風邪をひいたわけでもないのになぜだか喉がヒリヒリする。
しかも咳や痰が出ることもあるし、時には舌にまで痛みを感じることも・・・。
これは何か重病のサインなのでしょうか?
今回は、喉がヒリヒリする原因とその対処法について、さらに舌が痛んだり咳が出る際には何が原因として考えられるのかについてご紹介します。
喉がヒリヒリする原因
まず、単純に喉がヒリヒリしてしまう原因と対処法についてみていきましょう。
急性扁桃腺炎
なんとか食べ物を飲み込むことができるものの、ヒリヒリとした痛みが激しい場合には急性扁桃腺炎である可能性があります。
症状が悪化すると、肥大した扁桃腺のせいで呼吸困難に陥ってしまうことも。
急性扁桃腺炎の場合には、喉の奥をのぞき込むと扁桃腺に茶色の苔のようなものが見える場合があります。
急性扁桃腺炎の対処法
急性扁桃腺炎の場合には、病院での治療が必須となります。
病院に行くまでの対処法としては、なるべく安静にしできれば水分を取るようにしましょう。
痛みが激しく呑み込めない場合には無理する必要はありません。
痛みで食べることもできないときには、入院による点滴治療が行われます。
点滴では抗生物質と栄養補給が行われ、熱を下げ炎症を抑えるために座薬が使用されます。
慢性咽頭炎
飲食ができなくなるような痛みはないものの、常に喉がヒリヒリして飲み込むとしみるような痛みがあるという場合、それは慢性咽頭炎の症状かもしれません。
風邪などをきっかけとして起こった急性咽頭炎がそのまま長引いてしまうのですが、あまりにも痛みが長引く場合には咽頭がんなどの疑いもありますので病院で詳しく検査してもらいましょう。
慢性咽頭炎の対処法
慢性咽頭炎の場合、アレルギーやアルコールが原因である可能性もあるのでなるべく刺激物の摂取を避け、喉の保湿を行ってください。
外に出るときには必ずマスクをしましょう。
季節的に長期間喉が痛む方は花粉症の可能性もありますので、必ず病院で詳しい検査を受けてください。
咽頭異物
魚の骨がのどにつっかえて取れなくなってしまうのが咽頭異物です。
風邪をひいて扁桃腺が腫れている時には特に魚の骨が引っかかりやすくなるので注意しましょう。
鏡で喉の奥をのぞき込み、取れそうな位置にあるのなら取っても大丈夫ですが、喉の奥のほうにあったり細かな骨である場合は病院で摘出してもらってください。
無理に自分でとろうとしてより奥に突き刺してしまう可能性があります。
咽頭異物の対処法
大人であれば自分で対処できますが、乳幼児が間違ってコインやボタン電池を飲み込んでしまった場合にはすぐに病院へ行きましょう。
また、魚を食べた後に水を飲むのを嫌がるなどの異変がある場合にも病院へ。
特にボタン電池は気づかぬまま喉の内部に張り付き、最悪手術が必要となってしまうことがあるので早急に対処してください。
舌と喉がヒリヒリするのは?
喉と併せて舌がヒリヒリする場合には、
- ビタミンやミネラルの欠乏による粘膜の痛み
- 常に口腔内が乾燥するドライマウス
- 口腔カンジダ症
などの可能性があります。
亜鉛や鉄といったミネラルが不足すると、喉と舌の痛みのほかに食べ物の味が解らなくなるといった症状が、ドライマウスでは唾液が極端に減ってしまうという症状があります。
口腔カンジダ症は抗生物質やステロイド剤の長期服用による免疫力の低下で起こることもあり、口の中に白い粘膜が見られるときには口腔カンジダ症を疑ってみましょう。
喉のヒリヒリと咳がでる場合
喉のヒリヒリと併せて咳が出る場合には、ストレスや逆流性食道炎が原因かもしれません。
強いストレスを日常的に感じていると、ドライマウスのような症状にプラスして咳が出やすくなることがあります。
また、逆流性食道炎の場合には、胃液によって傷ついた食道周辺がヒリヒリと痛み、夜中にむせる、せき込むといった症状がみられることもあります。
まとめ
喉がヒリヒリする、この症状だけでも今回ご紹介した以外にも様々な病気の可能性が隠れています。
症状が慢性化することで痛みが日常化してしまうと、重大な病気に気が付かず、発見したときにはかなり進行してしまっている・・・。
そんなことにならないように、のどの痛みが2週間以上続く場合には一度病院で徹底的に検査してもらいましょう。