虫刺されでもアレルギー反応が見られることをご存知でしょうか。
スズメバチによるアナフィラキシーは有名ですが、蚊のような害の少ない虫刺されでもアレルギー症状を引き起こしてしまう人が時々いるようです。
今回は、虫刺されアレルギーによる症状や検査方法、また治療に使われる薬について解説していきます。
虫刺されアレルギーの症状
まずは、虫刺されアレルギーとなってしまった場合の症状を見てみましょう。
水ぶくれ
虫に刺された後、かゆみだけではなく水膨れができてしまったら、それは虫刺されによるアレルギーの症状である可能性があります。
これは蚊による虫刺されでも起こるようです。
蚊は吸血する際に皮膚に痛みを感じさせない成分を注入します。
蚊にアレルギー反応を起こすのは、この成分が原因ではないかと言われています。
湿疹
かゆみが虫刺され部分以外にも広がり、湿疹となってしまったことはありませんか?
背中だけに湿疹が集中している場合にはダニ刺されによるアレルギーである可能性があるでしょう。
皮膚の湿疹を放置していると、そこからとびひを発症することもありますので注意が必要です。
激痛
毛虫や蜂に刺されると、腫れるだけではなく激痛が走るようです。
毛虫による激痛は、毛虫の毛に触った部分以外にも、体のあちこちにあらわれることがあります。
ハチに刺された場合には、刺された部分が大きく腫れて熱を持ち、さらに痛みを感じます。
呼吸困難
ハチに刺されアナフィラキシーとなると、ショック状態となり呼吸困難となることもあります。
アナフィラキシーショックによる呼吸困難は、生命が危険な状態になることもありますから、ハチに刺されたときには念のために病院へ行くといいでしょう。
スズメバチに2度刺されると死ぬ、などと言いますが、2度ではなく1度でも危険なことがあります。
腹痛・嘔吐
同じくアナフィラキシーショックによって腹痛や嘔吐といった症状がみられることもあるようです。
ハチに刺された後、腹痛、嘔吐、呼吸困難が見られる場合にはすぐに病院へ。
虫刺されアレルギーの検査方法
虫にさされると毎回症状が重く、腫れも酷い、じんましんが出てしまうという方は、一度アレルギー検査を受けてみるといいかもしれません。
アレルギー検査には5,000円~10,000円ほど費用が掛かりますが、虫以外にも意外なアレルギーが見つかることもあります。
アレルギーの検査は血液検査が主です。
虫刺されといえば「蚊」を連想しますが、ハウスダストにアレルギー反応があると結果が出れば、ダニ刺されがアレルギー症状の原因かもしれません。
虫刺されアレルギーに処方される薬
虫刺されアレルギーで病院に行くと、どのような薬が処方されるか気になりますよね。
虫刺されアレルギーでも一般的な虫刺されと同じく、かゆみを抑える治療が主となります。
かゆみも腫れも重くない場合には、抗ヒスタミンまたは非ステロイド外用薬が、かゆみが強い場合には抗ヒスタミンの内服薬が、皮膚の炎症がひどい場合にはストロイド入りの外用薬が処方されるでしょう。
それぞれ用法・用量をきちんと守り、医師の指導通りにしようすれば副作用等はそれほど気にする必要はありません。
ステロイドは一度使っただけで強い副作用が出ると思い込んでいる人もいますが、強いステロイドを長期間使用しているのでなければ大丈夫です。
逆に処方されたステロイドを使用しないことで、皮膚の状態がさらに悪化してしまわないよう注意しましょう。
まとめ
虫刺されによるアレルギーは、刺した虫によって症状が異なります。
繰り返しになりますが、特に注意したいのがスズメバチによる虫刺されです。
スズメバチは刺された回数に関係なく危険ですので、刺された場合にはすぐに病院へ行き状態を見てもらうようにしてください。