花粉症って、3月から5月にかかるイメージがありますよね。
しかし意外な事に花粉症は一年を通して発症するのです。
それはスギ花粉の飛散が終わった後の、5月くらいから飛び始めるイネ科の花粉によるものです。
今回はイネ科の花粉症が発症する時期やその症状、そして対策までお伝えしていこうと思います。
イネ科花粉症の時期はいつ頃?生息場所は?
イネ科の植物は、お米の稲や小麦を含みます。
それ以外でもイネ科の植物は牧草や雑草等にも多く、日本中どこにでも生息しています。
生息しやすい場所としては、野原や山、田んぼや堤防、そして河川敷など、緑が豊かな地域です。
更に身近なところでは、住宅の民家の垣根や道端にも生息しています。
普段のお散歩道や、通勤や通学で何気なく通ってる道も、多くのイネ科植物の生息域なのです。
人間の人体にアレルギーを起こしやすいイネ科の植物は、
- お米の稲
- 小麦
- カモガヤ
- オオアワガエリ
- オオアワガエリ
- ハルガヤ
- ホソムギ
- スズメノカタビラ
- スズメノテッポウ
等があります。
イネ科の花粉は、5月から9月に飛散させます。
そして花粉の飛散量のピークは6月です。
梅雨時にアレルギー症状が出たら、イネ科の花粉の仕業かもしれません。
イネ科花粉症の症状とは?
イネ科の花粉の症状は、スギ花粉やヒノキ花粉に似てます。
しかし場合によっては、恐ろしい事に命を落とすぐらいの症状が出る人もいます。
異物としての花粉の侵入をブロックしようとして、様々な症状が出ます。
まず、喉に入るのを防ごうとくしゃみが頻繁に出ます。
鼻に入るのを防ごうとして、鼻水が出たり鼻づまりを起こします。
目に花粉が入ると目の痛みや充血が起こります。
皮膚に花粉がつくと蕁麻疹が起こります。
気管支に入るのをブロックしようとして咳や嘔吐といった症状が出て、それにより喘息も起こりやすいです。
喘息の出方によっては呼吸困難が起こり、最悪は命を落とす事もあります。
小麦もイネ科の植物ですので、小麦アレルギーによってはアナフィラキシーショックが起こり血圧低下も起こります。
これらの症状が二週間以上続けば、イネ科の花粉のアレルギーを疑ったほうがよいかもしれません。
イネ科花粉症の対策
外出する時はマスクをつける
鼻や喉から入る花粉でアレルギーが出ます。
その為に最も効果的なことはマスクを装着することです。
マスクは鼻の穴もすっぽりと隠れる感じで付けて下さいね。
外出する時はサングラスやメガネを装着する
目に花粉が入ると目が痛くなったり充血が起こります。
それを防ぐ為に、外出時はサングラスやメガネを装着しましょう。
なるべく大きなマスクとサングラスを装着して、花粉が入るのをブロックして下さいね。
まるで不審者みたいな服装ですが、しかしこれぐらいの事をしないと花粉をブロックできないのです。
川や堤防等の草の多い地域には行かない
イネ科の植物は堤防や河川敷に多く生息していますので、川の付近は避けて下さい。
イネ科の植物の特徴は背が低い植物ですので、花粉の飛散も背が低いだけに広範囲には飛びません。
しかし堤防や河川敷で走り回ると、花粉が通常より高く舞い花粉症になる確率が上がってしまいます。
できるだけ川の近くには行かないようにしましょう。
午後からの外出は控える
イネ科の植物の特徴として、午前中より午後から飛散量が増えます。
ですので可能な限り午後からの外出は控えた方が良いです。
通勤や通学等で午後に外に出る場合は、必ずマスクやサングラスを付けて下さいね。
イネ科花粉症で注意したい食べ物は?
イネ科花粉で注意したい食べ物は、なんと小麦です。
小麦もイネ科で小麦アレルギーが起こると喘息も起こります。
アナフィラキシーショックと言って、その喘息の起こりかたによっては呼吸困難を起こすこともあります。
小麦アレルギーの人は、唐揚げやお好み焼き等の小麦を使ってる料理は避けましょう。
ちなみにお米もイネ科ですが、小麦ほど気にする必要はありません。
まとめ
今回は、イネ科の花粉症が発症する時期と症状について触れてみました。
イネ科の花粉は、草を踏んだ時に舞い上がり目や鼻等に入りアレルギーを起こす事があります。
どうしても公園等の草の生えてる所を歩かないとならない時は、ゆっくりと歩いて下さいね。