風邪症状のなかで一番つらいのは、咳の症状という方も多いのではないでしょうか。
咳は一度出ると止まらなくなり、体力が消耗したり、ひどい時は呼吸が上手くできなくなることがあります。
咳の症状は、食べ物や飲み物で症状がある程度緩和することが期待できます。
ここでは、咳の症状を和らげてくれる食べ物や飲み物を紹介していきますので、是非お役立て下さい。
咳を緩和する食べ物
咳が酷いと食事を摂るのもままならないことがありますが、全く食事をしないのは体の抵抗力が落ちて回復に時間がかかったり、症状が進行してしまうことがあります。
また、咳き込んでいる時に無理に食べると誤嚥の原因になったり、吐いてしまうことがあるので、状態を確認しながら食事を摂るようにします。
咳が出ているときは、無理して食べずに症状が落ち着いてきたら少しずつ食事を摂るようにしてくださいね。
はちみつ
はちみつと言えば、風邪や咳などに良いと言われている食べ物ですね。
はちみつには、グルコースオキシダーゼと呼ばれる成分が含まれ殺菌効果があります。
はちみつをスプーン1杯くらいすくって舐めると、咳が出て荒れた喉の粘膜を保護して咳の症状を和らげてくれます。
舐める以外にも、紅茶や白湯などに混ぜて飲むなどさまざまな使い方がありますよね。
好みの食べ方や飲み方で、はちみつを食べるようにしましょう。
生姜
生姜には殺菌効果や体の抵抗力を高める成分が含まれています。
生姜の成分が血流を促進し、炎症を起こして狭くなった気管の通りを良くして、咳の症状を楽にします。
大根
咳が止まらないと、気管や喉の粘膜に炎症が起こることがあります。
大根には、イソチオシアネートという成分が含まれ、腫れている粘膜などの赤みを抑えて症状を緩和する働きがあります。
また、咳だけではなく痰の切れを促す去痰効果も得られます。
大根おろしに、はちみつや生姜などを加えると更に効果がアップしますね。
レンコン
レンコンに含まれるタンニンの成分が、炎症を抑えて咳で傷んだ喉や気管の粘膜を保護する働きがあります。
咳をすると気管などの粘膜が荒れて炎症を起こした結果、気管が狭くなって呼吸が辛くなるなど症状がひどくなることがあります。
レンコンを食べることにより炎症を和らげ、更に免疫力アップも期待できます。
ネギ
ネギにはネギオールの成分が含まれ殺菌作用が得られます。
ネギは食品として食べるだけではなく、ネギを焼いてから首に巻いて咳を和らげるという方法もあります。
首に巻くときは白い部分を使用するようにします。
玉ねぎ
玉ねぎには硫化アリルという成分が含まれ、血液の流れを良くして自律神経を整える効果があります。
スライスした玉ねぎをサラダに加えたり、「はちみつ生姜漬け」などで食べるのも良いでしょう。
生の玉ねぎが苦手な方は、スライスした玉ねぎの匂いを嗅ぐだけでも効果があります。
咳が辛い時は、スライスした玉ねぎをベットサイドに置くと症状が和らぎますよ。
にんにく
にんにくは痰を取り除く働きや、炎症を起こして狭くなった気管を拡げて呼吸を楽にしてくれる作用が得られます。
焼いて丸ごと食べたり、すりおろして食べることで効果がアップします。
特に、すりおろしにんにくは体に吸収されやすく効果も素早く現れるので、咳が酷くつらい時はにんにくをすりおろして食べるようにしてくださいね。
シソ
シソに含まれるαリノレン酸は、アレルギーを抑える作用があり咳の症状を和らげてくれます。
シソは殺菌効果があることから、咳が出ている時に食べると効果があると知られています。
大根おろしとシソを組み合わせた食べ方がおすすめです。
梨
梨に含まれるアスパラギン酸とソルビトールは咳を止める作用があります。
アスパラギン酸は疲れなどを回復させるのに役立つ物質で、ソルビトールは咳を和らげてくれると共に喉の痛みを取り除く働きもあります。
また梨は水分を多く含むため、喉の乾燥を抑えて喉の粘膜に潤いを与えてくれます。
かりん
ハーブの仲間で、のど飴や漢方薬などに配合されている成分でもあります。
かりんに含まれるアミグダバリンという物質は、喉の赤みや腫れなどを抑えて咳を鎮めてくれます。
また、保温作用や疲労回復効果も期待でき、回復が早まります。
食べる時は、はちみつにつけて食べるのが良いでしょう。
咳を緩和する飲み物
咳が出ているときは、温かい飲み物で気管支や喉を労わってあげましょう。
冷たい飲み物は、気管などを刺激して空気の通り道が狭くなり、呼吸するのがますます辛くなります。
温かい飲み物で水分を補給することで痰が柔らかくなり、咳をした時に痰が出やすくなります。
生姜湯
咳を止める飲み物と言えば、生姜が挙げられますね。
生姜には、ショウガオールやジンゲロールなど免疫力を高める成分や抗菌作用があるため咳が出ている時に飲むと早めの回復が期待できます。
代謝も促進されるため、風邪をひいた時に飲むと回復が早まります。
温めのお湯で飲むようにすると、効果が十分にひき引きだされますよ。
紅茶
紅茶は、殺菌効果や炎症を抑える効果があります。
紅茶にはちみつや生姜などを加えて飲むのも良いでしょう。
緑茶
緑茶にはカテキンが含まれていますが、カテキンには抗ウイルス作用や殺菌効果で咳の症状を抑えてくれます。
ホットココア
ココアに含まれている成分には血行を促進する効果があり、気管を拡げて辛い咳の症状を和らげる効果があります。
保温作用もあるため、風邪などの時に飲むと体が落ち着きます。
ペパーミントティー
ペパーミントに含まれるメントールは痰を取り除く作用があり、咳の症状を緩和してくれます。
清涼感があり咳が出ているとき飲むとスッキリします。
カモミールティー
カモミールティーには鎮静作用があり、気持ちを静めてくれる作用があることで知られていますね。
抗菌作用や消炎効果などから、風邪など咳を鎮める効果も期待できます。
タイムティー
ハーブの一種であるタイムには、痰を出しやすくする効果があります。
咳を鎮めたり、気管支炎などにも効果があると言われています。
白湯
シンプルな飲み物ですが、咳が出ている時に飲むと効果的です。
温かい白湯は、喉が乾燥するのを防いで痰を出しやすくする作用があります。
また血流が良くなり、炎症などで狭くなった気管を広げ呼吸を楽にする働きがあります。
梅干しやはちみつなどを白湯に加えるなど、飲み方を工夫するのも良いですね。
レモンジンジャー
レモンに含まれるビタミンや、生姜に含まれるショウガオールで、体の血流を促し咳を抑えてくれる効果があります。
白湯に、すりおろした生姜とスライスしたレモンを加えればレモンジンジャーのできあがりです。
好みで砂糖を加えると、甘味がでて飲みやすくなりますよ。
オリーブオイル
オリーブオイルは調理だけに利用するのではなく、咳止めにも効果のある飲み物です。
オリーブオイルはエキストラバージンオリーブオイルを使用しますが、炎症を抑える働きがあり、また喉に潤いを与えて症状を緩和してくれます。
スプーン1杯分程度を舐めたり、温野菜などにかけて食べるのも良いですね。
まとめ
咳に効く食べ物や飲み物についてまとめましたが、参考になりましたでしょうか?
咳が出続けて困るという方は、ここで紹介した方法を是非取り入れてみて下さいね。
それでも症状が悪化しているような場合は、無理せず病院で診察を受けるようにしてください。