見た目にはちょっと、イヤかなり不気味なゲジゲジ。
これに刺されたらどうなるのでしょうか?
人間にとって敵か味方かは置いておき、とにかく退治したい方も多いのではないでしょうか。
今回は、ゲジゲジの駆除方法を5つ紹介しますので、参考にしてみて下さいね。
ゲジゲジは益虫?害虫?
ムカデに似た異様に足の長い外見と、非常に素早い動きで害虫と思われがちなゲジゲジ。
実はゴキブリを代表とする、家庭内の衛生害虫を食べる益虫だと言われています。
音も立てず高速で床や壁を移動する姿は、人によっては恐怖を覚えるほど衝撃的でしょう。
ゲジゲジはその機動力を生かして積極的にゴキブリなどの昆虫を追い、捕食します。
ゴキブリにとってはタカアシグモに並ぶ天敵。
カマドウマなども好んで捕食します。
蛾などの飛行する獲物には、高いところからとびかかるという戦法を取ることもあるため、天井などで見つけることもあるでしょう。
餌となる昆虫に対しては大胆な狩りをするゲジゲジですが、人に対する攻撃性はなく、どちらかというと臆病な性格をしています。
菌やウイルスを運ぶこともなく、問題になるような寄生虫もいません。
その見た目の奇抜さやおとなしい性格から、一部の奇虫マニアには愛され、飼育されることも。
しかし、あくまでごく一部での人気です。
外見や動き回る姿の不快さで言えば、ゴキブリもゲジゲジも同等だと感じる人も多いでしょう。
苦手な人にとっては気分を害する虫として、不快害虫に分類される場合もあります。
ゲジゲジに刺されたり噛まれたりしたらどうなる?
攻撃的なムカデとは違い、ゲジゲジが積極的に人に噛みつくことはありません。
しかし手でつかんだり追い詰めたりした場合には、身を守るために噛むことがあります。
肉食の昆虫なのでそれなりに強い牙をもっていますので、注意しましょう。
特に関西南岸部以南に生息する大きなゲジゲジ、オオゲジには噛まれると痛いとも言われています。
毒はあるもののその毒性は非常に弱く、人体への影響はありません。
しかし噛まれた傷口からバイ菌が入ることもありますので、噛まれた場合は傷口をよく洗い、消毒しておきましょう。
足や触覚が長いため、見た目から針や棘があるように感じますが、刺すための針は持っていません。
ゲジゲジをやっつける5つの方法
いくらゲジゲジが、衛生害虫であるゴキブリやカマドウマを食べてくれると言っても、その姿が苦手なのはどうしようもありませんよね。
「益虫だとわかっていても、家の中にゲジゲジがいるなんて耐えられない!」
と思う方も多いでしょう。
ゲジゲジを退治する方法は、大きく分けて3つあります。
スプレータイプの殺虫剤を使う
手軽なのは、殺虫スプレーを使用する方法です。
ゴキブリ用やムカデ用のスプレーを使うと、幅広い害虫に使用できて便利です。
ご使用の殺虫スプレーがゲジゲジにも効果があるか不安な時は、パッケージを見てみましょう。
効果対象に「不快害虫」「ムカデ」が入っていれば、ゲジゲジを退治することができます。
なかでも、素早く害虫の動きを止めることに特化したゴキブリ用スプレーがおすすめ。
泡で害虫の動きを止める商品もありますが、ゲジゲジの動きはかなり素早いため、捕らえるまでに無駄に部屋中を汚してしまう可能性があります。
殺虫成分をあまり使いたくない方は、凍らせるタイプのスプレーを使いましょう。
スプレータイプの殺虫剤は、ゲジゲジの侵入経路に撒いておけば、侵入を予防する効果もあります。
しかしその効果時間はあまり長くはないため、頻繁に散布しなおしましょう。
また、大量に散布すると健康を損なう可能性もあるため、侵入経路が分かっている場合は塞いでしまった方が確実です。
侵入を防ぐ
屋外に撒くタイプの殺虫剤もあり。家の中にゲジゲジが侵入するのを防ぐことができます。
雨に強いものもありますので、軒下などの屋根がある部分以外に撒きたい場合はそちらを利用しましょう。
ムカデやゴキブリなど、他の害虫にも効果があります。
中には撒いた粉に害虫が触れただけで死んでしまうという、強力なものも。
効果時間も長いため、再散布も頻繁には必要ありません。
しかし、効果が高いだけに心配な点もあります。
撒いた殺虫剤に触れる可能性のある、ペットや小さいお子様のいる家庭には不向きです。
このタイプの殺虫剤で侵入を防止したうえで、すでに室内に侵入しているゲジゲジを退治すると効果的です。
燻煙剤タイプの殺虫剤を使う
燻煙剤タイプの殺虫剤も、ゲジゲジ退治に使用することができます。
「不快害虫」「ムカデ」などが効果対象になっている製品を選びましょう。
また、効果のある部屋の広さにも注意が必要です。
使用時は、食料は燻煙剤がかからないように始末します。
ペットを部屋に残したまま使用することもできません。
犬、猫、昆虫はもちろん、小鳥などの小動物、水槽の金魚などにも影響が考えられますので、使用は慎重におこないましょう。
使用上の注意に留意して燻煙剤を使用すれば、家庭内の害虫を一掃できるのがうれしいですね。
毒エサを使う
ゲジゲジの食性はムカデに似ているため、ムカデ用の毒エサを使うことができます。
使用の際は、小さな子供やペットが口にすることが無いよう気を付けましょう。
また、毒エサの匂いであえてゲジゲジをおびき寄せてしまう可能性もあります。
使用する前に、ゲジゲジの侵入口を塞いでから、すでに室内にいるゲジゲジを撃退するために使用しましょう。
天然成分の香りを使う
「ゲジゲジを見たくないけど、益虫を殺すのは忍びない…」
という方には、アロマを使うことをお勧めします。
ゲジゲジはヒノキの香りを嫌うことがわかっています。
また、ゴキブリや蚊などゲジゲジの餌となる他の昆虫が嫌う、ミントの香りも効果的。
これらをスプレーしたり、アロマオイルとして活用することで、ゲジゲジが部屋に入ってくるのを防ぐことができます。
効果時間は短いので、定期的に使用するようにしましょう。
天然成分で人体への影響も少ないので安心ですね。
ただし体の小さな小動物や、生後間もない赤ちゃんには少量のアロマであっても思わぬ悪い働きをする場合もありますので、使用は控えたほうがいいでしょう。
まとめ
益虫とはいえ、不気味な姿をしたゲジゲジ。
繁殖には土が必要なため、家庭内で増えることはありませんので、駆除した後にはきちんと侵入経路を断っておくと安心です。