胃が下がってしまい、ご飯を食べると下っ腹がポッコリしてしまう胃下垂。
胃下垂の人は太らない!とよく聞くため、体重が気になる人にとっては少しうらやましい症状ですが、胃下垂の人には悩みも多いようです。
今回は、胃下垂の原因と対処法を知り、効果的な治し方でポッコリお腹とオサラバしよう!をテーマにお話をしていきます。
胃下垂とは?
胃下垂とは、胃の上部は正常な位置にあるのにもかかわらず、胃の下部が垂れさがりおへそのあたりまで落ち込んでしまっている状態のことを言います。
胃下垂になると、次のような不快な症状があらわれます。
- 胃もたれ
- 胃痛
- 胸やけ
- 吐き気
- 便秘
- 肩こり
胃下垂になると胃の消化活動が悪くなり、食事をするたびに胃に重みや不快感を感じることが多くなります。
また、食べ過ぎによる消化不良に伴い胸やけや吐き気が生じ、垂れた胃が腸を圧迫することで便秘といった症状も引き起こしてしまうのです。
さらには胃が下がることで体のバランスが悪くなり、肩こりを感じることもあります。
胃下垂になる6つの原因
胃下垂はやせ型の女性に多いと言われていますが、実際にはそれ以外にもいくつかの原因があります。
1.腹筋が足りない
胃を支える腹筋が足りないことで胃が下へ下がっていきます。
2.腸壁近くの脂肪不足
普通であれば腸壁の周りに適度についている脂肪が足りないと、胃が下がる原因となります。
3.急激な体形の変化
もともと肥満体系であった人が、急激な体重の減少でやせ型となったときにも胃下垂になりやすいと言われています。
4.出産や手術
腹部の手術や出産を契機として胃下垂となることもあります。
5.暴飲暴食
上記4つのタイプの人が、暴飲暴食をきっかけとして胃下垂になると言われています。
暴飲暴食によって胃腸の働きが弱り、消化不良を起こすことで胃の内容物が溜まりすぎた状態になり、胃が垂れさがっていってしまうのです。
6.ストレス
大きなストレスを感じると、人は自律神経のバランスを乱してしまいます。
自律神経は胃の働きにも大きく関与しており、食事の後には副交感神経が優位となり、消化液をちょうどよく分泌させる作用を持っています。
ところが、大きなストレスを感じることで常に交感神経が優位になってしまい、胃の働きを阻害してしまいます。
そうすると常に胃は消化不良の状態となっていまい、食べても上手に消化することができず胃の内容物が溜まり、胃下垂となってしまうのです。
胃下垂を治す3つの方法
このように不快な症状を引き起こす胃下垂ですが、病院へ行っても治療は行われないことが殆どです。
胃下垂は生活習慣の改善によって治癒が見込まれますので、胃下垂を治したい方は以下の3点に気を付けて生活してみてください。
1.食生活の改善
胃下垂を治す上で、一番大きなウェイトを占めるのが食生活の改善です。
胃にあらわれる不快症状は食事内容に大きく左右されますし、消化のいい食生活を続けることで胃の負担を減らしていけば胃の垂れ下がり改善に期待が出来ます。
まず、砂糖のたっぷり入った甘いデザートやジュースなどは避けるようにしましょう。
砂糖は胃腸に大きな負担をかけるだけではなく、摂り過ぎは様々な病気を引き起こしてしまうので、摂取を控えるのが賢明です。
逆に積極的に摂取したいのは、消化を助けるパセリなどのハーブ類や味噌・納豆・ヨーグルト・漬物といった発酵食品です。
毎日3回の食事の中で、毎回最低でも一品は発酵食品を取り入れるようにし、胃腸の働きを良くしていけるように努力しましょう。
2.筋力トレーニング
胃下垂で大切なのは、腹筋を付けることだと言われています。
腹筋を付けるためには筋力トレーニングが必要となりますが、必ずクランチのようにオーソドックスな筋トレが必要なわけではありません。
下腹部に力を入れながらのウォーキングでも大丈夫ですし、毎日スクワットを行うだけでも腹筋には効果があります。
また、正しいフォームで行うジョギングやランニングも腹筋には効果的です。
3.姿勢改善と骨盤の矯正
姿勢が悪く、骨盤が歪んでいるとどんどん胃は下に垂れ下がり、骨盤近くまで落ち込んでいってしまいます。
猫背の方は特に姿勢を意識しましょう。姿勢改善ベルトのようなものを装着しているだけでも、姿勢の改善と腹筋・背筋のトレーニングになるのでお勧めです。
また、産後に胃下垂に悩まされているという方は、骨盤のゆがみが影響していることが考えられます。
整体や整骨で骨盤のゆがみを矯正する施術を受けるのも効果的です。
毎日の生活の中では、骨盤矯正ベルトを使用するのもいいでしょう。
まとめ
胃下垂は生活習慣や食習慣をきっかけとして発症するものです。
胃下垂となった人は、もう一度自分の生活を振り返り、健康的な毎日を送るように心がけてみてください。
また、胃下垂の方はストレスの解消のためにも運動は大切です。最初はほんの少しでもいいので、毎日運動する癖をつけていきましょう。