鼻水が止まらないのもつらいですが、鼻づまりも同じくらいつらいですよね。
鼻呼吸が出来ない、匂いが感じられない、集中出来ないなど、日常生活において実に弊害になります。
そして声が変わり、周囲の人に鼻づまりを気づかれてしまうのも、何だか嫌ですよね。
鼻づまりは、鼻水と同様に風邪が原因で起こることがありますが、鼻づまりの原因はそれだけではありません。
今回は鼻づまりになる仕組み、鼻づまりの原因である病気の種類、鼻水をスムーズに出す方法についてご紹介します。
鼻づまりはどうして起こる?
まず、鼻づまりがどうして起こるのかという疑問についてです。
鼻づまりの原因には大きく2つが考えられます。
鼻の奥で炎症が起きて気道が狭くなっている
1つ目は、鼻の奥でウイルスの影響で炎症が起きて、その部分が腫れるために気道が狭くなることです。
この原因にあてはまるのが、副鼻腔炎という病気です。
副鼻腔炎は、鼻の穴である鼻の空洞に近い顔面の空洞で炎症が生じている状態です。
その炎症は鼻の粘膜まで広がることがあり、そのために鼻づまりが生じます。
副鼻腔炎の症状は、鼻づまりや鼻水だけでなく、頭痛、顔面痛など他の症状があります。
また専門的な治療が必要とする病気です。副鼻腔炎の急性の場合は数週間の治療で完治しますが、慢性的となり数ヶ月症状に苦しむ場合もありますから早期治療が先決です。
鼻の構造上の変化によって気道が狭くなっている
そして2つ目が、鼻の構造上の変化による原因です。
実はこの原因で起きるのが、次に詳しくお話する鼻水が出ずに鼻詰まりになる病気の特徴なのです。
鼻水が出ずに鼻づまりになる病気とは?
一般的な鼻づまりは、風邪を原因とする鼻づまりが多いでしょう。
この鼻づまりは鼻水の症状から始まり、風邪が悪化するにつれて鼻づまりが生じます。
そのため、多くの鼻づまりは鼻水の症状を伴うことが少なくありません。
もし鼻水が出ずに鼻づまりになる時は、構造上の変化が原因です。
たとえば、鼻の中を仕切る鼻中隔の変形、骨折、または、リウマチや膠原病などの自己免疫性疾患の病気が原因となります。
これらの病気も副鼻腔炎と同様に、専門的な治療を必要とし自然治癒は難しいことです。
鼻水が出ずに鼻づまりに悩んでいる、鼻呼吸ができず口呼吸している場合は、耳鼻咽喉科に受診して相談することをお勧めします。
早期発見することで症状に苦しまずに済みますし、日常生活での支障も最小限に抑える、または改善することができます。
スムーズに鼻水を出す方法
鼻の構造上の変化が原因であれば、専門的な治療を必要としますが、単に鼻づまりで困っている方にとっては、鼻水を出すことが鼻づまりを改善できる手軽な方法です。
そこで、鼻水のスムーズに出すためのちょっとした工夫をご紹介します。
まず鼻をかむ前に、鼻に蒸しタオルを当てて鼻を温めながら加湿してみましょう。
そうすることで鼻水が柔らかくなり、粘度が下がることで鼻水が出しやすくなります。
加湿する方法は他にもあります。
環境調整として加湿器を設置するのもいいでしょう。
お風呂に入れば鼻の加湿もできますし、体全体も温まり免疫力を高めることができます。
日常的に鼻を加湿しておけば、鼻の粘膜への刺激を最小限に抑えることもできますし、加湿することで粘膜の機能を保つことができます。
手軽な方法としては、マスクを着用することをお勧めします。
安価にマスクが手に入りますし、使い捨てのマスクであれば簡単に衛生的に使うことができますよね。
まとめ
以上のように、鼻づまりの原因、鼻水のスムーズな出し方についてご紹介しました。
鼻づまりの原因はいろんな病気が考えられます。
風邪であれば、鼻づまりは自然治癒によって回復が期待できます。
ですが鼻水がないのに鼻づまりがある、他の症状がある、または鼻水が今まで見たことのない状態であれば、耳鼻咽喉科に受診をお勧めします。
症状を長引かせず解消するためにも、早い段階で対策を取ることが早期回復につなげるポイントですね!