喉がイガイガしてしまうと、唾液を飲み込むのも違和感を感じてしまいとても不快ですよね。
喉に感じるイガイガを、様々な方法で治していきましょう。
今回は、喉がイガイガしてしまう14の原因を紹介し、それぞれその対策を徹底解説していきます!
乾燥
喉のイガイガの原因の多くは、空気の乾燥によるものです。
朝起きたら喉がイガイガするという方は夜間の空気の乾燥が、外出先から戻ると痛いという方は、外気の乾燥が喉に影響しているためです。
乾燥への対策
室内の加湿
乾燥から喉を守るためには、まず第一に湿度を上げるという対策が大切です。
室内の過失をしっかり行いましょう。
加湿器がない場合でも、洗濯物を干したり、軽く絞った濡れタオルを室内で振り回すといっただけでも湿度を上げることができます。
マスクの着用
外出時などには、マスクを着用し、乾燥した空気から喉を保護してあげましょう。
外を歩くときだけではなく、冬は車のヒーターでも強い乾燥状態となりますから、運転中もマスクをすることをお勧めします。
水分の摂取
簡単なことですが、水分を多めに摂取することで体内の乾燥を防ぐことができます。
のどは粘膜によって出来ていますが、粘膜の潤いは、体内の水分量も影響しています。
水分量が少ないと潤いも足りなくなってしまうのです。
のど飴をなめる
のどの痛みを感じたら、のど飴をなめるのも効果的です。
特に医薬部外品のドロップをなめるようにすると、殺菌成分や生薬の効果で、のどのイガイガを鎮めてくれます。
気温の変化
外気温や室内の温度の変化によっても、喉には大きな負担をかけています。
特に、暖かい室内から極寒の外へと出た時には無意識にせき込んでしまいますよね。
また、気候の変化に体がついていけず、自律神経を乱すことも喉に負担をかける原因となっています。
気温の変化への対策
気温の変化が激しい季節の変わり目や、寒い外へ出かける時には首の周りを温めるようにしましょう。
ネックウオーマーやタートルネックの服を着るなど、首を温め保護してください。
空気中のアレルギー物質
空気中のアレルギー物質によって、喉の粘膜にアレルギー反応が起こりイガイガしてしまうことがあります。
重たいアレルギーであればすぐにアレルギー症状であると判断できるでしょうが、軽いものであれば気づきにくいものです。
アレルギーの元となるアレルゲンは、有名な花粉の他にもハウスダストやほこり、PM2.5などといったものもあります。
アレルギー物質への対策
有害物質やアレルゲンの除去
アレルギー症状を起こさないために大切なのは、アレルゲンを徹底除去することです。
外出時には、ウイルスだけではなく細かいPM2.5も通さないしっかりとしたマスクを装着しましょう。
また、室内には空気清浄機を設置し、室内に有害物質を残さないようにする工夫も大切です。
外出先から戻った時には衣類をすぐに洗濯したり、PM2.5や花粉の飛ぶ季節には、窓を開けて換気をしないといった注意も必要です。
うがいの徹底
粘膜に付着したアレルゲンを除去するために、うがいも有効です。
外出先から戻った時には、洗顔やうがいをしましょう。
細菌やウイルス
喉のイガイガと一緒に体調不良もあるのであれば、それは細菌やウイルスが原因となっている可能性があります。
風邪やインフルエンザなどが流行する季節には、細菌やウイルスに対しての対策が必要不可欠です。
細菌やウイルスへの対策
マスクやうがいといったものも大切ですが、玄関に除菌用アルコールを設置することをお勧めします。
帰ってきたら、室内に入る前に玄関先で手指の除菌・消毒をしましょう。
食物アレルギー
のどのイガイガや痒みには、食物アレルギーが隠れていることがあります。
食物アレルギーは、今まで大丈夫だった食べ物に対して急にアレルギーを発症することもあり、いつだれがアレルギーを起こしても不思議ではありません。
食物アレルギーへの対策
一定の食べ物を食べると、そのあと数時間喉に違和感を感じてしまうようなときには、病院でアレルギーの相談をしてみましょう。
簡単な血液検査で、どの食物にアレルギーがあるのかを判断してもらえます。
この時、まったく何もわからない状況では検査に時間もお金もかかりますので、ある程度見当がついているのであればその食物を医師へ伝えてください。
タバコやお酒
体に悪いとはわかっていても、なかなかやめられないタバコやお酒は、喉にも大きな負担をかけるものです。
たばこはのどの粘膜だけではなく肺や血流にも影響を及ぼしますし、お酒は内臓や脳にダメージを与えます。
タバコやお酒への対策
禁煙
タバコによるのどの異変を感じているなら、一刻も早く禁煙することが大切です。
夜中に痰が絡まって咳が止まらなくなる、煙草を吸うと咳が出る、普段の呼吸がヒューヒューと鳴る、ちょっとの運動でゼーゼーしてしまうなど、これらの症状があるのであれば禁煙に踏み切りましょう。
自分だけでは禁煙できないのであれば、禁煙外来を頼るのも一つの方法です。
お酒を控える
毎日飲酒する習慣がある人は、週末だけにしたり、お酒の量も控えるようにしましょう。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、肺気腫と慢性気管支炎の総称です。
