子供の鼻血、よく起こりますよね。
ベテランママさんには特に驚くことでもないかもしれませんが、新米ママさんにはちょっと動揺してしまう方もいるかもしれませんね。
今回は、子供が鼻血を出す原因とその対処法を5つ紹介したいと思います。
併せて、正しい鼻血の止め方も解説していますので、特に新米ママさんのお役に立てれば幸いです。
顔面の外傷や鼻のかみすぎ、いじりすぎ
鼻血の原因の第1位になる原因です。
鼻の1.5cmくらいの所にキーゼルバッハと呼ばれる毛細血管が集まっている場所があります。
その部分が粘膜によって守られているのですが、子供の場合は大人と違って粘膜も薄く、傷つきやすくなっています。
小児の鼻血の場合のほとんどが、ここを傷つけてしまうことが原因です。
よくあるのは、夜中寝ているときに鼻血が出ることです。
たいていの場合、子供が無意識のうちに鼻の穴をほじってしまい傷つけてしまうからです。
対処・予防法
子供も身体の至るところに興味をもつ時期です。
鼻をよくいじっている子供には、なるべく触らないように注意してあげてください。
それと爪切りを頻回に行ってあげて、できるだけ爪を伸ばさないだけでも鼻血の頻度が減ります。
のぼせ
のぼせることで血流がよくなります。
子供の鼻は粘膜が弱いため、急激な血流の変化によって毛細血管が破れて出血してしまいます。
対処・予防法
体温が急に上がったことが原因なので、解熱を図りましょう。
鼻自身を冷やすこともいいですが、体全体の体温を下げるために太い血管のある首や、脇の下などを冷やすことが効果的です。
風邪やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎
炎症やアレルギー反応によって鼻の粘膜で炎症が起こると、粘膜が腫れて充血しやすくなるため、毛細血管が破れやすくなってしまいます。
鼻を強くかんだり、鼻水や鼻のかゆみのために、鼻の中をさわって傷つけてしまうことで鼻血が出てしまいます。
対処・予防法
原因となっている病気を早期に治療することが重要です。
これらの病気は、お近くの耳鼻科もしくは耳鼻咽喉科を受診しましょう。
鼻の奥の洗浄や、炎症を抑える抗生物質などのお薬を処方してもらえるでしょう。
白血病
白血病とは、血液を作る骨髄が異常な白血球に支配されてしまい、正常に血液を作れなくなる病気です。
血液の成分の中に、止血の働きを持つ血小板というものが存在します。
それが少なくなってしまい、結果的に出血しやすくなってしまいます。
対処・予防法
特にぶつけたり傷つけていないのに鼻血が頻繁な頻度で出たり、30分以上しても出血が止まらなかったりすれば注意が必要です。
特徴的な初期症状としては、
- 一日のうちで熱が上がったり下がったりを繰り返す
- 元気がない
- 顔色が悪い
- だるくて動けない
などがあらわれます。
鼻血に伴い、こういう症状が出ているときは、まずは近くの小児科か総合内科で検査や診療を受けてください。
白血病は小児の場合、大人と比べて軽快する割合が高いとされています。
早期に治療することがとても重要になります。
特発性血小板減少性紫斑病(とくはつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)
免疫機能の異常によって血小板が脾臓と言われる臓器で破壊されてしまい、血小板が異常に減少する病気です。
もちろん出血しやすくなり、結果鼻血も出やすくなります。
この病気の特徴は、手足に点状の出血やあざができやすくなることです。
対処・予防法
急激に症状が出た場合は、90%以上は自然に軽快すると言われています。
しかし、重度の場合や慢性的に症状が出る場合は、薬物治療だったり、手術が必要となる場合があります。
症状が現れたときは、お近くの総合内科や小児科を受診しましょう。
正しい鼻血の止血方法
鼻血がポタポタたれて大量に出ているように見えても、実際の量はたいしたことはありません。
ここは慌てずに、冷静に対処しましょう。
まずは基本姿勢ですが、顔はやや下向きで座った状態にしてください。
寝てしまうと、気道に血がまわりやすくなるので、おすすめしません。
口に回った血は飲んではいけません。
胃に血が溜まってしまうと、嘔吐を誘発させてしまいます。
もし吐き出せるお子さんならば出させましょう。
止血の方法ですが、鼻の根もとである鼻翼と言われる部分を押さえてください。
かなり強く、迷いなく押さえましょう。
お子さん本人は動揺してるため、きちんと押さえることができないので、大人の方が処置に当たって下さい。
もし血が垂れるのが嫌であれば、ティッシュを詰めてもらっても構いません。
しかし、止血のためにできたかさぶたまで剥がしてしまうこともありますので、あまり奥まで詰めすぎないようにしましょう。
最低でも30分くらいはおさえてください。
これで、ほとんどの場合は止血できるでしょう。
なかなか止血できない場合は、重大な病気の可能性もあります。
速やかに専門医に相談して下さい。
まとめ
血を出しているお子さんを見ることはとてもつらいと思います。
しかし大人が冷静さを欠いてしまうと、子供も不安になってしまうもの。
ここは慌てずに、正しい止血方法を実践して下さいね。