【必見】インフルエンザでお風呂に入る時の注意点まとめ!

この記事は、以下の参考文献などをもとに執筆しております

よく、「風邪のときにはお風呂は控えなさい」と言われたことはありませんか?

それではインフルエンザの場合の入浴はどうなのでしょう。

・毎日の習慣なのでインフルエンザにかかっている時でも欠かしたくない。
・発熱により汗で体がベタベタして気持ち悪い。
・むしろ入浴することにより回復か早まるのではないか?

こう感じている方には、今回の記事はお役に立てるのではないでしょうか。

インフルエンザ感染時の入浴に関する情報を網羅いたしましたので、参考にしてみて下さい。

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なぜ風邪をひくとお風呂を控えるの?

昔はお風呂の設備が現在のように良くなかったので、窓に隙間があって浴室が寒かったり、浴室自体が「離れ」だったりと、保温性が保たれておらず不便でした。

シャワーも付いていないとなると、簡単にお風呂に入る事は出来ず、もし入ったとしても寒い浴室や脱衣場のおかげで湯冷めしてしまって、かえって寒気がしてくるなど風邪の症状が悪くなってしまう、などという事も多かったのではないでしょうか?

 

それで昔は、風邪などをひいて悪寒がする時には、「もう今日はお風呂に入るのを控えて、温かくして寝てしまおうか?」と考えるようになっていたようです。

インフルエンザでお風呂に入っても大丈夫?

では、インフルエンザの場合はどうでしょうか?

インフルエンザに感染すると、風邪をひいたときよりも重症化していることが多いでしょう。

風邪と比べて症状も早く進行し、重くなります。

多くの場合は高熱も出てきます。

体の節々には痛みが出始めたり、体力もぐんと落ちてぐったりしてしまう方も多いでしょう。

 

お風呂に入る事自体は禁止ではありません。

お風呂に入ってバスタブのお湯がウイルスまみれ、なんてことにもなりません。

 

しかし、そんなに体調が悪い状態で無理にお風呂に入る必要はありません。

ほとんどの方はインフルエンザにかかると体調が非常に悪くなり、お風呂に入るような体力はなくなっているので、入浴しないという選択をする方が多いでしょう。

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インフルエンザはお風呂で回復する効果は望める?

インフルエンザにかかっている時、身体の中で増殖してしまったインフルエンザウイルスを退治するために、感染者自身の白血球は普段よりも格段に増えてウイルスと戦っています。

それにより、体温が上がった状態になるので、この場合は無理にお風呂に入ることはお勧めできません。

 

しかしある程度熱が下がれば、清潔にすることで体についたウイルスを除去できますし、寒気を緩和させる効果もあります。

そしてお風呂に入ってさっぱりすると、それだけで気分も良くなりスッキリしますし、体が温まると元気がでてくるものです。

 

ですので、直接的にインフルエンザの治癒に効果があるというより、気分をチェンジさせることにより、快方へ向かうきっかけのひとつになる効果は期待できるかもしれません。

インフルエンザで入浴した場合、家族への感染の心配は?

インフルエンザウイルスは湿度に弱いので、湿度の高いバスルームの中で感染する可能性は比較的低くなります。

そしてインフルエンザ感染者が浸かった湯舟に他の家族が入ると感染してしまう、などということはありません。

ウイルスは湯舟に入った時点で死滅してしまうからです。

 

しかし、感染者が家族と一緒にお風呂に入らなければいけない場合は少し注意が必要です。

お風呂の中ではマスクを外していますので、感染者のくしゃみや咳が直接顔にかからないように注意しましょう。

タオル類も共有しない方がよいでしょう。

感染者が口や鼻を拭いた時に、ウイルスがタオルに付いてしまう可能性があるためです。

インフルエンザで入浴する時の注意点

健康な時は気付きませんが、入浴すると意外と体力を消耗してしまうものです。

インフルエンザにかかっている時は普段よりも体力が落ちていますので、長湯はせずに入浴時間を短めにしましょう。

 

先ほどの説明の通り、感染者の後に入浴した人がバスタブのお湯などから感染してしまうなどという事はありません。

ですからどうしても家族の中で入浴する順番を最後にしなければいけない、ということはありません。

 

しかし、使用するタオルは他の家族と共有しないようにします。

身に着けていた衣類もなるべく早めに洗濯をします。

洗濯は他の家族と分ける必要はありません。

いつからお風呂に入れる?

インフルエンザにかかって日が浅い時期は、まだ高熱が出ている場合がほとんどでしょう。

実際に体力も落ちていますので、無理に入浴する必要はありません。

 

医療機関で処方してもらった薬を服用するなどして快方に向かい、熱が下がってくれば体力も回復してきますので、早ければ翌日くらいからは入浴できるでしょう。

温度はどのくらいが適正?

基本的には普段と同じで、ご自身が心地良いと感じる温度でいいでしょう。

ただ、あまりぬるいと湯冷めしてしまいますし、あまり熱すぎても体力が奪われてかえって疲れてしまいます。

 

温度としては37℃から42℃の間が望ましいでしょう。

温まろうとして長湯するのは禁物です。

かえって体力を消耗して疲れてしまいます。

幼児の場合は?

