鼻の穴はとても小さいのに、鼻水をかんでもかんでも出てくる時があります。
一体、大量の鼻水はどこから出てくるのかと疑問を持ったことはありませんか?
鼻水が止まらないと集中力も途切れ、寝つきも悪くなりストレスに感じることもあるでしょう。
ですが鼻水は、体内に入り込もうとしている細菌やウィルスを洗い流そうとする体の防御反応の1つです。
つまり体を守ろうとして鼻水が出ているのですね。
では、どういう仕組みで鼻水が出るのでしょう。
そして、鼻水を効果的に止める方法は何でしょうか?
今回は、鼻水の仕組みと鼻水を止める方法についてご紹介します。
鼻水が出るメカニズム
では、まず鼻水の役割からご説明します。
鼻水は私たちの体を守る大切な役割を果たします。
主なその役割とは、
- 呼吸により入り込んだ空気の加湿
- 異物を外に排出する
- 鼻の粘膜の湿度を保つ
このようなことに貢献しているのですね。
普段鼻水が出ない時は、鼻水は全く出ていないと思いがちですが、実は鼻水を感じられない時でも鼻水は鼻の内部で分泌されています。
成人の場合、多いときにはなんと1日に6リットルの鼻水が出るのだとか。
分泌されているのに感じられない理由は、鼻水の量が少ないことと無意識に唾液と一緒に飲み込んでいるからです。
そのため鼻水を意識的に鼻から出す必要はなく、呼吸しづらく感じることもありません。
これが、何らかの異常により鼻水が大量に作られると、鼻の穴から流れ出てきてしまうのですね。
その主な原因のひとつは、空気中に含まれる鼻粘膜を刺激する細菌やウイルスです。
細菌やウィルスなどの付着によって粘膜が刺激されて、粘膜にある毛細血管から浸出液がでてきます。
これが原料となり鼻水が作られ、刺激となった物を体外へ洗い流そうとするのです。
刺激として考えられる物は、細菌やウィルスだけにとどまりません。
単に温度差が激しい場所に移動しただけでも刺激になる場合があります。
また、ハウスダスト、花粉などアレルギー症状として、鼻水が出る時もあります。
そのため、もし風邪でもなく年中鼻水が出ていたり、ある特定の状況で鼻水が出るという場合は、自分のアレルギー原因が何かを調べてみることをお勧めします。
アレルギーの原因物質を知ることが、鼻水を止めるための第一歩になります。
鼻水のタイプ
鼻水は基本的に無色透明です。
しかし何らかの理由によって、鼻水に色が付く場合がでてきます。
透明で粘り気のある鼻水
細菌やウイルスが侵入し、それを体の外へ追い出すときに、透明で粘り気のある鼻水になります。
透明でサラサラした鼻水
花粉やダニやハウスダストなどのアレルゲンが原因で出る鼻水は、そのアレルゲンを洗い流すように透明でサラサラした鼻水が大量に出てきます。
黄色の鼻水
鼻水が黄色く着色するのは、ウイルスやウイルスと戦って死滅した白血球が原因です。
これは免疫細胞が働いている最中で、一番体が休息を必要としている時期です。
効果的な鼻水を止める方法
次に、効果的に鼻水を止める方法についてご紹介します。
方法は、大きく分けて3つあります。
鼻の内部を温めて加湿する
1つ目は鼻の内部を温めて加湿することです。
そうすることで鼻水自体の粘度が下がり、鼻づまりが予防できます。
さらに、鼻の通りが良くなり鼻呼吸がよりスムーズになるでしょう。
鼻の粘膜を刺激する物を洗い流す
2つ目に、鼻の粘膜を刺激する物を洗い流すことです。
鼻水の出る原因は鼻粘膜を刺激物ですから、その刺激が解消されれば鼻水を防ぐことができます。
方法としては鼻うがいがお勧めです。
片方の鼻を閉じて、もう片方の鼻から生理食塩水に近い濃度の塩水を注ぎます。
鼻と口、喉はつながっているため、注がれた塩水は口から吐き出しましょう。
始めた頃は違和感を感じますが、慣れてくると鼻うがいした後のスッキリ感を味わうことができます。
刺激物から自分を遠ざける
3つ目には、原因となる刺激物から自分を遠ざけることです。
たとえばウィルスは乾燥した環境を好むため、加湿することがウィルスを遠ざけることになります。
花粉であれば、部屋をこまめに掃除することや、外出時は花粉の付きにくい素材の上着を着ることで、身の回りの花粉の量を減らすことができます。
もう一つの側面として、免疫力の向上も大事な要素です。
たとえ刺激物が多少触れたとしても、体の免疫力が高ければ症状に苦しむことも少なくなりますよね。
免疫力をつけるために体を冷やさないこと、睡眠など十分な休養、運動習慣を身につけることも間接的に鼻水を止めることにつながるのです。
まとめ
以上のように、鼻水が出る仕組みと効果的に鼻水を止める方法についてご紹介しました。
今現在、鼻水に苦しんでいるとしたら、1つ目の方法を試してみてください。
今回ご紹介した方法は、即効性のある方法もあれば、長期的に続けていくことで効果がある方法もあります。
自分の状態、状況に合わせて、ぜひ日常生活の中に取り入れてみてください。
鼻水に悩まされずスッキリさわやかに日々を過ごせるために、きっとこれらの方法が役に立ってくれるでしょう!