温かいお風呂に浸かると気持ちが和みますね。
湯船に長く浸かっていなくても、お風呂から出た後にフラフラしたり、のぼせたような感覚になることがあります。
お風呂でのぼせてしまうと、めまいや吐き気をもよおしたり、倒れてしまうことがあります。
今回は、お風呂でのぼせた時の症状やのぼせてしまった時は、どうすれば良いのか対処法などを紹介します。
合わせて、正しい入浴方法などもまとめましたので参考にしてください。
お風呂でのぼせる原因
湯船に浸かっているとなぜのぼせてしまうのでしょうか?
長く浸かっていなくても短い時間でのぼせてしまう方もいますよね。
お風呂から上がった時にクラッと立ちくらみがしたり、貧血気味になったり誰でも経験したことがあるかと思います。
お風呂でのぼせてしまう原因について調べました。
血圧の変化
体が温まると血管が拡がって血圧が下がります。
更に、お風呂から出ようと急に立ち上がることで脳への血流が減るため、めまいなどの症状が現れます。
血流が良くなる
お風呂に入ると体が温まって血流が良くなります。
血流が良くなった時にいきなり立ち上がると血圧が下がってのぼせの症状が現れます。
湯温が高い
お湯の温度が高いと、交感神経の働きで血圧が上昇して血流が増加します。
血流が良くなると脳にも血流が促され、めまいなどの症状が現れます。
血圧が高い人
日頃から血圧が高いという方は、のぼせやすいので注意が必要です。
長風呂
長風呂をすると、血流が良くなり体温が上昇します。
更に血管が拡張して、血圧が下がりのぼせた状態になります。
お風呂でのぼせた時の症状
ゆっくり湯船につかった後に、急に目の前が暗くなってのぼせてしまったという方もいるでしょう。
のぼせは熱いお湯に入った時だけでなく、温かい程度のお湯の温度でも長時間浸かればのぼせてしまいます。
お風呂でのぼせた時は、どのような症状が出るのでしょうか?
頭痛
お風呂は体が温まってリラックスできますが、汗をかきやすく、長い時間入ることで水分が出て脱水になってしまいます。
頭痛は脱水症状のひとつです。
また、血管も拡張して頭の神経を刺激することから頭痛が起こることもあります。
吐き気
吐き気の症状も脱水症状の時に起こりやすい症状です。
また、お風呂は血圧が下がりやすく血液が戻りにくい状態になっています。
のぼせると、自律神経のバランスが乱れて吐き気などの症状が現れます。
気を失う
お風呂から出た後に、なかには気を失ってしまう方もいます。
お風呂で温まった体は血管が拡がった状態ですが、お風呂から上がって体が冷えた時に、血管が縮まって脳に行き渡る血液が不足して気を失ってしまいます。
めまい
めまいの症状も、のぼせた時に起こりやすい症状のひとつです。
体が温まると血管は拡がりますが、血液は下半身を中心に流れるため、お風呂から立ち上がると脳に血液が回らずめまいなど症状が出てきます。
お風呂でのぼせた時の対処法
お風呂に浸かると血液の循環が良くなり、脳の血流も良くなってのぼせてしまうことがあります。
のぼせは血圧が下がった状態になりますが、めまいや立ちくらみなどが起こり倒れてしまう場合もあり危険です。
のぼせたかな?と思った時は、ここで紹介する方法で対処するようにしてくださいね。
横になる
お風呂から上がった時にめまいなどを感じたら、その場にしゃがんだり、椅子に腰かけるようにしてください。
ソファなどが近くにあり、横になれる場所があれば休むようにします。
めまいがしたら、倒れてしまう前にゆっくりしゃがんでその場で安静にして、状態が落ち着くのを待ちます。
冷たいタオルで頭や首などを冷やす
冷たいタオルを使用して、頭を冷やしてあげます。
冷やす場所として首や足、腋の下などを冷やすのが良いでしょう。
水分補給
のぼせると、脱水症状を起こすことがあります。
お風呂に入ると汗をかき、血液の水分量も減ってしまいます。
水分を補給する時は常温の水が最適です。
吐き気がある場合は、少量の水などを与えて様子を見ます。
頭を低くする
頭を低くして足を高くすることで、足に集まっている血液を頭に戻すことができます。
