いつでも何故だかあくびが出る。
あまりにもあくびが出ると、ここぞという時の緊張感が足りないのかな?と悩んでしまうこともありますよね。
しかし、実はあくびには「病気かもしれないもの」と「至って健康だけど出る」この2種類が存在していることをご存知でしたか?
今回は、いつもと違うあくびに要注意!あくびが止まらないときに疑いたい12個の原因と5つの対処法についてご紹介します。
あくびが止まらない原因
あくびが止まらない原因、まず第一に考えられるのは睡眠不足ですが、それ以外にもいくつかあくびの原因となるものが考えられますので見ていきましょう。
睡眠不足
あくびが出てしまう代表的な原因は、ご存知の通り睡眠不足です。
この時の睡眠不足とは、自分ではっきりと睡眠不足という意識のあるもの以外に「睡眠時無呼吸症候群」である可能性も考えられます。
仮に睡眠時無呼吸症候群だとすると、自分では十分睡眠時間を取り眠っているのにも関わらず、いつもあくびが出るという現象が起こります。
普段睡眠を共にしている家族がいるのであれば、睡眠時のいびきに異常がないか、睡眠時に呼吸が止まっていないか確認してもらい、心配であれば病院で検査を受けましょう。
退屈
例えば重要な会議の最中や授業中、自分は至ってまじめなつもりなのに無意識にあくびが止まらなくなることがあります。
それは、退屈感からくるあくびかもしれません。
この際のあくびは動きが低下した脳に「酸素を送り活性化させる」という意味を持つもので、ゆっくり酸素を吸い込んで補給することで脳への酸素量を増やし、より脳の活発な動きを可能にします。
退屈な時にあくびが出る時は無理に止めずに、十分に酸素を取り込むのが良さそうですね。
緊張
退屈とは逆に、緊張感でもあくびが出てしまうことがあります。
大切な試合の直前や発表の前など、退屈な時とは逆に脳をリラックスさせるために起こる作用です。
疲労
こちらは体の疲労ではなく、脳の疲労が起こすあくびです。
長時間のデスクワークや集中しなければいけない仕事が続くことで、脳に疲労がたまり働きが弱まってしまうのです。
そんな時、脳を活性化させようとすることであくびが出ます。
貧血
脳に酸素が送り込まれるのは、血液の働きによるものです。
血液の中でも酸素を供給する役割のあるヘモグロビンが不足すると、体内の酸素濃度が薄まることで脳への酸素供給も十分に行われなくなります。
それを補うため、あくびを多く出すことで無意識に酸素を体内に取り込もうとしているのです。
偏頭痛
偏頭痛持ちの方は、その前兆としてあくびが頻発することがあります。
偏頭痛は正確なメカニズムがまだはっきりと解明されていませんが、あくびが頻発することで血管内の酸素量と血流量が増えることで血管を膨張させ、そのために偏頭痛が起こると考えられています。
乗り物酔いの前兆
船や車、飛行機などの乗り物に乗っている際に、まったく眠たくもないのにあくびが出たらそれは乗り物酔いの前兆である可能性が高いです。
乗り物酔いが始まる時にはまずめまいと生あくび、その後吐き気や冷や汗、頭痛といった症状があらわれます。
熱中症
口の中の渇きが強く、めまいや立ちくらみとともに生あくびが出てしまうという時、それはもしかしたら熱中症のサインかもしれません。
もし真夏の炎天下であくびが出てくるような場合には、危険な状態に陥る前に無理せず日陰で充分な水分を取り、休息しましょう。
更年期障害
更年期障害の症状の一つにもあくびがあります。
ホルモンバランスが大きく変化する更年期には、あくびの他にイライラや不安感、倦怠感や集中力の低下などの症状があらわれます。
現代の女性は、割と早い年代から更年期障害となるパターンが増えていますので、年齢に関係なく更年期障害のような症状が出たら婦人科を受診してみてください。
薬の副作用
さまざまな薬の副作用として、あくびが出てしまうこともあります。
一般的な風邪薬や頭痛薬では眠気を伴うあくびが出ることもありますし、抗うつ剤などの向精神薬の副作用としてもあくびがみられることがあります。
糖尿病
糖尿病の前兆、低血糖発作の始まりとしてあくびの症状が出ることがあります。
食後間もないのに空腹感を感じ、眠気とともにあくびがでる場合には糖尿病のサインかもしれません。
この際のあくびはしっかりと眠気を伴うので、病気によるものとの判断が付きにくいのが特徴です。
脳梗塞
脳梗塞は、脳の血管の詰まりから脳への血流が止まることで徐々に脳の組織が壊死していく病気です。
つまり、脳梗塞が進む段階において脳への血流が止まり酸素不足が引き起こされるため、しきりにあくびで酸素を取り込もうとするのです。
あくび意外に体のしびれや言語障害などもある場合には、大げさと思わず急いで病院に行きましょう。
あくびを止めたいときの対処法
ここからは、どうしても止めたいあくびを止める対処法についてご紹介します。
休息または仮眠
まず第一に行いたいことは、ゆっくりと体と脳を休ませることです。
これは短時間でも構いません。昼休憩の短い時間だけでも、目を閉じて少し脳と体をリラックスさせ、休ませるようにしましょう。
体の締め付けを開放する
体を締め付けるものを装着している場合、それにより血液循環の効率が下がっている可能性が考えられます。
ベルトや下着など、少し締め付けのあるものを装着しているのであれば緩めるなどしてゆったりできるスタイルにしましょう。
カフェインを摂取する
あくびと眠気を止め、集中力をアップさせるのにはカフェインがおすすめです。
市販の栄養ドリンクで手軽にカフェインを摂るのも良いですし、休憩時にブラックコーヒー、さっとカフェインを補給するならカフェイン入りのミントタブレットも効果的です。
自分に合った方法でカフェインを摂取しましょう。但し、摂り過ぎには注意です。
鼻で呼吸する
あくびをするときは必ず口呼吸になっています。
口呼吸から鼻呼吸へと意識をシフトチェンジすることで、あくびが止まりやすくなります。
心配な場合は病院へ
ここまであくびを止める方法について紹介しましたが、あくびの原因でも挙げた通り、あくびには病気による危険なものも含まれています。
無理に止めようとせず、あくびとともに吐き気、頭痛、体のしびれ、寒気など、体にも異常があらわれている場合はすぐに病院へ行きましょう。
ただのあくびではどんな病気かまでは判別できませんので、念のため全身の異常をチェックできる総合病院に行くのが良いでしょう。
まとめ
あくびが出るのはたるんでいるから!なんて精神論だけでは片付けられない様々な原因がありましたね。
眠気とともにあらわれるあくびの殆どには心配がありませんが、まったく眠気がないのにあくびが頻発するのは体からの何らかのサインである可能性があります。
無理をせずに休息し、心配であればすぐに病院へ行きましょう。