長い時間歩いたり、長時間の立ち仕事などは足がだるくなったり痛むことがあります。
1日が終わり、足のだるさから就寝前にふくらはぎのマッサージなどを行うという方も多いでしょう。
それでもだるさが翌日まで残ってしまったり、痛みが持続してしまう場合は、何らかの病気の可能性もあります。
今回は、足のだるさや病気の可能性を含めた痛みの原因と、その解消法を徹底紹介していきましょう!
足がだるくて痛い原因
1日が終わり夕方になると、足のだるさが悩ましいですよね?
足のマッサージで改善することもありますが、翌朝までだるさが取れないことも多々あることでしょう。
足がだるくなるのは特に騒ぎ立てることではないのですが、中には病気などが原因でだるくなることがあるので軽視はできません。
ここでは、足がだるくなったり痛くなる原因についていくつか紹介します。
足の疲労
当然のことですが、一番多いケースがこの足の疲労によるだるさです。
長時間の立ち仕事や長い時間歩くと足がだるくなりますが、足の筋肉に疲労物質が溜まることが原因で足が疲れやすくなります。
足の血流不足
私たちの体は血液がスムーズに循環することによって体調が保たれています。
足は心臓から遠い場所にありますが、血液の流れが滞りやすくなる部位でもあります。
足の血流が悪くなると、疲労物質が貯まりやすくなり足のだるさに繋がります。
足の冷え
足が冷えると血液の流れが悪くなるため、だるさや痛みとして現れるようになります。
下肢静脈瘤
立ち仕事や長時間の歩行以外に、病気が原因で足がだるくなったり痛くなることがあります。
下肢静脈瘤は女性に多い病気ですが、立ち仕事などで足の静脈に負担がかかり血管にダメージを受けるために起こります。
下肢静脈瘤は良性の病気で、足のだるさや痛みなどが起こりやすいのが特徴です。
下肢静脈瘤についてもっと詳しく知りたい方は、以下のサイトが参考になるでしょう。
参考文献
「下肢静脈瘤広報センター 下肢静脈瘤とは(メカニズム解説)」
妊娠
妊娠をすると子宮が大きくなりますが、太ももの付け根の部分(大腿部)の血管が圧迫されて血流が悪くなります。
血流が悪くなると老廃物などがスムーズに排出できなくなるので、足がだるくなったり痛くなることがあります。
病院での診察を必要とするだるさや痛みは?
足がだるくなる原因は、立ち仕事や長時間の歩行、冷えなど、日常生活で起こることがある症状ですが、放置しても大丈夫な場合と医療機関を受診した方が良い場合があります。
特に、足がだるくて痛みがあり夜も眠れないなど、症状のつらさに応じて医師の診察を受けることも必要です。
どのような場合に医師の診察を受けるべきか悩んだときは、以下を参考にして下さい。
下肢静脈瘤
先ほども説明しましたが、下肢静脈瘤は女性に多く見られ、年齢が高くなるに従い増加傾向にあります。
血液の流れが悪くなることで起こりますが、症状により4タイプに分かれます。
- 伏在型(ふくざいがた)
- 側枝型(そくしがた)
- 網目状
- くもの巣状
通常、そのまま放置しても問題のないタイプのものもありますが、症状が悪化して治療が必要になるケースもあります。
症状が悪化すると皮膚に潰瘍ができたり、血管が目立つようになり手術を必要となる場合があります。
治療が必要となるのは、伏在型(ふくざいがた)の下肢静脈瘤で、血管が浮き出て見えるようになります。
その他のタイプは特に治療を必要としない下肢静脈瘤になります。
下肢静脈瘤の種類については、お茶の水血管外科クリニックの広川雅之先生監修による以下のサイトがとても参考になるでしょう。
参考文献
「下肢静脈瘤について」
脊髄の病気
背骨の中心には、多くの神経が走っている脊髄と呼ばれるが器官があります。
脊髄の病気で脊柱管狭窄症というものがありますが、何らかの原因で神経が圧迫され足の痛みとして現れます。
また足の痛みやだるさだけではなく、しびれを伴うことがあるので医療機関で診てもらうようにして下さい。
下肢静止不能症候群
下肢静止不能症候群は「レストレスレッグス症候群」、または「むずむず脚症候群」とも呼ばれています。
夜など安静にしている時に症状が起こりやすく、足がだるくなったり、足の違和感、ムズムズした不快感などが症状として現れます。
症状が悪化すると痛みが起こり、睡眠に影響することがあります。
症状が辛い時は、無理せず医師の診察を受けるようにして下さい。
腎臓病
