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本記事は、下記の医学文献などに基づき医師が執筆いたしました

喘息の発作がおきた時の対処には、どのような薬をどれくらい使用するのでしょうか。

喘息は、重症度により軽症間欠型・軽症持続型・中等症持続型・重症持続型の4つのタイプに分類されます。

治療方針は、各タイプから発作の強さをステップ1〜4までの4段階に分類し、決定されます。

今回はその段階ごとに、薬の使用方法を詳細に見ていきましょう。

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喘息の重症度による分類について

まずは喘息の重症度の分類を4段階に分けて説明いたします。

その段階ごとに、適切な処置や使用薬が変わります。

 

軽症間欠型

軽症間欠型は、発作の症状が毎週起こるわけではなく、ごく稀に発症するに留まるタイプの喘息です。

 

軽症持続型

軽症持続型は、発作の症状が毎週起こるけれども、毎日ではないタイプの喘息です。

 

中等症持続型

中等症持続型は、発作の症状が毎日起こるけれども、日常生活に支障をきたすことがない程度の喘息です。

 

重症持続型

重症持続型は、連日にわたり発作の症状が発現し、日常生活にも支障をきたすほどのタイプの喘息です。

喘息の治療方法について

それではここから、ステップごとに使用する薬を詳細に見ていくことにしましょう。

ステップ1

喘息の治療を受けたことがない患者さんで、軽症間欠型の喘息が対象です。

喘息の発作症状が月1回以上の患者さんには、吸入のステロイド薬の使用が推奨されます。

 

吸入のステロイド薬を使った後は、必ずうがいをしてください。

声がかれたり、お口の中にカンジダと呼ばれるカビが生えてくる可能性があるからです。

 処方例:

・フルタイド100ディスカス1日1〜2回(1回につき81吸入)

・パルミコート200タービュヘイラー1日1〜2回(1回につき1吸入)

 喘息発作時の対応

喘息発作が発現した時は、下記のいずれかを用います。

第一選択薬:メプチンエアーです。発作発現時、1回につき2プッシュ分吸入します。

第二選択薬:メプチンクリックヘラー、またはサルタノールインヘラーです。どちらも1回につき2プッシュ分吸入します。

 

 

ステップ2

喘息の治療を受けたことがない患者さんで、軽症持続型の喘息が対象です。

また、ステップ1の治療で喘息の治療がコントロール不十分な場合にもステップ2になります。

 

ステップ2では、吸入ステロイド薬の量や強さを少し上げます。

それでも効果が不十分な場合は、吸入ステロイド薬にβ2刺激薬やテオフィリン徐放剤という飲み薬を組み合わせます。

 処方例

第一選択薬:フルタイド100ディスカス1日1〜2回(1回2につき吸入)、パルミコート200タービュヘイラー1日1〜2回(1回2吸入)

第二選択薬(第一選択薬で効果が不十分の時です。):アドエア100ディスカス1日2回(1回につき1吸入)

第三選択薬(第一選択薬で効果が不十分な時、第一選択薬に組み合わせます。):オノンカプセル4カプセルを1日2回に分けて朝・夕食後、またはテオドール錠2〜4錠を1日2回に分けて朝・就寝前に飲みます。

 

ステップ3

喘息の治療を受けたことがない患者さんで、中等症持続型の喘息が対象です。

または、ステップ2の治療ではコントロール不十分な場合です。

 

吸入ステロイド薬の強さをさらに上げます。

そしてβ2刺激薬やテオフィリン徐放剤のいずれかを組み合わせます。

 処方例

第一選択薬:アドエア250ディスカス1日2回(1回につき1吸入)、またはシムビコートタービュヘイラー1日2回(1回につき2〜4吸入)

第二選択薬;アズマネックスツイストへラー1日1〜2回(1回につき2吸入)に、セレベント50ディスカス1日2回(1回につき2吸入)、またはユニフィルLA錠を1日1〜2錠、もしくはテオドール錠を1日あたり2〜4錠で朝食後・就寝前の1日2回で組み合わせます。

 

ステップ4

喘息の治療を受けたことがない患者さんで、重症持続型の喘息が対象です。

もしくは、ステップ3の治療では、喘息発作のコントロールが不十分であるとみられる場合です。

 

強めの吸入ステロイド薬に加え、β2刺激薬やテオフィリン徐放剤などを組み合わせて処方します。

 処方例

第一選択薬:アドエア500ディスカス1日2回(1回につき1吸入)に、ユニフィルLA錠を1日1〜2錠、もしくはテオドール錠を1日あたり2〜4錠で朝食後・就寝前の1日2回で組み合わせます。

第二選択薬:アズマネックスツイストヘラー1日2回(1回につき2吸入)に、セレベント50ディスカス1日2回吸入(1回につき1吸入)と、ユニフィルLA錠を1日1〜2錠、もしくはテオドール錠を1日あたり2〜4錠で朝食後・就寝前の1日2回で組み合わせます。

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喘息治療のコントロール不良の場合

ステップ4の治療でも喘息発作のコントロールが難しい場合は、プレドニン(5[mg])4〜6錠を5〜7日間処方します。

 

 

急性増悪への対処方法

まずは、メプチンエアーを1回につき2吸入、またはベネトリン吸入液を1回につき0.3〜0.5[ml] を生理食塩水に溶かしてネブライザーを用いて吸入します。

最初の1時間は20分ごとに繰り返します。

 

上記の方法で、効果が不十分であるときは、酸素吸入を行い、血液中の酸素飽和度という酸素の量を95%以上に保つようにします。

その上で、ネオフィリンの注射をします。

そして、ソルメドロールやリンデロンなどのステロイド薬の注射をします。

まとめ

喘息には症状から4タイプに分類され、その治療法は発作の状態から4つのステップに分類し、選択されます。

ステップ1から4まで、段階ごとに吸入のステロイド薬は徐々に強いものに変わり、他剤を組み合わせて治療していくようになります。

症状ごとにどのような対処や薬が適切なのか、その指標の確認の必要のある時は、今回の記事を参考にしてみて下さい。

参考文献
「今日の治療指針2014」
「南江堂 医学大事典」
「日本医師会雑誌 呼吸器疾患診療マニュアル」

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