の南東の海上は台風の元となる熱帯低気圧が発生しやすい条件が揃っており、上空の風に乗って日本に上陸しやすくなっています。

台風の進路はどうやって決まる?

台風は基本的に気圧の低いところが通り道となって進みます。
水の流れが高いところから低いところへ流れるように、台風も気圧の高いところから低いところへ流れる傾向があります。

また、台風の進路は上空に吹いている季節ごとの風にも影響されます。
春の台風は北半球の赤道の低緯度の海域で発生します。
この台風は北東から南西へ吹く貿易風の影響で西のフィリピン方面に進みます。

夏の台風は、春の台風よりも高緯度の海域で発生します。
そのため夏の台風は一旦北西へと向かい、中緯度まで進むと西から東へ吹く偏西風の影響で北東に進みます。
これも、夏に日本列島への台風上陸が増える理由です。

このような様々な要因が複雑に絡み合うと同時に、台風はそれ自体も渦を巻いていて推進力があるため、台風の進路はなかなか予測しづらいんですね。

まとめ

一度上陸すると大雨や暴風によって私達の生活に大きな影響をもたらす台風。

近年では異常気象の影響で季節外れの台風が増え、進路や規模の予想がつきにくくなっています。

最新の情報に注意し、早めの対策を心がけたいですね。

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