腎不全など腎臓に病気がある場合、腎臓での代謝が上手く行えないため足がだるくなったり浮腫みから痛みなどが起こります。
腎臓の機能が失われると、老廃物などがスムーズに排泄されなくなるため足の浮腫みやだるさに繋がります。
足のだるさの解消法
足のだるさや痛みの原因を知ることが、解消への第一歩です。
この章では、足のだるさや痛みを解消する方法を紹介していきます。
また、ここで紹介した方法で解消できないときは、病気の可能性があるので早急に診察を受けるようにして下さいね。
入浴する
入浴は血液の循環が良くなり足のだるさを取り除いてくれます。
シャワーだけで済ませてしまうと、体の芯まで温まることができず冷えて足のだるさが残ってしまいます。
足のマッサージ
足のふくらはぎを、足首から膝に向かって優しくマッサージすることで血液の循環が良くなります。
マッサージする時は、ミント系のフットクリームなどを使うと清涼感が得られ効果的です。
おススメのマッサージ用ジェルを、下記の記事で詳細にレビューしています。
何も付けずにマッサージするのと比べると、効率がグンとアップします。
足を高くして寝る
眠る時にふくらはぎの下に枕を置いて、足を高くして眠ると血液の循環が良くなり足のだるさが改善されます。
リフレクソロジー
自分でマッサージをしても改善しない場合は、リフレクソロジーなどを受ける方法もあります。
心地よい力加減でマッサージ受けることができ、血液に流れも良くなりリラックスできます。
体を冷やさない
体が冷えると末梢血管などの血液が悪くなり、足のだるさなどに繋がります。
冷えは冬場だけではなくエアコンを使用する夏場でも起こるので、体が冷えないように靴下を履いたり上着を羽織るなど、冷え対策を行うようにして下さい。
ツボ押し
体にはそれぞれの部位に効果的なツボが存在しますが、足のだるさや痛みに効果的なツボを押すことで症状が緩和します。
湧泉(ゆうせん)
足の裏の土踏まずの少し上の辺りにあるツボです。
ここのツボを押すことで足のだるさが良くなります。
ツボの部位はこちらのサイトで確認して下さい。
参考文献
「ツボ道場」
承山(しょうざん)
ふくらはぎの中央で下の方にあるツボです。
このツボを押すことで足の痛みが緩和されます。
参考文献
「うち漢方 承山」
足のストレッチ
運動不足が原因で血液の循環が悪くなっている場合は、足のストレッチを行うことで症状が和らぎます。
立った状態で片方の足を後ろに下げて、太ももを伸ばすような感じでストレッチを行います。
飲食物に注意する
体を冷やすような食べ物や飲み物は、血液の流れを悪くして足のだるさなどを引き起こしてしまいます。
カフェイン飲料や果物を控えたり、かぼちゃやたまねぎ、人参、生姜など体を温める野菜を摂るようにしてください。
栄養バランスの良い食事
外食など脂肪分が多い食事や偏った栄養では、血液の流れも滞りがちになります。
野菜や果物、魚類や豆類など、血液の流れが良くなるようなメニューにすることで、血液の循環が良くなり足のだるさの改善に役立ちます。
病気が原因の場合の解消法
下肢静止不能症候群が原因の場合の解消法
下肢静止不能症候群(レストレスレッグス症候群、むずむず脚症候群)は、コーヒや紅茶などのカフェイン飲料やアルコール類などで症状がひどくなる場合があります。
また、タバコを吸うのも症状悪化に繋がるので、カフェインを控え禁煙を心がけるようにします。
下肢静脈瘤が原因の場合の解消法
下肢静脈瘤は、長時間の立ち仕事などで起こりやすい症状です。
血管が皮膚から浮いてみえるようであれば、弾性ストッキングを着用して予防する方法があります。
弾性ストッキングは、血液の流れを良くする作用があり、着用することで症状が改善します。
その他の病気が原因の解消法
腎臓や肝臓に病気があると足がだるくなるばかりでなく、浮腫みから足が痛くなることがあります。
極度に疲れる場合はこれらの臓器の病気の可能性がありますので、病院を受診して検査を受けるようにして下さい。
まとめ
足がだるい時や痛い時場合は、マッサージをしたり、体を温めることで改善することがあります。
足のだるさは血液の流れが悪くなり、老廃物が溜まりスムーズに排出されなくなるために起こります。
ここで紹介した方法で改善することがありますが、痛みやだるさが続くような場合は、他の病気が原因の可能性があるので病院などで診てもらうようにして下さい。