ベットに横になって、足を高くするのも良いでしょう。
足を洗面器に付ける
頭を冷やすのも良いですが、洗面器に水を入れて足をつけると血圧が上がってきます。
洗面器がない場合は、冷たいタオルで足を拭いてあげるのも効果があります。
正しい入浴方法
入浴は血液の循環が良くなったり、リラックス効果もあり健康に良いですが、のぼせが心配という方もいるはずです。
入浴時間などは個人によって異なりますが、温度や時間を工夫して楽しいバスタイムを送るようにしましょう。
お風呂でのぼせてしまうという方は、ここで紹介する正しい入浴方法を参考にしてください。
お湯の温度
お湯の温度は、38℃~39℃くらいのお湯に約15分くらい入るのが最適です。
疲れにくい体にするためには、約40℃のお湯に約20分程度浸かると良いでしょう。
41℃を超えるような熱いお湯は、交感神経が刺激されてリラックス効果は望めません。
お風呂の前に水分補給
お風呂は汗をかいたり、発汗によって血液の水分量が少なくなります。
脱水症状を起こさないためにも、お水を飲んで水分を補給してからお風呂に入るようにしましょう。
掛け湯
急激な温度変化に体がびっくりしないように、掛け湯をしてお湯にならしてあげます。
掛け湯をすることで血圧の変化も少なくすみます。
入浴時間
お風呂に入る時は長風呂せず、約15分くらいで終わらせるようにしましょう。
長風呂は体力を消耗して疲れの原因となります。
就寝の約1時間~2時間前に入ると、ぐっすり眠ることができます。
入浴が終了してからは、30分から1時間後くらいにお布団に入るのが理想です。
肩まで浸かる
半身浴は体の芯まで温まり効果的ですが、肩まで浸かると血行が良くなり疲労回復効果が得られます。
湯冷め対策
温かいお湯に浸かっても、時間が経つと体が冷えて湯冷めをしてしまいます。
また、のぼせてしまった時は、すぐに着換えることができず体が冷えてしまうことがあります。
湯冷めは風邪をひいたり体調不良の原因となるので、湯冷めをしないように対策しましょう。
入浴後はすぐに体を拭く
入浴がすんだら、体の水分が蒸発しないうちにバスタオルで水分を拭き取るようにしましょう。
体に水分がついたままでは、体温まで奪われて湯冷めをしてしまいます。
入浴後にのぼせてしまい着替えが難しい場合は、水分を拭き取った後にバスタオルなどで体を覆ってあげて、体を冷やさないようにしてください。
そして、状態が落ち着いたあとに着替えましょう。
温かい飲み物を飲む
入浴の後に白湯や温かい飲み物を飲むことにより、湯冷めを防ぐことができます。
飲み物は麦茶や白湯など、ノンカフェインの飲み物を選ぶようにしてくださいね。
湯温は温めに調節
熱いお湯は交感神経を刺激してしまい、眠りに影響を与えたり、体は温まってもすぐに冷えてしまうことがあります。
38℃~40℃くらいの温めのお湯に約10分くらい浸かると、体の芯まで温まり湯冷めを防ぐことができます。
冷水をかける
入浴後に手と足に冷たい水をかけることで血管が引き締まり、熱が逃げるのを防いでくれます。
皮膚の表面温度は低くなりますが、体内の温度は温かさを維持することができます。
髪の毛は乾かす
シャンプーをした後、自然乾燥をするという方もいるのではないでしょうか?
髪の毛が濡れたままでは、頭が冷えてしまい湯冷めをしてしまいます。
髪の毛を洗ったら、速やかに乾かすようにすることが大事です。
ボディクリーム
入浴後に保湿クリームやローションなどを塗ると、熱が逃げず温かさを保つことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、お風呂でのぼせた時の対処法などについてまとめました。
長風呂したり、熱いお湯に浸かって急に立ち上がると、のぼせによる立ちくらみで倒れてしまうことがあり、頭を打つなど危険なこともあります。
その場合は、倒れてしまう前にその場にしゃがみこんだり、椅子に腰かける、ソファーに横になるなどしましょう。
万一、お風呂でのぼせてしまった時は、ここで紹介した方法で対処法するようにしてくださいね。
参考文献