プール熱と聞いて子供の病と思う人も多いと思いますが、じつは大人もプール熱を患う事もあります。
さて、大人がプール熱を患えば子供の症状と異なるのでしょうか?
今回は、プール熱で大人にあらわれる症状や治療法をまとめてみました。
プール熱で大人に見られる症状
プール熱は、本来子供がかかりやすい病気です。
しかしその実、プール熱患の90%が子供で10%が大人と言われてます。
もし大人がプール熱を患えば子供と同じような症状なのでしょうか?
その答えは、大人も子供もプール熱を患えば全く同じ症状があらわれます。
ただ一点、大人のプール熱の症状は子供の場合と比べて、症状が軽いことが挙げられます。
ここでプール熱にかかったときの、代表的な3つの症状をまとめてみます。
- 38度から40度の高熱
- 喉の腫れや痛みがある咽頭炎
- 目やにや目の充血がある結膜炎
ただし、医師の指導通りしてれば1週間ぐらいで回復することが一般的です。
それほど恐ろしい病ではありませんので、そこは安心して頂いて良いでしょう。
プール熱の潜伏期間
プール熱の原因は、風邪の原因となるアデノウィルスという菌です。
アデノウィルスの潜伏期間は、5日から7日と長いことが特徴です。
潜伏したからと言って全て発症するわけではありませんが、ここで注意が必要です。
このアデノウイルスは、発症しなくても潜伏期間に他人へ感染してしまう可能性があるのです。
プール熱の検査方法
まずはプール熱の検査方法について見ていきましょう。
プール熱の特徴的な症状が出たからと言って、それだけでプール熱とは診断されません。
家族にプール熱を患ってないか?
子供がいたら子供の周りでプール熱が流行ってないか?
等の問診をして、総合的に判断するのですね。
併せて大半が簡単な検査をします。
綿棒で喉の粘膜を取り、30分ぐらい培養してアデノウィルスの有無を確認するだけの簡単なものです。
じつはアデノウィルスは51種類も存在します。
その中のうち、希に肺炎を起こす種類もあります。
ですので、もし3日以上高熱が続く場合は血液検査を2回行います。
2回目の血液検査でアデノウィルスの抗体の数値が高いとプール熱と診断されます。
プール熱の治療方法
もしプール熱と診断されたらどのような治療をするのでしょうか?
残念ながら・・今の医学ではプール熱の治療薬はありません。
では実際にプール熱に感染した場合は、どのような処置をすれば良いのでしょう。
プール熱の治療法は、症状毎に治療薬を処方していきます。
熱への対処法は、熱は5日程度続くことが多いですが、高熱が続かないなら特に心配はありません。
熱が高くて苦しんだり、眠れなかったりする場合のみ解熱剤を処方します。
それ以外は解熱剤を使わず様子観察になります。
喉の腫れや痛みの咽頭炎には、うがい薬、トローチ、鎮痛剤を処方します。
結膜炎には、目薬を処方します。
プール熱の食事について
プール熱は、高熱が出ますので汗をかいて脱水症状が起こりやすいことも特徴です。
ミネラルの多い麦茶、スポーツ飲料等のイオン飲料、牛乳などをしっかりと摂取すると回復が早いでしょう。
プール熱は、高熱が出るだけでなく喉腫れたり痛くなるので食欲が減少してしまいます。
そこで食事の際には。
- 野菜やフルーツの入ったジュース
- アイスクリーム
- プリン
- ゼリー
などの甘くて冷たくて食べやすいものがお勧めです。
また、
- 豆腐
- スープ
- 冷ましたお粥
- 冷ましたおじや
などで栄養を摂るのもお勧めです。
プール熱のときの入浴時の注意点
先ほども申しましたが、プール熱は、1週間ほどで回復が見込めるため、それほど恐ろしい病ではありません。
なので、入浴等を控える必要はありません。
よほど高熱でぐったりしていたり元気がない時以外は、普通に行ってください。
そして何より、安静と十分な睡眠をとることが回復を早めます。
入浴には快眠をもたらす効果もあります。
そういった点から、可能であるなら入浴はできるだけ行った方が良いでしょう。
まとめ
大人のプール熱は、高熱、喉の腫れや痛み、結膜炎の症状が出ます。
原因菌のアデノウィルスの潜伏期間は、5日から7日です。
治療法は、高熱には解熱剤、喉の腫れや痛みの咽頭炎にはうがい薬、トローチ、鎮痛剤、結膜炎には、目薬を処方します。
以上の点を頭に入れておけば、そうそう慌てる病気ということはありません。
あとは、出来るだけ良質の食事と睡眠を取るように心掛け、安静にしていることが大事ですね!