原因もわからず時折訪れる、鼻の付け根の痛みに悩んでいませんか?
しかも鼻が腫れていると、何か重大な病気が隠れているのではと不安になりますよね。
痛みが続いていくと、今後どのようになってしまうのでしょうか。
今回は、鼻の付け根が痛くて腫れているときに考えられる原因と、その対処法についてご紹介します。
鼻の付け根が痛い原因
鼻の付け根が腫れて痛い、そんな時に考えられる病気は主に4つあります。
原因ごとに異なる細かい症状についても併せて見ていきましょう。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
鼻の付け根の痛みで一番最初に考えられるのは慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)、別名蓄膿症です。
慢性副鼻腔炎になると、鼻の付け根や歯、目の奥にも痛みが出ることがあります。
慢性的に鼻が詰まって匂いがわからない、ねばねばして黄色い鼻水が出るというのが副鼻腔炎の特徴です。
慢性副鼻腔炎の原因には風邪の悪化、アレルギーによるもの、また歯の根の炎症などが挙げられます。
たまった膿から気持ちの悪い匂いがして気が付くことが多いようです。
アレルギー性鼻炎
季節ごとに起こるアレルギー性鼻炎が多く認知されていますが、一年中鼻炎に悩まされるアレルギー性鼻炎も近年増えています。
常に鼻の粘膜が炎症を起こし、それが長期間に渡ることにより、鼻の奥や付け根に痛みを感じるようになっていきます。
放置せず、病院で治療してもらう必要があります。
虫歯
鼻とは直接関係がないように見える歯も、鼻の痛みの原因となることがあります。
奥歯は副鼻腔と近い部分にあり、そこが虫歯になり菌が入り込むことで鼻の付け根に痛みがあらわれることがあります。
虫歯があり、特に歯茎の根元が腫れているように感じているのなら、虫歯が原因かもしれません。
乾燥性鼻炎
ドライノーズという名称で認知している方が多いのではないでしょうか。
乾燥性鼻炎はその名の通り、鼻の粘膜が乾燥することで起こる鼻炎です。
鼻の中がムズムズ・ひりひりするなどの不快感、鼻をかむと鼻の付け根が痛むといった症状があります。
ドライノーズになると、鼻の粘膜が敏感な状態になっている為ちょっとした刺激ですぐにさらっとした鼻水が出てくるというのも特徴です。
鼻の付け根が痛いときの対処法
鼻の付け根が痛くなる病気は意外とありましたね。
これから症状を悪化させず、病気の症状を軽くするためにも簡単にできる対処法はないのか見てみましょう。
常にマスクをする
鼻の粘膜を保護するためには、粘膜に刺激を与えないようにすることが大切です。
ですのでマスクで鼻を常に覆うのは、鼻炎に対する効果的な対処法なのです。
入浴で保湿
ドライノーズの対策として、毎日の入浴で鼻の粘膜を保湿するということもできます。
浴室内に蒸気を充満させて、ゆっくりと入浴しましょう。
これだけでも鼻の粘膜がうるおい、ドライノーズの不快感が軽減されます。
その際に蒸しタオルを顔に当てると、ゆっくりと鼻が温まり鼻炎の症状も楽になりますよ。
市販の点鼻薬を使う
症状がつらいときには、市販の点鼻薬を使うのも有効です。
但し、市販の点鼻薬には副作用が強いものもあるので注意が必要です。
市販の点鼻薬を使うと、すぐに鼻の通りがよくなることを実感できますが、これは血管を収縮させる作用のある成分が入っているためです。
長期的に血管収縮剤入りの市販薬を使うと、かえって鼻炎が悪化することがあります。
血管収縮剤入りの市販点鼻薬を使うのはどうしてもつらい時だけにし、長期的に使用が見込まれる場合は我慢せず病院で治療をしてもらうのが一番です。
まとめ
季節によっては多くの人が悩まされる鼻炎、そして鼻の付け根の痛みですが、自分だけで対処しようとすると悪化することも多いので注意しましょう。
年中鼻に違和感を感じているような場合は、ためらわずに耳鼻科を受診し、しっかり治療してもらうのが一番ですよ。