足の裏の汗が多いと靴を履いている時に蒸れて不快ですし、靴を脱いだ時のニオイも気になりますよね。
靴を脱ぐような飲食店に行ったとき、「足のニオイは大丈夫かな」とひやひやしたことはありませんか?
そんな悩みを解消するために、足の裏の汗とその対策方法について紹介していきます。
足の裏の汗が多い原因
足の裏はなぜ汗をたくさんかくのでしょうか?
いくつかの原因があるのでこちらにまとめてみました。
足の裏は乾きにくい
足の裏には汗が分泌される「汗腺」が密集していて、体の中でも汗をかきやすい部分になっています。
同様に手の平も汗腺が多く、手がびちょびちょになるくらい汗をかいた経験もほとんどの人が経験しているでしょう。
しかし、手汗は足の裏の汗ほど気になりませんよね。
手汗は乾きやすくニオイも出にくい部分だからです。
足の裏は大体靴下、ストッキング、靴で覆われている場所です。
それらに覆われていると中で湿度が上昇し、汗が乾きにくい環境になっています。
それが足の裏の汗が多い理由のひとつになっています。
緊張、ストレス
発汗するときは暑い時だけとは限りません。
ストレスや緊張など、精神的に追い詰められている時にも汗が出やすくなります。
緊張すると手の平に汗をかくのは知っているかと思いますが、足の裏も同様に緊張やストレスで汗をかきます。
ストレスで足の裏に汗をかいていることが分かっている方は、足に汗をかいているというストレスから更に発汗を促す悪循環に陥ることも。
「足の裏の汗がたくさん出ている」
「周囲にニオイがしていたらどうしよう」
という思いから、汗の分泌が促されてしまうのです。
冷え性
冷え性で足が冷たいのに汗が出る?と思うかもしれませんね。
冷え性ではない人は足の裏の温度も正常で、外気温が温かくなっても周囲との温度差があまりないので汗は出ません。
しかし、冷え性の人の足を温めると急な温度差ができて体が「汗を出せ」と指令を出し、急に温まった足を冷やそうと汗を分泌します。
冷え性で靴下を重ねて履いていると、靴下の中が湿ってきたりしたことはありませんか?
これは足を温めたことで温度差が生まれ、汗をかいたのです。
足の裏の多汗症
多汗症は精神的なものや温度によるものが原因ではなく、季節や場所に関わらず足の裏に汗をたくさんかいてしまう病気です。
症状にはレベルがあります。
軽度…見た目には分からないが足の裏が湿っている。
中度…汗が滴るほどではないが足の裏が常に濡れている。靴下の替えが必要。
重度…汗が滴る。靴下を頻繁に替えないとビチョビチョになる。
症状の重さはこのように分かれています。
軽度、中度程度であれば自分で対処することも難しくはありませんが、重度になると自分で対処し続けるにはストレスにもなりますし病院に相談するといいでしょう。
足の裏の汗を抑える対策
足の裏の汗を抑えてストレスフリーに過ごせるよう、いくつかの対策方法を紹介します。
簡単に行えるものを集めたのでぜひお試しください。
制汗剤を使用する
コンビニ、スーパー、ドラッグストアなど、色々なところで購入ができ手軽に対策ができます。
スプレー、クリーム、ローションなど様々な種類がありますが、この中でも効果が高いのはクリームタイプです。
しかし、素足でサンダルを履くような時はヌルつきが気になるかもしれないので、サラッとした仕上がりにしてくれるスプレータイプがおすすめです。
制汗剤は摩擦、汗などで落ちるのでこまめな塗り直しが必要です。
トイレ休憩や暑さが気になる時には付け直すように心がけましょう。
心を落ち着ける
「足の裏の汗が臭っていたらどうしよう?」
「汗がたくさん出てて気になる」
という思いから、汗の分泌が増えてしまっていることがあります。
悪循環に陥ってしまうのを避けるため、汗のことは忘れて深呼吸をして心を落ち着けましょう。
汗のことを忘れてリラックスすれば、汗がすっと引いてくれることもあります。
冷やす
暑い時に汗の分泌が増えている時は、太い血管が通っている場所に冷たいおしぼり、ペットボトル、保冷剤などを当てて体の熱を冷ましましょう。
体温が上がり汗の分泌が増えている時には、冷やす方法が効果的です。
太い血管が通っている場所は首の後ろ、太ももの付け根、脇、膝の裏などがあります。
病院に行く
多汗症など自力での予防、改善に限界を感じる方は病院で相談をするのも手です。
多汗症の治療ではボトックス注射が主に行われ、注入した3日~1週間くらいで効果が現れ始めます。
汗が効果的に引くので、あまりにも汗が気になる場合には、不安をなくすためにもおすすめします。
ただし、費用がかかるのでその点はお財布と相談してください。
効果は半年ほど続くので半年分の治療費と思えば安いと感じるかもしれません。
まとめ
足の裏は見えない場所なので周囲からはあまり気付かれませんが、汗をかいている本人はとても気になることなんですよね。
足の裏の不快感の改善や周囲に気付かれないかなど不安を無くすためにも、ぜひこちらで紹介した対策方法を試してみて下さいね。