なんだか喉や鼻が痛い!
季節のせいかな?と放置していると、症状はよくならないどころか悪化する一方・・・。
それはもしかすると、これから紹介する二つの病気のせいかもしれません。
今回は、喉と鼻の周辺が痛むときの原因と対処法についてご紹介します。
上咽頭炎
喉と鼻の周辺が痛む原因として、最初に考えられるのが上咽頭炎です。
上咽頭は喉の上部、鼻腔の後ろにあり、健康な人でも違和感を感じやすい部位であり、慢性的に上咽頭に痛みや異物感を感じている人が多いようです。
上咽頭炎の原因
さらに以下の3つを原因として、上咽頭の炎症が悪化し鼻の奥や喉が痛みが強くなることがあります。
上咽頭炎となる4つのものについて見ていきましょう。
自律神経の乱れ
上咽頭の近辺には自律神経があり、自律神経が乱れることで肩こりや首コリだけではなく上咽頭炎となってしまうことがあります。
強いストレスを感じているとき、心身ともに疲労が蓄積しているときには上咽頭炎を発症しやすくなってしまうようです。
空気の乾燥
乾燥した空気の中にいると、翌日にのどに痛みを感じることはありませんか?
上咽頭にはウイルスを体内に取り込まないように体を守る「線毛」があるのですが、乾燥した空気の中では線毛の動きが鈍るためウイルスや細菌に感染しやすくなっています。
その状況の中で線毛にウイルスが付着すると、上咽頭が炎症を起こし痛みを感じてしまうのです。
蓄膿症
一般的には蓄膿症と呼ばれている副鼻腔炎は、鼻の中の空洞部に膿と鼻水がたまってしまう病気です。
蓄膿症になると鼻水を上手に排出することができなくなり、鼻の外に出られない鼻水がのどへと流れ込んでいきます。
ウイルスや膿を含んだ鼻水がのどに入り込むと、そこからウイルスに感染し、痛みを伴う上咽頭炎となります。
上咽頭炎の対処法
様々な原因で発症する上咽頭炎、一日でも早く治す対処法についてご紹介します。
鼻うがい
蓄膿症や鼻水の多さからくる上咽頭炎に悩む方は、鼻うがいを定期的に行ってみてください。
鼻の奥がすっきりしますし、のどへのウイルスの影響を少なくすることができます。
加湿する
朝起きるといつものどが痛い方は、夜間の空気の乾燥が原因かもしれません。
一日中加湿器を回してお部屋の湿度を一定に保ちましょう。
後鼻漏
後鼻漏とは、鼻水が鼻の穴から出ずに喉のほうへと流れ続ける症状を言います。
ひどい後鼻漏になると、いくら鼻をかんでも鼻水が出ず、常に出た鼻水が喉へと流れるようになります。
喉に流れた鼻水は飲み込むか口から吐き出すことになるため、とても不快な症状と言えいます。
後鼻漏の原因
そんな困った後鼻漏は、いったい何が原因で起こるのでしょうか?
その4つの原因を見ていきましょう。
アレルギー性鼻炎
アレルゲンによって起こるアレルギー性鼻炎となると、極端に鼻水の量が増え鼻水を体外に排出し続けるとが難しくなるため、喉のほうへと鼻水が流れていくようになります。
ウイルス感染
ウイルスの感染によって風邪やインフルエンザを発症したときも後鼻漏は起こります。この際、膿が混じって痰の量が増えることも。
腫瘍
鼻の中に腫瘍ができたことによって、鼻水が前方に出ることができず常に喉へと流れてしまうこともあります。
鼻の中に異物感がある、強い違和感を感じるような後鼻漏がある場合には、すぐに病院で検査を受けましょう。
蓄膿症
蓄膿症は後鼻漏を起こす代表的な病気です。
蓄膿症の場合には、嫌な臭いのする膿を含む鼻水がのどへと流れ込むためとても不快に感じるのが特徴です。
後鼻漏の対処法
厄介な後鼻漏をすぐに何とかしたい!
そんな時にできる対処法は以下の二つです。
適度に水分を取る
後鼻漏の不快な鼻水をサラサラにし排出しやすくするためには、適度な水分補給が有効です。
喉や鼻の渇きを感じる前に水を飲んで、粘膜を乾燥させないようにしましょう。
マスクをする
こちらも粘膜の乾燥を防ぐ方法として有効な対処法です。
寝るときにもマスクをすることで、睡眠時の粘膜の乾燥を防いで後鼻漏による咳などを防ぐことができます。
後鼻漏によってまとまった睡眠がとれないという方は、ぜひ試してみてください。
まとめ
喉や鼻の周辺の痛みは、喉の上にある上咽頭や鼻の奥の副鼻腔に何らかの異常が起きていることのサインということのようです。
痛みや不快な鼻水と合わせて、嫌なにおいを感じたらすぐに耳鼻科を受診するようにしてください。