季節を問わない喉の違和感に悩んでいませんか?
喉に感じる違和感とあわせて咳や痰が出ている場合、病院へ行くことが望ましいですが、いざ行こうと思うと「このぐらいの症状で病院にかかっていいのかな?」と迷ってしまいますよね。
今回は、咳や痰がる喉の違和感の原因と対処法、また病院を受診する際のポイントについてご紹介します。
喉の違和感と咳がでる原因
喉の違和感にプラスして咳が出る場合、アレルゲンが原因となる咳喘息である可能性があります。
喉がイガイガする、くすぐったい、何か張り付いているような気がする、これらの症状と長引く咳で悩んでいるのなら咳喘息を疑ってみてください。
咳喘息の咳は気管支喘息と異なり、喉がヒューヒューなる喘鳴や呼吸困難は見られません。
咳喘息になるアレルゲンは花粉やハウスダスト、食物など様々です。
アトピーやアレルギーを元々持っている方は、特に咳喘息になりやすいようです。
喉の違和感と咳がでる対処法
咳喘息の治療では、ステロイド吸入薬が用いられます。
とても効果が高く、症状もすぐによくなります。
ステロイド剤ということで嫌悪感を持たれがちですが、吸入薬のステロイドは血液中に吸収される量も微量ですので、長期間の治療でも服薬するステロイド剤のような副作用の心配をする必要はありません。
喉の違和感と痰が絡む原因
喉の違和感に併せて痰が絡む場合、多くは風邪による咽頭炎が疑われます。
そのほかには心因性の咽喉アレルギー、薬の副作用などの可能性もあります。
もしこの痰に血液が混じっている時には、体内のどこかから出血している可能性があるため油断できません。
痰に血液が混じってしまう出血箇所は歯茎、鼻、喉、食道、肺など様々です。
喉の違和感と痰が絡む対処法
風邪による咽頭炎は風邪を治すことでおさまりますが、風邪ではないのにこれらの症状が出ている場合には病院での詳しい検査と正しい治療が必要になります。
もし症状があるのに飲酒・喫煙をしているのであればいずれも控えてください。
高血圧で薬による治療中の方は、咳や痰の副作用が出ている旨を主治医に伝えて下さい。
喉の違和感と咳は何科を受診する?
喉にこれらの症状がある場合には、耳鼻咽喉科へ行きましょう。
血痰がある場合には総合病院の内科を受診してください。
耳鼻咽喉科では、咳や痰がなぜ出るのか、その原因を電子顕微鏡で詳しく探ります。
鼻から入れる電子顕微鏡は体に負担も少なく、検査にかかる時間も短いので「胃カメラが苦手」という方でも安心です。
この際に原因がわからず、症状が長引く場合には甲状腺の病気も疑われエコーと血液による検査が行われます。
そして気になるのが、どの程度の症状で病院に行くべきなのか?ということですよね。
病院に行く目安となるポイントは以下の通りです。
- 咳が2週間以上続いていて、心身ともに休まらず体力が低下している。
- 喘鳴(胸からヒューヒューという音が聞こえる)を伴う咳である。
- 日常的に胸やけを感じる、夜中にむせ返る。
- 夜間や早朝だけに出る咳が長期間続いている。
- 血痰が長期間続いている。
- 季節的に咳がひどくなる。
これらのいずれかに当てはまる場合は、一度耳鼻咽喉科で詳しい検査を行うことをお勧めします。
ただの咳と思っていると、がんなどの重病を見逃してしまう可能性もあります。
ここは、咳だけの症状が「2週間以上続く」というのを目安に考えておきましょう。
まとめ
咳や痰は風邪の症状!と思い込みがちですが何事も決めつけはよくありません。
特に血痰の場合には、風邪であれば数日でおさまるものが数週間続いている、となると消化器や呼吸器からの出血である可能性がありますのですぐに総合病院へ行ってください。
一日も早く回復し、咳や痰に悩まされない生活を送れますように。