子供の風疹の症状と予防法!ワクチンの効果は?

近年、幅広い年代で風疹の感染が増加傾向にあり、特に妊婦への感染予防についての重要性や予防接種の必要性が話題になっています。

そんな中で、風疹に特に感染しやすい子供の症状や予防法を知っておくことは子供を持つ親にはとても大切なことです。

今回は、子供の風疹についてを徹底解説していきます。

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子供にみられる風疹の症状

子供が風疹を発症した場合、まずは38度程度の発熱が見られます。

その他に特徴的なのは、耳の裏にあるリンパ節の腫れと痛みです。

更には頭痛や咳、顔を中心にピンク色の発疹が見られ、痒みを伴うことがあります。

発疹の症状は一般的にとても軽く、どの症状も3,4日で軽快していきますが、リンパ節の腫れだけは少し長引きます。

熱はあまり高熱にならず、発疹もほとんど痒みが無いため親も油断してしまいがちですが、他者への感染を予防するために病院以外への外出は控えるようにして下さい。

風疹の感染経路

風疹の感染経路にはどのようなものがあるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

飛沫感染

風疹の感染経路として最も多いのが飛沫感染です。

飛沫感染とは、ウイルス保持者の咳やくしゃみによって放出されたウイルスを、鼻や口といった粘膜に取り込んでしまい感染することをいいます。

この場合、感染者が咳やくしゃみをした際に1メートルほどの近い距離にいるとウイルスに感染する確率がとても高くなるでしょう。

但し、ウイルスを含む飛沫が蒸発し空気中にウイルスが飛散することで感染する「空気感染」は、風疹にはありません。

接触感染

接触感染とは、ウイルス保持者が触ったものに触れたり、食べたりすることで感染することを言います。

ドアノブや手すり、受話器などを共有することで感染してしまいます。

接触感染ではウイルスがついているものに触れ、その手指で自分の粘膜に触れたりその手を使用して飲食することで感染しますので、接触感染を防ぐためにはこまめに手指を消毒する必要があります。

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不顕性感染とは?

不顕性感染とは、どんな感染症にも有り得るもので、感染しているのにもかかわらず「感染症の症状を呈さない」状態のことを言います。

不顕性感染には感染者本人に感染している自覚が無いため、周囲への感染を容易にしてしまうという危険性があり、不顕性感染の状態となっている感染者を中心として風疹が流行してしまうこともあります。

風疹が流行している間、少しでも子供に異変があれば感染拡大を防ぐために大げさだと思わず風疹を疑うようにしましょう。

麻疹と風疹の違い

麻疹と風疹はどちらも子供がかかりやすい感染症で、症状も発熱と発疹という点で共通点がありますが全く違う病気です。

風疹のことを三日ばしかということもあり、麻疹と風疹を同一視してしまう傾向にあるようですが、この違いを明確に理解しておかないと将来「麻疹と風疹どちらにかかったのかわからない」という状況が出来てしまいます。

一般的に麻疹は症状が重く、最悪命に関わることも有りますが、風疹は症状が軽くすぐに治るという特徴があります。

また、麻疹はとても感染力が強く空気感染しますが、風疹は空気感染しません。

麻疹になると目や口の中にも症状があらわれ、高熱や全身に真っ赤な発疹が見られます。

39度以上の発熱と、赤い発疹が見られる場合には麻疹を疑ってください。

風疹のワクチンは効果ある?

子供の場合には、麻疹と風疹の混合ワクチンを定期接種することができます。

このワクチンは100%風疹を予防することを約束するものではありませんが、ワクチン接種により抗体を取得する確率は95%以上です。

このことから、風疹のワクチンによる効果はとても高いと言えるでしょう。

子供が定期接種として受ける時期は1歳で1回、小学校入学時に1回の計二回となっています。

接種間隔がとても長いので、2回目の接種を忘れないように注意しましょう。

風疹のワクチンの副作用と注意点

他のワクチンと同じく、風疹ワクチンにも副作用が存在しています。

しかも風疹は麻疹と混合の為、次のような副作用が起こることがありますので注意が必要です。

風疹ワクチンのみの副作用としては、稀に耳裏のリンパ節の腫れが見られることもありますが、殆どありません。

但し、大人が風疹ワクチンのみを接種した場合には関節炎を引き起こす可能性があります。

麻しんワクチンによる副作用では、発熱・発疹・または注射部分の腫れや蕁麻疹といったものが起こることもあります。

麻しんワクチンによる副作用で最も多いのは発熱で、接種したうちの2~3割程度と意外に多くの割合で起こりますから、麻しん風疹混合ワクチン接種後はしばらく子供の体の状態をよく観察するようにしましょう。

学校へはいつから行ける?

感染症による登校のガイドラインである学校保健法によると、風疹の発症後から学校に登校できる目安は解熱後3日、または発疹が消えた時ということになっています。

これは風疹の感染拡大を予防するためのものですから、例え症状が軽微であっても個人の判断で登校を決めることはできません。

必ず医師に診断を仰ぎ、その結果を学校に説明した上で登校できるかどうかを判断しましょう。

この登校の目安は保育園や幼稚園も同様ですので、小さなお子様の場合にも、保育園や幼稚園に登園許可を取る必要がありますので注意してください。

子供が気をつける風疹の予防法

子供が風疹に感染しないための最も有効な手段は、風疹ワクチンの接種になります。

現在、乳幼児の受けるワクチンはとても種類が多く、接種間隔も短くなるためスケジュールを組むのが大変かと思いますが、まずは1歳児のワクチン接種を忘れずに行ってください。

それ以外には、飛沫と接触による感染を防ぐため、マスクの着用とこまめな手指の消毒を徹底してください。

手を洗わなくとも除菌できるジェルなどを携帯し、飲食の前には必ず手洗いと消毒をするようによく言い聞かせるようにしましょう。

また、飛沫感染は感染者とごく近い距離での感染になりますから、風疹が流行する時期にはなるべく他の子供たちに不用意に近づかないような注意も大切です。

まとめ

2012年より増加している風疹の感染は、子供にとっての症状は軽くとも妊婦への感染は胎児に大きな影響を与えますから、他者への感染を防ぐための注意がとても大切です。

特に小さな子供を持つ風疹の抗体のない妊婦さんは、子供から自分に風疹が感染しないよう、最大限感染予防に努めるようにして下さいね。

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