高熱がある時は入浴を控えます。

熱があると幼児は特に汗をかきやすいので、入浴出来ないときは、顔や首、手などを湿ったタオルなどで拭いてあげましょう。

汗をかいたらその都度衣服を着替えます。

湿ったままの衣服を着せていては本人も気分よくありませんし、衛生上よくないでしょう。

 

ある程度熱が下がり、元気が出てきたら清潔にするためにも入浴させます。

体にウイルスが付いていると完治するのも遅くなってしまいます。

お子さんと一緒に入浴する際にはマスクを着用していないので、咳やくしゃみが自分の顔にかからないように気をつけましょう。

無理に湯舟に浸からせて体を温める必要はありませんが、湯冷めさせないように気をつけてあげて下さい。

髪は洗っても大丈夫?

洗髪しても大丈夫です。

入浴した際には是非髪も洗いましょう。

実は髪にもインフルエンザウイルスが付いている可能性が高いのです。

 

衣服や身体を清潔にしても髪にウイルスが付いていればまたすぐに広がってしまいます。

洗髪して体に付いているウイルスを洗い流し、清潔を保つことを心掛けましょう。

入浴後はきちんと髪を乾かして、頭部からの冷えを防ぎましょう。

本当はシャワーで済ませたほうが良い?

基本的にはどちらでも大丈夫ですが、もし感染者が湯舟に浸かると疲れてしまうようであればシャワーで済ませた方が良いでしょう。

どちらにしても長湯をしない方が良いので、早めに入浴を切り上げます。

 

また、シャワーを使うとバスルーム内の湿度が上がるので、喉の違和感が楽になる効果があります。

そしてインフルエンザウイルスは湿度に弱いので、シャワーを使用するとバスルーム内に蒸気が立ち込め、ウイルス除去に役立ちます。

 

しかしインフルエンザの流行は寒い時期が多いので、シャワーだけだと湯冷めしてしまうかも知れません。

短時間でも湯船に浸かり、少し体を温めた方が確実に保温効果が得られます。

どちらかを選択するならば、出来れば湯舟に浸かった方が良さそうです。

タミフルなどを服用している時は?

もしインフルエンザにかかってしまい、タミフルなどの抗インフルエンザ薬が処方された場合はどうでしょうか。

タミフルを服用の有無にかかわらず、ほとんどの方はインフルエンザで医療機関に受診した日は、熱があったり、頭痛がひどかったり、ぐったりしていたりと体調がとても悪いことが多いでしょう。

先述のとおり、こういった具合の悪い時は無理に入浴する必要はありません。

 

処方されたタミフルなどはきちんと服用し、体調が悪ければ入浴は控えて安静にします。

処方されたお薬のうち、抗インフルエンザ薬に関しては、症状が良くなってきても、処方された分は残りもすべて服用して飲み切りましょう。

 

例えばタミフルの場合は1日2回の服用で5日分を処方されますが、3日目に元気になっていたとしても、中断せずに5日分すべて飲み切ってください。

ただし、お薬を服用している間は入浴を控えなければいけない、ということはありません。

インフルエンザの予防接種を受けた日は?

インフルエンザの予防接種を受けた日の入浴についてですが、特に入浴を控える必要はありません。

予防接種後に注射跡に貼ってもらったテープもすぐに剝がしてしまって構いません。

 

ただし入浴時に体を洗う際、注射した部分を強く擦らないよう注意しましょう。

強く擦らなければ、洗ったり水に濡らしたりしてもそこからばい菌が入る事はありません。

予防接種後に、注射した部分が赤く腫れて熱を持ったようになる場合がありますが、さほど心配する必要はありません。

 

痛みや腫れなどが気になるようであれば、冷却シートや冷感湿布を貼ると良いでしょう。

時間の経過と共に痛みも腫れも治まってきます。

しかし、注射跡が化膿してきた、など明らかに心配な症状が出た場合には、医療機関に連絡したほうが良いでしょう。

生理中の注意点は?

生理中だからといって、何か特別に注意することはありません。

生理中にインフルエンザの予防接種を受けても、処方されたお薬を服用しても、お風呂に入っても何の問題もありません。

生理とインフルエンザの因果関係は特にありませんので、高熱が出ているなどの重い症状がなければ入浴して大丈夫です。

まとめ

インフルエンザにかかってしまうと高熱が出ることが多いです。

高熱が出ている間や、体があまりにしんどい状態の時には、逆に症状の悪化も考えられるので無理にお風呂に入る必要はありません。

インフルエンザにかかっても、医療機関を受診して処方されたお薬を服用すれば、翌日には嘘のように症状が軽くなっている場合がほとんどです。

ですので、1日、2日我慢して体が少し元気になってからの入浴をおすすめします。

 

お風呂には入れないけれど、汗をかいて気になるというのであれば、首筋や顔をおしぼりなどで拭くだけでも、すっきりして気分は良くなります。

汗をかいたらその都度清潔な衣服に着替え、外出時に着用していた上着などには除菌スプレーを吹きかけるなどして、インフルエンザウイルスの対処をしておきましょう。

参考文献
「巣鴨駅前 胃腸内科クリニック」
「坂ノ市こどもクリニック」
「いしいクリニック築地」

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