多くの原因は喫煙です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、一度診断されると、肺を健康な状態に戻すことはできません。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)への対策
大切なのは予防をすることです。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)が心配な方は、禁煙し、汚染された空気を吸い込まないようにマスクをしましょう。
ストレス
ストレスによる自律神経の乱れから、喉に症状があらわれることがあります。
ストレスへの対策
この場合にはストレスをため込まないことが大切です。
打ち込める趣味を見つけて没頭する時間を作ったり、子育てに追われているママは時々一人の時間を持つなどして対策しましょう。
汗をかくほどの運動もストレス解消にはもってこいです。
時々は体を思いっきり動かして、汗をかく爽快感を味わいましょう。
肩こり
肩こりが酷くなると、喉の筋肉や筋に違和感を感じることがあります。
肩こりへの対策
肩こりの解消には、肩回りのストレッチや全身浴が有効です。
肩こりが悪化し、頭痛や耳鳴りなどがある場合には、病院で治療を受けましょう。
加齢によるもの
加齢によって喉の分泌が低下し潤いがなくなることで起こるのどのイガイガは、多くの高齢者が悩まされている症状でもあります。
加齢への対策
疲れを溜めない
年を取ると疲れやすくなってしまい、疲れを溜めないというのはとても難しいことです。
若い時のように無理をしようとせず、疲れた時にはすぐに休むようにしましょう。
用事が溜まっている時でも、一日で終わらせようとせず、数日に分けるなど工夫しましょう。
良質な睡眠をとる
年を取ると上手に眠れないという人も増えますが、良質な睡眠は喉にとっても大切なことです。
睡眠がうまくできない方は、かかりつけの病院で睡眠に関する悩みを相談してみましょう。
口呼吸
幼いころからの口呼吸が癖になってしまい、喉に大きな負担をかけてしまっている人もいます。
口呼吸への対策
はやり鼻呼吸にすることが最善です。
口呼吸から鼻呼吸にするためには、強制的に鼻呼吸にするマスクなど専用のグッズも売られています。
また、肥満傾向から鼻呼吸よりも楽な口呼吸に自然とシフトしてしまっていることもありますので、肥満傾向の方は体重を落とすことも必要です。
風邪
とても一般的な症状ですが、風邪が原因で喉が痛くなることはとても多いですね。
ここでは軽度の風邪による喉の痛みを想定してみましょう。
風邪への対策
風邪でのどが痛む場合には、薬局で市販されているトローチを飲んだり、はちみつとレモン汁をお湯で割ったはちみつレモン湯などを飲むのがおすすめです。
逆流性食道炎
逆流してきた胃酸によってのどの粘膜が傷つく逆流性食道炎も、のどの痛みの元となる病気です。
逆流性食道炎への対策
糖分の多い食生活や、酸化した油分の多い欧米型の食生活によって逆流性食道炎になりやすくなることが解っています。
食事の後や睡眠中に胃酸が上がってきてむせこんでしまうという方は、食事を和食中心のさっぱりとしたものに切り替え、デザートはフルーツにするなど、食生活の見直しを図りましょう。
甲状腺疾患
若い女性は、喉に違和感を感じたら甲状腺疾患にも注意が必要です。
甲状腺疾患への対策
甲状腺疾患が疑われる場合には、病院での診察を受ける必要があります。
甲状腺に異常があると甲状腺から分泌されるホルモンの異常から様々な体の変調が起きますが、正しく治療を受けることで日常生活を送ることができるようになります。
食べ物・飲み物
直接的な原因として、食べ物や飲み物が原因で喉が痛くなることがあります。
ここでは喉に良いものと、悪いものを簡単にご紹介します。
喉に優しい食べ物・飲み物
喉に優しいものの代表として、
- はちみつ
- 大根
- 玉ねぎ
などが挙げられます。
刺激の強い食べ物・飲み物
喉に刺激を与えるのは、
- 香辛料などのスパイス
- 温度が極端に冷たいものや熱いもの
- 炭酸飲料
などがあります。
のどの痛みに効果のあるツボ
最後に、のどの痛みに効果的なつぼをご紹介します。
人迎(じんげい)
喉仏の両外側にある人迎は、押すのではなくお灸などで刺激すると効果的です。
水突(すいとつ)
人迎の少し下、胸鎖乳突筋に沿った場所にあるのが水突です。優しく押してください。
天突(てんとつ)
鎖骨の中央のくぼみに天突はあります。ゆっくり優しく押します。
気舎(きしゃ)
気舎は、喉仏の下、胸の骨のクボミから指2本分横の左右にあります。ストレスからくるのどの変調に有効です。
合谷(ごうこく)
人差し指の付け根から親指につながる部分を触ってみると、人差し指の付け根近くにある窪み、合谷を触ることができます。
このつぼは何にでも効く万能つぼと呼ばれています。気持ちいい加減で押しましょう。
まとめ
喉のイガイガ対策について、いかがでしたでしょうか。
人と話す機会が多い方や、職業的にしゃべる必要がある方などは、特に喉を大切にする生活習慣が必要になります。
毎日の何気ない対策で、喉の粘膜を保護していきましょう。